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#5【笑ゥせぇるすまん】珍しくハッピーエンドで終わる回『極楽風呂』のあらすじ&レビュー

引用元:笑ゥせぇるすまん『極楽風呂』

 

珍しい『笑ゥせぇるすまん』のハピエン回まとめ、パート5!

 

ということで今回は、

「笑ゥせぇるすまんのハッピーエンド回 第61話『極楽風呂』のあらすじ・レビュー」

についてご紹介していきたいと思います!

 

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あらすじ・レビューにネタバレを含みます。

 

セリフは省略しているため一語一句同じではありません。

 

ご了承ください。

 

 

笑ゥせぇるすまんハピエン一覧

 

 

『極楽風呂』はこんなお話

 

ハピエン度  ★★★★★

後味の良さ度 ★★★★★

怖さ度    ★☆☆☆☆

グ口度    ☆☆☆☆☆

 

『極楽風呂』のあらすじ

 

銭湯通いが趣味の、水道局員の湯網 好男(39)

 

いろいろな銭湯を巡っている湯網だったが、最近はサウナやヘルスセンターなどのお洒落な施設が多くなり、昔ながらの伝統的な銭湯がどんどん減っていっていることに密かに心を痛めていた。

 

そんな湯網は、ある日銭湯で喪黒福造と出会う。

 

喪黒は、

「他人ともすぐに打ち解けて和気あいあいとできた古き良き銭湯が好きだった」

とぼやく湯網に、

「よろしい、私があなたにとっておきのお風呂屋さんを紹介しましょう!」

と提案する。

 

湯網は、

「え!?とっておき!?」

と驚き、胸を弾ませながら喪黒の案内に着いて行く。

 

しかし喪黒が湯網を連れて来たのは、街中の高層ビルの26階だった。

 

『こんなところに風呂屋が…?』

と訝しる湯網だったが、予想に反して高層ビルの26階にはちゃんとした風呂屋があった。

 

会員制のその風呂屋は『極楽風呂』と言い、

「江戸時代の風呂屋をそのまんま再現してあります」

と説明する喪黒の言葉通り、古き良き時代の風呂屋がそのまま再現されたような内装になっていた。

 

『すごい…!』

と湯網が極楽風呂に見惚れる中、

「失礼、ここではすべての現代的な用具の使用は禁止になっています。出るときに返してもらってくださいな」

と喪黒は言い、湯網の鞄を取り上げて番頭に預ける。

 

「なるほど…!」

と、湯網は細かいところまで徹底している極楽風呂に感心する。

 

極楽風呂をすっかり堪能した湯網。

 

この風呂屋がとても気に入った湯網は、

「何度でも来たくなりますねぇ」

と、帰るのを名残惜しそうにする。

 

そんな湯網に喪黒は、

「ではあなたにこれを差し上げましょう」

と、極楽風呂の会員書を渡す。

 

「えぇ!?ほ、本当ですか!」

と驚く湯網に、喪黒はひとつ忠告として、

「先程も申し上げた通り、現代的なものの使用は厳禁です。

もしこの規則を破ったらあなたは即座に除名されて二度と会員にはなれませんからお気を付けくださいねぇ」

と、付け加える。

 

湯網は、

「もちろん守ります!」

と誓い、喪黒から会員書を譲り受ける。

 

後日。

 

湯網は仕事の外回りの最中、気温の高さにどうしても我慢ができなくなり極楽風呂へと向かう。

 

昼間からひとっ風呂浴びて、その後団らん室の畳の部屋でうつらうつらする湯網は、突然胸元でなった『ピピピピピ』という電子音に意識を覚醒させる。

 

電子音はポケベルの音で、湯網はポケベルを取り出しながら、

「会社からか…寝過ごしちまったなぁ」

とぼやきながら慌てて会社へと戻る。

 

その日の夕方、湯網は仕事終わりに再び極楽風呂へと行く。

 

「外回りで汗びっしょりだ…早く熱ーい湯に浸かりたい」

と言いながらいつものビルへとやってきた湯網は、そのままエレベーターで26階へと登る。

 

しかしエレベーターが26階に着き扉が開くと、そこはビルの屋上だった。

 

「!?どうなってるんだ!極楽風呂は!?」

と、驚きながら屋上へとまろび出る湯網。

 

そんな湯網の元へ、どこからともなく喪黒がやってくる。

 

喪黒は、

「あなた、あの風呂の中でポケットベルを使いましたね。

言ったはずです、現代的な用具を使ったら即座に除名されると。

あなたはもうあの風呂へ行くことはできません」

と言う。

 

『…そういえばポケベルを使ってしまった!』

と今更ながらに気付いて青ざめる湯網は、

「申し訳ありません!もう二度と規則は破りません!

喪黒さん、お願いします、もう一度あの風呂へ連れて行ってください!お願いします!」

と泣いて喪黒に頼み込む。

 

そんな湯網に、

「…ではもう一度だけチャンスをあげましょう。

その代わりあなたは二度とあの極楽風呂から出ることができなくなりますけど構いませんか?」

と喪黒は言う。

 

「ええ!?」

と驚く湯網だったが、

『…どうしても極楽風呂にもう一度行きたい!』

と考えた湯網は、

「構いません!あの風呂へ連れてってください!」

と、力強く喪黒へ申し出る。

 

そんな湯網に喪黒は、

「わかりました、お連れしましょう!ドーン!」

と指を差し、再び湯網を極楽風呂に連れて行くのだった。

 

後日、極楽風呂の中には銭湯の雇人の三助として生き生きと働く湯網の姿があった。

 

『極楽風呂』のレビュー

 

個人的に、この話は笑ゥせぇるすまんの中で指折りに入るくらい好きな話です!

 

あらすじだけ読むと、

「二度と風呂屋から出られないなんて…」

と少し怖く感じるかもしれませんが全然そんなことはなく、湯網さんは極楽風呂に閉じ込められたあともとても生き生きと精力的に過ごしています。

 

極楽風呂に閉じ込められた湯網さんは三助(銭湯の雇人)として働くようになるのですが、大好きな古き良き風呂屋の中で働けているからかむしろ水道局員をやっていた頃よりも充実していてとても幸せそうに見えます。

 

生き生きと仕事をしているところを見ると、たぶん仕事終わりに極楽風呂でひとっ風呂浴びられるのでしょうね。

 

自分は風呂に入れずただ三助として働かされているだけなら、あんなに生き生きと笑顔で働いてはいないでしょうからね。

 

笑ゥせぇるすまんの場合こういった地獄みたいなバッドエンドになるパターンも結構多いですが、この話はそうならなくて良かったです。笑

 

この話の最後に喪黒さんが、

「私だってたまにはいいことするんですよぉ~」

と言っている通り(…このセリフもなんだからしくなくて好きです。というか普段いいことしてない自覚あったのですね。笑)珍しく一点の曇りもない、誰も不幸にならないハッピーエンドです!

 

しかも客が喪黒さんとの約束を破ったにも関わらずハッピーエンドになるという、非常にレアなパターンですね。

 

あと、本当に悪い人が1人も出てこないという点でもレアですね。

だいたいどの話もモブとかで厭味な人が1人くらいは出てきますからね。

  

この話は、最後の方のエレベーターのシーンが最高にゾクッとするのですよね。

 

いつも通りエレベーターに乗って、26階を押して、『着いた!』と思って降りたら…そこはビルの屋上だった。

 

このシーンが最高に寂寥感があって好きです。

化かされたような不気味さもありますしね。

 

しかもビルの屋上に夕日が射しているのがまた寂寥感を助長させていていいのですよね。

とてもエモいです。

 

あと、銭湯の中で全身泡泡になっている喪黒さんが可愛くて好きです。笑 

この回は喪黒さんの/\ダカが見られるという点でもレアですね。

 

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