引用元:笑ゥせぇるすまん『極楽風呂』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第61話『極楽風呂』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『極楽風呂』はこんなお話
バドエン度 ☆☆☆☆☆
怖さ度 ★☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『極楽風呂』のあらすじ
銭湯通いが趣味の、水道局員の湯網 好男(39)
湯網はいろいろな銭湯を巡っていたが、最近はサウナやヘルスセンターなどのお洒落な施設が多くなり、昔ながらの伝統的な銭湯がどんどん減っていることに密かに心を痛めていた。
そんな湯網は、ある日銭湯で喪黒福造と出会う。
「昔の銭湯はそれこそハダ力の付き合いで他人でも隣同士すぐに打ち解けて和気あいあいの楽しい雰囲気になったものです、そんな伝統的な銭湯がどんどん姿を消していくのは残念でなりません…」
とぼやく湯網に、
「よろしい、私があなたにとっておきのお風呂屋さんを紹介しましょう!」
と喪黒は言い、湯網をある場所へと案内する。
そこは街中の高層ビルの26階だった。
『…こんなところに風呂屋が?』
と訝しる湯網だったが、予想に反して高層ビルの26階にはちゃんとした風呂屋があった。
会員制のその風呂屋は『極楽風呂』と言い、
「江戸時代の風呂屋をそのまんまに再現してあります」
と説明する喪黒の言葉通り、古き良き時代の風呂屋をそのまま再現したような内装になっていた。
「はぁ…!」
と湯網が極楽風呂の内装に感動したように目を見張る中、
「失礼、ここではすべての現代的な用具の使用は禁止になっています、出るときに返してもらってくださいな」
と喪黒は言い、湯網の鞄を取り上げて番台に預ける。
「シャンプー、リンス、髭剃り、ドライヤーなどはせっかくの雰囲気を壊してしまいますから」
と説明する喪黒に、
「なるほど…」
と、湯網は細かいところまで徹底していると感心する。
極楽風呂の湯に入り、すっかり極楽風呂を堪能した湯網。
湯網は極楽風呂がとても気に入り、
「何度でも来たくなりますねぇ…」
と、帰るのを名残惜しそうにする。
すると喪黒は、
「ではあなたにこれを差し上げましょう」
と、湯網に極楽風呂の会員書を差し出す。
「えぇ!?ほ、本当ですか!」
と驚く湯網に、
「しかし先程も申し上げた通り現代的なものの使用は厳禁です。もしこの規則を破ったらあなたは即座に除名されて二度と会員にはなれませんからお気を付けくださいねぇ」
と、喪黒は忠告をする。
喪黒の忠告に、
「そりゃもう!」
と湯網は返し、喪黒から嬉しそうに会員書を譲り受ける。
数日後、湯網は外回りの仕事の最中、気温の高さにどうしても我慢ができなくなり極楽風呂へと向かう。
昼間から極楽風呂でひとっ風呂浴び、その後団らん室の畳の部屋へと移動してうつらうつらとする湯網。
そんな湯網は、突然胸元でなった『ピピピピピ…!』という電子音に「ハッ」と意識を覚醒させる。
電子音はポケベルの音だった。
湯網はポケベルを取り出しながら、
「…会社からか、寝過ごしちまったなぁ」
とぼやき、慌てて会社へと戻る。
その日の夕方、湯網は仕事終わりに再び極楽風呂へと行く。
「外回りで汗びっしょりだ…早く熱〜い湯に浸かりたい」
とニヤけながらいつものビルへとやってきた湯網は、そのままエレベーターで26階へと登る。
しかしエレベーターが26階に着き扉が開くと、そこはビルの屋上だった。
「な!?確か26階なのに、ど、どうなってるんだ!?バ、バ力な…」
と湯網は驚き、屋上へと飛び出る。
するとそこへ喪黒がやって来る。
「も、喪黒さん!…極楽風呂が、ないんです!どこにもないんです!」
と、喪黒に気付いた湯網が必タヒに訴えると、
「あなたあの風呂の中でポケットベルを使いましたね。言ったはずです、現代的な用具を使ったら即座に除名されると。番台に預けておかなかったあなたのミスです、あなたはもうあの風呂へ行くことはできません」
と喪黒は言う。
喪黒の言葉で、
『…そういえばあの時ポケベルを使ってしまった!』
と今更ながらに気付いた湯網は、
「申し訳ありません!もう二度と規則は破りません!喪黒さん、お願いします、もう一度あの風呂へ連れて行ってください!お願いします!」
と、泣きながら喪黒に頼み込む。
そんな湯網に、
「やれやれ困ったもんですなぁ」
と喪黒は言い、
「ではもう一度だけチャンスをあげましょう」
と返す。
しかし続けて喪黒は、
「その代わり、あなたは二度とあの極楽風呂から出ることができなくなりますけど構いませんか?」
と、湯網に聞く。
喪黒の言葉に、
「ええ!?」
と驚く湯網だったが、どうしても極楽風呂にもう一度行きたい湯網は、
「…構いません!あの風呂へ連れてってください!」
と、力強く喪黒へ言う。
そんな湯網に、
「わかりました」
と喪黒は言い、
「お連れしましょう!ドーン!」
と指を差す。
後日、極楽風呂の中には銭湯の雇人の三助として生き生きと働く湯網の姿があった。
そんな湯網の元へ喪黒がやって来る。
「あぁ、喪黒さん!まいどぉ!」
と、喪黒に気付いた湯網が笑顔で声を掛けると、
「すっかりお仕事が板に付いたようですなぁ」
と喪黒は言う。
「えぇ!おかげさまで!」
と湯網は返しながら、元気よく喪黒の背中を流し始めるのだった。
『極楽風呂』のレビュー
この話はとても後味の良いハッピーエンドですね!
「あなたは二度とあの極楽風呂から出ることができなくなりますけど構いませんか?」
と言う喪黒さんのセリフを聞いた時は、
「何それ怖っ…絶対バッドエンドじゃん」
と思いましたが、まさか生き生きと働くハッピーエンドになるとは。笑
生き生きと働いているところを見ると、恐らく湯網さんは三助の仕事のあとに極楽風呂でひとっ風呂浴びれるのでしょうね。
自分は極楽風呂の湯に入れずにただ三助として働かされているだけなら、あんなに生き生きと楽しそうな顔はしていないでしょうからね。
『笑ゥせぇるすまん』の場合こういったバッドエンドになるパターンも結構多いですが、この話はそうならなくて良かったです。
この話の最後に喪黒さんが、
「私だってたまにはいいことするんですよぉ~」
と言っていた通り、本当にただ珍しく喪黒さんが客にいいことをしただけの回でしたね(というか「たまにはいいことするんですよ」って、喪黒さん普段いいことをしていない自覚があったのですね…)
しかも客が喪黒さんとの約束を破ったにも関わらずハッピーエンドになるという、非常にレアなパターンですね。
あと悪い人が1人も出てこないという点でもレアですね。
だいたいどの話でもモブとかで厭味な人が1人くらいは出てきますからね。
なのでそういった点でも後味の良い話でした。
あと、個人的にこの話は最後の方の屋上のシーンがお気に入りです。
エレベーターの扉が開いたら屋上だったというシーン。
あのシーンは極楽風呂がないという喪失感と、夕日が差し込む夕暮れ時の寂寥感と、喪黒さんが登場する不安感とで、なんだか最高にゾクッとします。笑
不穏な空気の中に切なさみたいなものもありとても印象的です。
化かされたみたいな不気味さもありますしね。
なのでとてもお気に入りです。
それにしても湯網さんが持っているのがポケベルとは…時代を感じますね。
今の若い子はポケベルってわからないんじゃないかな…?
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