珍しい『笑ゥせぇるすまん』のハピエン回まとめ、パート12!
ということで、今回は、
「笑ゥせぇるすまんのハッピーエンド回 第95話『谷間の灯』のあらすじ・レビュー」
について、ご紹介していきたいと思います!
笑ゥせぇるすまんハピエン一覧
① チ漢さん
② 五月病
③ 愛妻写真
④ カンヅメのペット
⑤ 極楽風呂
⑥ 離婚クラブ
⑦ ガラス越しの愛
⑨ 日曜クラブ
⑪ 点滴症患者
⑫ 谷間の灯 ←今ココ
⑬ 永遠のすみか
⑮ 夜行列車
⑯ 主夫道
⑰ 大恋愛(SP)
⑱ ダミイ
『谷間の灯』はこんなお話
ハピエン度 ★★★★★
後味のよさ度 ★★★★★
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『谷間の灯』のあらすじ
※あらすじに、ネタバレを含みます。
日々、忙しく仕事に追われているサラリーマンの宇佐木 生士(39)。
宇佐木には、妻と2人の子供がいるのですが、家が手狭なため、宇佐木には家に帰っても満足に寝るスペースがありません。
そんな宇佐木に、喪黒福造は、田舎の大きな家を紹介します。
試しにと、宇佐木が家族と共にその家を見に行ってみると、家は古めかしくも大きく立派で、宇佐木一家はすっかりその家を気に入ります。
そんな宇佐木に、家を案内してくれた田舎の人は、
「あっちの谷には行かん方がええよ」
と、教えてくれます。
「何かあるんですか?」
と宇佐木が聞くと、
「霧がかかるから迷いやすいんだなぁ、こりがよぉ」
と、田舎の人は答えます。
しかし、特に問題もなさそうなので、宇佐木は、早速その家を借りることにしました。
しかし、宇佐木自身は、通勤の都合があるためその家に住むことができず、田舎の家には家族だけを住まわせ、自分は、元住んでいたマンションから会社に通い、週末だけその家に帰ることになりました。
しばらくは、何も問題なく別々の家で過ごしていた宇佐木一家でしたが、ある日、田舎の家で寝ていた宇佐木の妻と子供たちの耳に、何やら怪しげな「かごめかごめ」の歌が流れてきます。
その歌に誘われるように目を覚ます妻。
家の周辺には、いつの間にか濃い霧が立ち込めています。
一方、その頃、宇佐木は都会から田舎に住む家族に電話をかけていたのですが、一向に繋がりません。
時間を置いて再度かけてみても繋がらず、いよいよ何かあったのかと焦る宇佐木に、いつの間にか側に来ていた喪黒福造は、
「すぐに帰りなさい。
夜行に乗っていますぐ家族の元へ、帰るのです」
と言います。
嫌な予感がして、慌てて田舎の家に向かう宇佐木でしたが、家にたどり着く手前辺りで、急にどこからか「かごめかごめ」の歌が聞こえてきます。
そして、いつの間にか辺りには濃い霧が立ち込めています。
宇佐木は足を止め、フラフラと誘われるように、歌が聞こえて来る谷間の方へと吸い込まれて行きます。
後日、宇佐木の会社では、急に出勤して来なくなった宇佐木のことを心配した課長が、「宇佐木の様子を見に行ってみる」と部下に話していました。
しかし、その後、宇佐木の様子を見に行った課長まで、会社に出勤してこなくなります。
会社の社員たちは、一体どうしたのかと噂しています。
一方、その頃、喪黒福造は、宇佐木一家が住んでいた田舎に来ていました。
霧が立ち込める谷間の集落には、一昔前のような古めかしい家がいくつも建っており、そこには、古めかしい格好をした人たちが、質素ながらも幸せそうに暮らしていました。
その中には、宇佐木一家と宇佐木の会社の課長の姿もあり、宇佐木一家と課長は、幸せそうに畑仕事をしているのでした。
『谷間の灯』のレビュー
この話は、正真正銘のハッピーエンドですね!
仕事に疲れた宇佐木さんが、最後救われてホッとします。
念願の大きな家にも住めるようになりましたしね。
家族仲も最初からいい感じなので、この話は全体的にストレスなく見れます。
宇佐木さんの会社の課長も、ちょっと強引なところはありますがいい人ですしね。
休んでいる宇佐木さんを心配して、様子を見に行ってくれますし。
で、最後ついでのように、課長も一緒に谷間の住人になってるのもいいですね。笑
課長の家に電話をかけた社員が、
「うちに電話しても、誰も出ないしなぁ」
と言っているので、おそらく、課長の家族も一緒に谷間の住人になっているのでしょうね。
なので、課長も家族と離れ離れになっていないようなので安心です。
この話は、悪い人が一人も出てこなくて好きです。
あの喪黒さんでさえも、この話では、何だかいい人に見えてくるくらいです。笑
というのも、この話では、いつもの喪黒さんの、
「たーだし!」
という、約束事や注意事項が一切ないのですよね。
喪黒さんは、ただ、田舎の大きな家を宇佐木さんに紹介しただけです。
魔の巣で宇佐木さんと呑んでいる時も、特に何か言うわけでもなく、ただ穏やかに宇佐木さんの愚痴を聞いているだけですしね。
いつもなら、ここで、
「たーだし、絶対に○○してはいけませんよぉ。気をつけてくださいねぇ」
みたいな、約束事や注意事項が入りがちなのですがね。
宇佐木さんが、家族と電話が繋がらないと焦っている時も、普通に、
「すぐに帰りなさい」
と、至極まっとうな返答をしていますしね。
…喪黒さんどうしちゃったの?笑
普通にいい人やん。
なので、この回の宇佐木さんは、珍しく喪黒さんとの約束を破っていない(そもそも何も約束をしていない)ただのいい人で、喪黒さんも、田舎の大きな家を宇佐木さんに紹介した、ただのいい人です。笑
何だ、この平和回。笑
唯一、田舎の人が、
「あっちの谷には行かん方がええよ」
と言った言葉だけ、宇佐木さん一家は破ったことになるのでしょうかね?
(でも、「行くな」ではなく、「行かん方がええよ」だから約束ではないか…)
でも、最終的に幸せになれているのだから、結果オーライですよね。
それに、歌と霧に誘われるように行ってしまったので、不可抗力な気もしますしね。
何にせよ、この話は、誰も悪い人がいないし、喪黒さんの手下的なキャラも出てこないし、喪黒さんも珍しく普通にいい人だしで、とても平和でお気に入りな回です!
あと、この話は、最後、日本昔ばなし風な作画になるのがお洒落で好きです。
ちょっと色鉛筆タッチというか、なんだか絵本みたいな淡いタッチになるのですよね。
凝っています。
色鉛筆タッチの淡い喪黒さん、可愛いです!笑
【笑ゥせぇるすまん】
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