引用元:笑ゥせぇるすまん『家族あわせ』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第68話『家族あわせ』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
『家族あわせ』はこんなお話
バドエン度 ★★★☆☆
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ★☆☆☆☆
『家族あわせ』のあらすじ
妻と息子とうまくいっていない、会社員の屋内 寒志(やない さむし)41歳。
屋内は妻と息子にどこか下に見られていて家庭の中に居場所がなく、あまり家族関係がうまくいっていなかった。
そんな屋内は、ある日街で喪黒福造と出会う。
「家族にとってあるじの存在ってなんなのでしょうね?私にはウチはあっても家庭はないのです、女房も息子もただ一緒に住んでるだけで私をバ力にして一家のあるじとして認めてないんです…」
と悲しそうに愚痴る屋内に、
「そりゃお気の毒ですなぁ、せっかくウチに帰っても家族が心の安らぎにならないとは」
と喪黒は言い、
「屋内さん、ひとつ思い切って家族を変えてみてはいかがです?」
と提案をする。
喪黒の突拍子もない提案に、
「家族なんてそう簡単に変えられるもんじゃありませんよぉ」
と屋内は苦笑いをし、
「…それにあんな女房と息子でも一応私の家族なんです」
と、家族に不満はあるが情もあると言って喪黒の提案を断る。
翌日、屋内は外回り中に公園に停まっていた献血車を見つける。
献血車の前ではボランティアの少女が、
「AB型のRHーが今大変不足しています、みなさんどうか献血にご協力くださーい!」
と必タヒに呼びかけていた。
自身の血液型がAB型のRHーの屋内は献血をする気になり少女に協力を申し出る。
「ありがとうございます!」と喜ぶ少女に促されて屋内が献血車に入ると、中には若くて美人な看護師がいて優しく採血をしてくれた。
どうやら献血車の前で呼びかけていたボランティアの少女はこの看護師の娘らしい。
優しい看護師と健気な少女に好感を持った屋内は、
『こんな人たちが俺の家族だったらなぁ…』
と、ぼんやりと夢想する。
しかしそんな夢想をしつつもやはり自分の家族は今の家族だけだと、その日の夜屋内は手土産を持って自宅へと帰る。
少しでも家族の仲が和らげばいいと、
「いやぁ遅くなってごめん、接待でなぁ、これお土産」
とにこやかに手土産の折り詰めを妻に見せる屋内だったが、不機嫌そうにキッチンで晩酌をしていた妻は屋内が夜遅くに飲んで帰ってきたことを詰りながら、
「そんなに帰りたくないのなら帰って来なくたっていいわよ、でもあんたみたいな甲斐性なしじゃどっこも行くとこないわよねぇ」
と、厭味ったらしく言う。
せっかく歩み寄っているのに厭味ったらしく返された屋内は、
「バ、バ力にするな、私だって…私はこの家のあるじだぞ!」
と、苛立ってつい大声で言い返してしまう。
そんな2人の元へ、
「いい加減にしてよ!毎日毎日ケン力ばっかりして!」
と、息子が怒鳴り込んでくる。
またいつものように家族仲がギスギスとし始める中、
「どこへでも好きなとこへ行ったらぁ?あんたなんていない方がマシよぉ」
と吐き捨てるように言う妻の言葉をキッカケに、とうとう我慢がならなくなった屋内は、
「…よぉし!じゃあ出てってやるっ!」
と、手土産を床に叩きつけて家を出て行く。
本当に出て行くとは思っていなかった妻と息子は、屋内が出ていったあとに少し後悔したような不安そうな顔をする。
一方、突発的に家を出てしまった屋内も、
「やってしまった…なんでこんなことに…」
と、どこか後悔したような顔をして当て所もなく夜の住宅街を歩いていた。
そんな屋内の前へ喪黒が現れる。
「お待ちしておりましたよぉ」
と声をかけてきた喪黒は、「喪黒さん…!」と驚く屋内に、
「今こそ家族の交換のチャンスですよ」
と言う。
「い、いや、しかし私あの…」
と、いまだに家族への情を捨てきれずに狼狽える屋内に、
「大丈夫きっとあなたの満足される家族をご紹介します、決断するのです、ドーン!」
と喪黒は指を差す。
気が付くと屋内はとある一軒の大きな屋敷の前にいた。
隣りに立っていた喪黒は、
「どうぞこのウチへ入ってください」
と言う。
「えー…?で、でも知らない家へいきなり…」
と、何がなんだかわからず困惑する屋内に、
「知らないウチではありません、表札をよくご覧なさい屋内さん」
と、喪黒は促す。
屋内がその屋敷の表札を見ると、そのには『屋内』と書かれていた。
屋内が驚いているといつの間にか喪黒は消えていて、代わりに屋敷の門扉が静かに開く。
導くように開かれた門扉に屋内は恐る恐る屋敷の中へと足を踏み入れ、玄関へと向かう。
すると玄関の扉も自然と開き、中から、
「おかえりなさいあなた」
と、女せいが親しげに屋内に声をかけてくる。
その女せいは何日か前に献血車の中で屋内の採血をしてくれた看護師だった。
「あ!き、君は…!」
と屋内が驚いていると、
「ミチコさん、パパがおかえりよ」
と、女せいは2階にいる娘へと声を掛ける。
すると2階から、
「はーい!…パパおかえりなさい!」
と、幼い少女が降りてきて屋内へと飛びつく。
その少女は献血車の前で呼び込みをしていた少女だった。
「えー!?パパって…君はあの時の…」
と、何が起こっているのかわけがわからず目を白黒とさせる屋内に、
「お風呂沸かしてありますからすぐお入りになってください」
と女せいは微笑み、
「パパ!一緒に入ろう!ねぇいいでしょう?」
と、少女は甘えるように屋内にじゃれつく。
あまりにも絵に描いたように幸せな家族像に、
「こ、これは夢か…?」
と、屋内は戸惑いながらも嬉しそうに涙ぐむ。
数日後、屋内の家では妻と息子が出て行った屋内のことを心配していた。
いつまで経っても家に帰って来ず会社もずっと休んでいるという屋内に、家族仲が悪いとはいえこんなことは初めてだと妻と息子は狼狽えていたのだ。
そんな時、家のインターホンが鳴る。
屋内が帰ってきたのかと嬉々として玄関に走る2人だったが、予想に反してそこにいたのは喪黒だった。
喪黒は「ご主人のいる場所へご案内します」と言って2人をとある屋敷へと連れて行く。
屋敷へと連れてこられた2人は、
「どーぞ、ご主人このウチにいますよぉ」
と喪黒に促され、恐る恐る屋敷の中へと入る。
真っ暗な中に所々燭台がある不気味な屋敷の中を2人がソロソロと進んで行くと、どこからか、
「…ママ最高だね」
「…本当、AB型のRHーはいいわぁ」
と、女せいたちの声が漏れ聞こえてくる。
2人は声が漏れ聞こえてくる部屋へと近付き、ドアの隙間からそっと中の様子を伺う。
すると中は浴室になっており、湯船の中には母娘と思われる女せい2人と、そして屋内が入っていた。
「はぁ〜身も心も休まるぅ、これが本当の家族なんだぁ…」
と嬉しそうに呟く屋内は、湯船の中で母娘2人に両端から首筋付近を噛み付かれていた。
屋内に噛み付く母娘には鋭いキバが生えており、目は怪しげに赤く光っていた。
母娘は吸血鬼だったのだ。
2人の吸血鬼に散々吸いつくされてすでにシワシワのヨボヨボになっていた屋内は、それでも、
「はぁ〜身も心も休まるぅ…」
と再度幸せそうに呟き、顔をほころばせていた。
ドアの隙間から変わり果てた屋内の姿を見た妻と息子は、信じられないものを見たという顔でただただ怯えながら眺めていることしかできなかった。
そんな屋内たちがいる屋敷の前に立っていた喪黒は、
「家族にもやっぱり相性っていうもんがあるんでしょうか?しかし理想の家族を得るには文字通り血の滴る努力が必要なんですね、おー怖、プルルルル、オーホホホホホ」
と、ひとりごちながら去って行くのだった。
『家族あわせ』のレビュー
屋内さんの妻はなんであんなに感じの悪い態度なのでしょうかね?
屋内さん別に普通に優しいのに…一体何が気に食わないのでしょうか。
なんというかツンデレみたいな妻でしたね、デレがなさすぎますが…。
それにしても吸血鬼にも血液型の好みというものがあるのですね。笑
この母娘はAB型のRHーが好きみたいですね。
吸血鬼にも血液型の好みがあるという設定は吸血鬼物でもあまり見ない気がしてちょっと面白かったです。
屋内さんはこのままあの母娘に吸いつくされてタヒ亡エンドなのかもしれませんが…まぁある意味幸せなのでしょうかね?
望み通りの家族を得られて。
あ、あと最後に喪黒さんが、
「おー怖、プルルルル、オーホホホホホホ」
と言っていましたが、この「プルルルル」って唇を震わせるみたいなやつどこかで聞き覚えがあるな…と思ったら第53話『老顔若体』の最後にも言っていましたね。
『老顔若体』で喪黒さんは最後に、
「肉体が若返った分顔に皺寄せが…いえいえ顔がシワシワになるとは、プルルルル、怖いですねぇ、オーホホホホホホ」
と言っていました。
どちらのセリフにも「怖い」という言葉が入っているので、どうやらこの「プルルルル」という唇を震わせるやつは喪黒さんの恐れや慄きを表す時の表現みたいですね(震えてるってことかな?)
可愛いです。笑
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