引用元:笑ゥせぇるすまん『クリーン症候群』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第76話『クリーン症候群』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
- 『クリーン症候群』はこんなお話
- 『クリーン症候群』のあらすじ
- 『クリーン症候群』のレビュー
- 【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
- 【小ネタ】『笑ゥせぇるすまん』の面白記事まとめ【作画ミスなど】
『クリーン症候群』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『クリーン症候群』のあらすじ
潔癖気味な、OLの清家 津寿貴(せいけ つづき)29歳。
清家は人一倍健康への意識が高く、仕事中ずっとマスクを付けていたり電車のつり革をハンカチ越しに握ったりと、健康を気にするあまり少々潔癖気味になっていた。
そんな清家は、ある日電車の中で喪黒福造と出会う。
「私は健康には人一倍気を付けています、規則正しい生活を送っていますし、ですから身体も心も健康そのものです」
と自信満々に言う清家に、
「健康第一は結構ですがあなたの場合潔癖すぎませんか?だってあなたのように健康で美しい年頃の女せいが恋人のひとりもいないなんておかしいでしょうが、あなたの潔癖さが男せいを寄せ付けないのです、恐らくキスどころか手を握ったことさいないでしょう?このままじゃ結婚もできませんよぉ」
と喪黒は返す。
喪黒の言葉が図星だった清家は顔を赤らめつつも、
「結婚だなんて私…」
と男せいに興味などないと言った顔で呟き、「失礼します」と気分を害したように喪黒の前から立ち去ろうとする。
そんな清家の背中に、
「しかしご安心なさい、近い内に素敵な男せいが現れます、恐らくあなたが潔癖症から脱する最後のチャンスでしょうなぁ」
と喪黒は言う。
清家が喪黒と別れて帰宅するために夜の住宅街を歩いていると、そこへガラの悪い男せい3人組が現れる。
清家にちょっかいをかけようと下品に笑いながら腕を引っ張ってくる男せいたちに、
「や、やめてください!」
と清家はパニックになる。
するとそこへ、
「おいやめろ!彼女嫌がってるじゃないか!」
と、腕っぷしの強そうな男せいが現れる。
その男せいは、
「わあーーー!」
と突然大声を出して3人組の男せいたちを怯ませたかと思うと、そのまま清家を抱きかかえて逃げ出す。
男せいの突拍子もない行動に清家は抱きかかえられながら呆然としつつも、男せいの強引かつスマートな助け方にぽっと顔を赤らめる。
安全な場所まで逃げてきた男せいは、
「助かりましたわ、どうもありがとうございました」
と頭を下げる清家に、
「へへっ、ああいう時はなんたって逃げるが勝ちですよ」
と人が良さそうに笑い、
「それじゃあ気を付けて帰ってくださいね、おやすみなさい」
と、片手を上げて走り去って行く。
見ず知らずの男せいに助けられた清家は、その日からその男せいのことが頭から離れなくなる。
腕っぷしが強そうなのに力を行使せずにスマートに自分を助けてくれ、しかもお礼も求めずにそのまま爽やかに去って行った男せいに清家はすっかり惚れてしまったのだった。
『もう一度会いたい』と清家が思っていると、数日後、清家は電車の中でその男せいとばったり鉢合わせる。
「あ!」
とお互いにビックリしたように顔を見合わせた2人は、これも何かの縁だとその日から度々一緒に出かけるような仲になる。
粗野で大雑把できっぷのいい男せいは清家とは正反対のタイプだったが、不思議と清家は男せいに対して嫌な気持ちを抱かず、それどころか『この人は私が知らなかった新しい世界を見せてくれる』と男せいにどんどんと惹かれていった。
また男せいの方もだんだんと清家に惚れていき、2人は自然と付き合うようになる。
そんなある日、男せいはデートの帰り道で思い切って清家の手を握る。
「ハッ!」
と少しビックリした清家だったが、すぐに頬を赤らめて嬉しそうな顔をする。
清家は男せいと付き合うようになって潔癖が治ったのだった。
潔癖が治ったことで仕事中にマスクを付けることもなくなり電車のつり革も素手で握れるようになった清家は、ある日再び喪黒と会う。
「自分でも不思議なんです、何故私はあんなガサツで大雑把なせい格の人とお付き合いしてるのかしらって、でもあの人と一緒にいるとなんだかホッとするんです」
と笑顔で話す清家に、
「それは良かった」
と喪黒は返しつつも、
「ところで助言させてもらいますが、愛し合う者同士がお互いの肉体を求める…これはごく自然な欲求でいやらしいもんじゃありませんよ、あなたもいずれは彼の欲求を受けなければいけません」
と忠告をする。
「え!?わ、私、そんなこと…」
と、今更その考えに思い至ったという風に動揺して顔を赤らめる清家に、
「どってことありません、自然の成り行きに任せればよいのです、いいですね?津寿貴さん」
と喪黒は励ます。
数日後、夜の公園でデートをしていた清家と男せいは2人してベンチに腰掛けながらいい雰囲気になっていた。
そんな雰囲気に後押しされた男せいは、
「津寿貴さん…」
と、思い切って清家の両肩をそっと掴みキスを迫る。
清家は男せいの行動に戸惑いつつも、喪黒の言葉を思い出して勇気を振り絞って男せいを受け入れようと目を閉じる。
しかし唇が近付く瞬間、思わず目を開けた清家は自分に近付いてくる男せいの顔に急に耐えられなくなり、
「キャーーー!」
と、男せいを思いっきり突き飛ばしてしまう。
ショックを受けたような顔をする男せいに、清家は涙ぐみながら、
「…ごめんなさい!」
とだけ言い、公園から走って逃げる。
『やっぱり、私は男せいを受け入れられなかった…!』
と悲しそうに清家が走っていると、そんな清家の前に喪黒が現れる。
「も、喪黒さん!」
と驚く清家に、
「あなたが潔癖症から逃れられる最後のチャンスだったのに、キスもできないのでは男せいと付き合うなんて到底無理ですなぁ」
と喪黒は言う。
「で、でも私…!汗とかタハ"コの匂いが近付くとどうしても…!」
と、苦しそうに顔を伏せる清家に、
「お互いの身体に触れ合うこと、それが愛の証、あなたにはもう普通の生活を営むことはできないでしょう、ドーン!」
と、喪黒は指を差す。
後日、清家が勤める会社には無菌服を着た清家がいた。
いきなり無菌服を着て出社してきた清家に、
「清家君、そ、その格好は?」
と上司が恐る恐る聞くと、
「無菌服です、私、他の人と同じ空気を吸うのも耐えられないんです」
と、清家は無菌服の中からロボットのように無感情に答える。
そんな清家がいる会社の前に立っていた喪黒は、
「不健康なことはすべて下げてひたすら潔癖に徹する、しかしそれも度が過ぎればかえって不健康になってしまうもんです、まーったくままならない世の中ですなぁ、オーホホホホホホ」
と、ひとりごちながら去って行くのだった。
『クリーン症候群』のレビュー
この作品は、
『あなたのように健康で美しい年頃の女せいが恋人のひとりもいないなんておかしいでしょうが』
『このままじゃ結婚もできませんよぉ』
などのセリフに時代を感じますねぇ。
恋愛や結婚が必須ではなくなった今ではこのようなセリフはなかなかキャラに言わせられないでしょうからね。
しかし時代を感じるとは思いつつも、蛙化現象的な題材を取り扱っているという意味ではむしろ時代を先取りしているのでは?とも思ってしまいました。
清家さんは潔癖と言われていましたが、今だったら蛙化現象とも言われそうですからね。
蛙化現象:好意を抱いていた相手が自分にせい的な好意を向けてきた途端、その相手に対して嫌悪感を抱いたり気持ちが冷めてしまったりする現象。
潔癖や蛙化は本人の意志ではどうにもならないところもあるのでしょうから、そう考えると清家さんは気の毒だなと思ってしまいました…。
また、清家さんと付き合っていた男せい(結局この男せいは最後まで名前が出てきませんでしたね)も気の毒ですね。
特に理由もわからず清家さんに拒絶されてしまって。
この男せいは『笑ゥせぇるすまん』に出てくるキャラにしては珍しくまったく嫌なところがない人だったため尚の事気の毒に感じてしまいました。
これで男せいが清家さんにがっついていたり、または清家さんの意思を無視して強引に関係を結ぼうとしていたのならまだ清家さんに拒絶されても納得がいきますが、男せいはかなり誠実に清家さんと向き合っていましたからね。
ガサツなのに焦ることなく徐々に清家さんとの関係を進めていたとても好印象なキャラだったため、報われなかったのが残念です。
このカップルは正反対でしたがとても可愛らしいカップルだったので、できればうまくいってほしかったですけれどね…。
あ、あとこの作品は最後の無菌服を着た清家さんのシーンにちょっとした作画ミス(?)がありましたね。
こちらに画像付きでまとめてありますので、気になる方はぜひ確認してみてください↓
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