基本的に毎回バッドエンドで終わる、アニメ『笑ゥせぇるすまん』
でもごく稀にハッピーエンドで終わる回もあります!
たま~にそんな回が挟まるのがまた面白いのですよね!
普段バッドエンドで終わることが多い分、『笑ゥせぇるすまん』のハッピーエンドはすごくレア感があるというか…必要以上に救いがあるように感じられてしまいます。笑
ということで、そんな救いを感じられる笑ゥせぇるすまんのハッピーエンド回を18選集めてみました!
今回は、笑ゥせぇるすまんのハッピーエンド回まとめパート1として、
「第17話『チ漢さん』のあらすじ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
笑ゥせぇるすまんハピエン一覧
① チ漢さん ←今ココ
② 五月病
③ 愛妻写真
④ カンヅメのペット
⑤ 極楽風呂
⑥ 離婚クラブ
⑦ ガラス越しの愛
⑨ 日曜クラブ
⑪ 点滴症患者
⑫ 谷間の灯
⑬ 永遠のすみか
⑮ 夜行列車
⑯ 主夫道
⑰ 大恋愛(SP)
⑱ ダミイ
『チ漢さん』はこんなお話
ハピエン度 ★★★★☆
後味の良さ度 ★★★☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『チ漢さん』のあらすじ
人にも自分にも厳しい、厳格な老人の冬木 花衛(69)
そんな冬木は、ある日電車の中でチ力ンの疑いをかけられる。
もちろんそんなことはしていない冬木は、
「だれがそんな不潔なところ触るかー!」
とチ力ンの疑いをかけてきた女せいに怒鳴って殴りかかるが、偶然乗り合わせていた喪黒福造に、
「まぁまぁおやめなさい」
といさめられて、何とか怒りを治める。
電車を降りた冬木は、
「いやぁさっきは止めてくれてありがとう、あんな女など殴ったらワシの手の穢れじゃよ」
と喪黒にお礼を言うが、そんな冬木に喪黒は、
「ホホホ、…実は犯人は私なのです」
と、先程のチ力ンの犯人は自分だと打ち明ける。
「何!?」
と驚く冬木に、喪黒は、
「私は心が病んでいる人の精神の救済をしているのです。たまたま今その中にチ力ン症のお客がいるのです。
なので私はそのお客の立場になって心理を分析していたのですよ」
と、チ力ンをした理由を語る。
そして、
「ただ私は直接的な手段を好まないので、こういった小道具で」
と、手の形をしたおもちゃを鞄から出して冬木に見せる。
喪黒は、
「他にもこんなのも、こんなのもあります」
と、鞄から次々にチ力ンの道具を出す。
そんな喪黒に冬木は、
「ハレンチ男めー!この!この!このー!」
と怒鳴り、怒り狂いながら逃げる喪黒を追いかける。
しかしそんなことをしている最中、放置されていたチカン道具が入った鞄を通りすがりの男子学生たちが拾いかけていたため、冬木は慌ててその鞄を奪って自宅まで持ち帰る。
「男子学生たちに拾われたら碌なことにならんだろう…」
と、思わず鞄を自宅まで持ち帰ってきてしまった冬木だったが、
「こんな穢らわしいもの!」
と、冬木はその鞄を封印するように押し入れの中に投げ入れてしまい込む。
そんなある日、冬木はよく親切に声をかけてくれる隣人の若い女が実は自分の遺産目当てで自分に親切にしていたことを知ってしまう。
それを知った冬木は、
「このワシをバカにしおって!どうするか見ておれよ!」
と自宅でひとり怒りを露にし、女に報復を誓う。
その日から冬木は押し入れのチ力ン道具が入った鞄を引っ張り出し、その道具を使って女に嫌がらせとしてチ力ン行為を始める。
しかし女は遺産を狙っている老人ということもあり冬木のチ力ン行為にさほど嫌がった顔は見せず、むしろダメージを喰らっているのは嫌々チ力ン行為をしている冬木の方なのだった。
しかもそうこうしている間に、だんだんと女に対して悶々とした気持ちが芽生え始める冬木。
冬木はこの歳で浮ついた気持ちが芽生えたことを恥じ、
「あー!ワシはチ力ンになったんじゃ!ワシのバ力ー!」
と本格的に自分がチ力ンになってしまったことを嘆くが、それを聞いた喪黒は、
「むしろあなたのお年でそんな衝動を感じたということは実に喜ぶべきことじゃありませんか。
いっそチ力ンに成り切ったらいかがです?そうすればまた新しい世界が開けますよ」
と、冬木に「ドーン!」と指を差す。
その日から冬木は、チ力ン行為をする自分を恥じることなく、しかしチ力ン行為をする相手に迷惑はかからないようにと最低限配慮もした立派なチ力ンと化すのだった。
『チ漢さん』のレビュー
最終的にチ力ンになってしまう冬木さんですが、深夜に公園に来るカップルのために昼間から公園の茂みを掃除したり、そこに新聞紙を敷いてカップルにとって居心地のいい空間に整えたり、その周辺の木の上に忍者のような格好をして潜んで待っていたり…と、やっていることが妙に可愛いらしいのであまり悲壮感のある終わり方にはなっていません。
やっていることはアレですが、本人は生き生きと楽しそうなのでまぁこれはある意味ハッピーエンドかなと。笑
この回はどことなくギャグ回というか、全体的に可愛らしいタッチで描かれているためいつもの陰鬱さもなく明るめです。
BGMもいつもと違ってどことなくコミカルなものが多いです。
あとビックリしたのが、この回だけ喪黒さんに「ドーン!」されるシーンの背景が妙にポップな仕様になっています。
なんかパステルカラーのシャボン玉みたいなものがいっぱい飛んでいます。とてもファンシー☆
喪黒さんが冬木さんに頭をポカポカ叩かれながら逃げるシーンなどもあり、見ていてとても楽しいです。
ちなみに喪黒さんはこの回の冒頭で、電車の中のチ力ンされた女の人にも頭をポカポカ叩かれています。…この回は妙に喪黒さんが頭をポカポカ叩かれる回ですね。笑
あとどうでもいいですが、隣人の女せいがスカートめくりをされた時に、
「モーレツ」
というのですが…その言葉に妙に時代を感じてしまいました。
笑ゥせぇるすまんは現代でも全然通じるアニメだと思っていましたが、やはり今見るとところどころに時代を感じますね。笑
笑うせぇるすまん 笑うセールスマン もぐろふくぞう 感想