珍しい『笑ゥせぇるすまん』のハピエン回まとめ、パート16!
ということで、今回は、
「笑ゥせぇるすまんのハッピーエンド回 第111話『主夫道』のあらすじ・レビュー」
について、ご紹介していきたいと思います!
笑ゥせぇるすまんハピエン一覧
① チ漢さん
② 五月病
③ 愛妻写真
④ カンヅメのペット
⑤ 極楽風呂
⑥ 離婚クラブ
⑦ ガラス越しの愛
⑨ 日曜クラブ
⑪ 点滴症患者
⑫ 谷間の灯
⑬ 永遠のすみか
⑮ 夜行列車
⑯ 主夫道 ←今ココ
⑰ 大恋愛(SP)
⑱ ダミイ
『主夫道』はこんなお話
ハピエン度 ★★★★★
後味のよさ度 ★★★★☆
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ★☆☆☆☆
『主夫道』のあらすじ
※あらすじに、ネタバレを含みます。
夫婦で共働きをしている、サラリーマンの梶 大介(31)
梶は、妻から、共働きを理由に家事を分担するように言われていますが、なかなかうまく家事をこなすことができません。
そんな梶に、喪黒福造は、家事を教えてくれる『主夫道』というカルチャースクールを紹介します。
主夫道に通うようになった梶は、そこからみるみるうちに家事が上達し、そのおかげで家は整い、ギクシャクしていた夫婦仲も良くなっていきました。
「家事がこんなに楽しいとは思わなかった」
と、嬉々として喪黒に報告する梶でしたが、そんな梶に、喪黒は、
「ほぉほぉ、たいしたもんです。
…でも、それはちょっと行き過ぎですなぁ。
忠告しておきますが、あなたはあくまでも、夫として奥さんの負担を軽くしてあげるべきなのですよ。
あなたが主夫になりきることが果たして幸せかどうか、よーく考えてくださいねぇ」
と、梶に忠告します。
そんな喪黒に、
「主夫になりきるなんて…
私も男として、仕事をバリバリやらなくてはいけませんからね!」
と、梶は慌てて返します。
しかし、仕事も意欲的に頑張るといっていた梶でしたが、妻が課長に昇格して忙しくなったことをキッカケに、だんだんと夫婦の家事の分担は崩れ、いつの間にか、ほとんどの家事を夫の梶がやることになっていました。
しかし、家事の楽しさに目覚ていた梶は、そのことをまったく苦とも思わず、むしろ、
「もっと家事に専念できるように」
と、仕事をやめ、本格的に主夫になる決意をします。
梶が、身も心もすっかり主夫になったある日、産 婦人科に訪れた梶夫婦は、医者から、
「おめでとうございます。間違いなくにん 娠3ヶ月ですよ」
と、おめで たを伝えられます。
子供ができたことを喜ぶ梶夫婦は、その後も精力的に、仕事と家事に勤しみます。
妻は外でバリバリと働き、夫は静かに家のことをします。
そんなある日、家で編物をしていた夫の梶は、
「あ、動いたわ…」
と、嬉しそうに自身のお腹をさすっていました。
梶のさするお腹は大きく、まるで胎 児がいるように膨らんでいました。
『主夫道』のレビュー
このお話は、もしかしたら放送当初は、『離婚クラブ』(『離婚クラブ』のネタバレ・レビュー)と同じく、
「これって、本当にハッピーエンドなの!?笑」
という感じで、バッドエンドを匂わせつつのハッピーエンドとして放送されたのかもしれませんが、今の時代だと、それほど違和感なく普通にハッピーエンドに見えますね。
「男性がにん 娠したっていいじゃない!」
「そんな夫婦の形があってもいいじゃない!」
と、素直に思ってしまいます。笑
放送当初は、結構ショックを受ける人が多く、割と批判があった作品らしいですが…
ちょっと時代を先取りしすぎたのかもしれませんね。
ただ、最後の、
「主夫(主婦)道は、子を産 み育てることと見つけたり~ですかね。オーホホホホホ」
という、喪黒さんの言葉には、ちょっと「うーん」と思ってしまいました。
せっかく、夫婦の多様せいについて寛容な話なのだから、子の有無の多様せいについても寛容であってほしかったですね。
「結婚=子供を作ること」
「結局それが一番の幸せ」
というように、ナチュラルに考えているような発言に、少しモヤッとしてしまいました。
喪黒さんは、話の冒頭で、
「共稼ぎでして」
という梶さんに対して、
「そりゃあ羨ましい、例のディンクスっていうやつですな」
と、ディンクスを肯定するようなことを言っていたので、余計にそう思ってしまいました。
※ディンクス:共働きで、子供を意識的に持たない選択をする夫婦のこと
あと、主夫になった梶さんが、若干オネェっぽくなっているのにも、少しモヤっとしてしまいました。
「主夫=オネェではないだろ」
みたいな。笑
このあたりも、まだ、
「家事は女の仕事、それをしているこいつは女みたいなやつ」
というような、若干の偏見や差 別意識を感じますね。
その他にも、
「ところが女房は、共稼ぎを理由に家事も分担しろと言うのですよ」
という発言や、
「私も男として、仕事をバリバリやらなくてはいけませんからね!」
などの発言も、やはり今見ると、少々時代錯誤に感じますね。
…まぁ、20年以上も前に作られたアニメですからね。
今と価値観はだいぶ変わりますよね。
それに、アニメとして、面白くわかりやすくするためには、ある程度誇張した表現も必要なのかもしれませんしね。
今の時代に、こういった話を作るとなったら、その辺の兼ね合いも難しそうですね。
まぁ、なんにせよ、梶夫婦が普通に幸せそうなので、このお話は、少々時代錯誤だったり、ショッキングだったりしつつも、後味はいいものになっています。
喪黒さんに、ドーンされた時の梶さんの反応が、過去一かわいかったですね。
両頬をおさえながら、
「あれえぇぇぇ⤴」
って。笑
あんなに嬉しそうにドーンされる客は、たぶん後にも先にもこの人だけでしょう。
あと、喪黒さんがドーンの人差し指を突き出す時に、前に置いてある洗剤の箱がバタバタと倒れていくシーンがあるのですが、そこの洗剤の箱の倒れ方が、ぬるぬる作画すぎてビックリしました。
…何であんなとこ頑張ったんだ作画班。笑
【笑ゥせぇるすまん】
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