ということで、今回は、YouTubeに投稿されている海外アニメ、
「エナ - 断絶パーティー(ENA - Extinction Party)のストーリー解説と考察」
について、ご紹介していきたいと思います!
カオスすぎて何が何だかわからないエナのストーリーのあらすじを、一応わかりやすくまとめてみました。
…まとめたところで元がカオスなため理解不能かもしれませんが笑、少しでもエナの物語の全体像が伝われば幸いです。
「エナ - 断絶パーティー」とは?
ペルー人のアニメーター「Joel G氏(Joel Guerra氏)」が制作し、YouTube上に公開しているアニメーションです。
エナシリーズのアニメは、
ENA - Auction Day(エナ ‐ オークションディ)
ENA - Extinction Party(エナ ‐ 断絶パーティー)
ENA - Temptation Stairway(エナ ‐ 誘惑の階段)
の3作品があり、「エナ ‐ 断絶パーティー」はエナシリーズの2番目の作品になります。
「エナ - 断絶パーティー」の投稿日は、2020年9月16日。
再生時間は2分43秒で、前作の「エナ - オークションディ」よりも少し長くなっています。
※「ENA(えな)の詳細」はこちらを↓
「エナ - 断絶パーティー」のストーリー解説(あらすじ)
「おはようキーパーさん。
中に入ってもいーい?
今日はムーニーにどうしても伝えないといけないことがあるの!」
ENA(エナ)はMoony(ムーニー)が住んでいるマンションらしき入口で、入口を守っている彫刻のような見た目をした守衛、Keeper(キーパー)にそう頼みます。
しかし、
「あなたの外観は、コミニティ・ガイドラインから逸脱しています。
け つ液サンプルを提示してください」
と、エナはキーパーに中に入ることを断られてしまいます。
「あぁ~~~…
どうしてこんなこと言われないといけないの?
私に何か恨みでもあるのね!?
そうに違いないわ!?」
とエナは嘆き、その場で悲しげにわんわんと泣き始めます。
しかし、すぐに笑顔になり、
「そう、安全面で不安はあるかもしれないわ。
だけど、これはとーっても重要な、本当に重要な、本当に本当に、とってもとーっても大切なの!」
と、エナはキーパーに中に入れて欲しいことを力説します。
エナに力説されたキーパーは、再びエナを分析し、
「問題レベルを計算します。
計算完了。
黙って安らかに行ってください」
と、今度はエナの入場を許可します。
「ありがとう!」
とエナはキーパーにお礼を言い、入り口から中へと入ります。
中は複雑な迷路のような通路が広がっており、エナはムーニーの部屋を目指してその通路を進みます。
しばらく歩くと、エナは通路の途中で、白い仮面を付けて両手に蛇のようなパペットを付けた女、Merci(メルシー)と出会います。
「あぁ、メルシー、また会えて嬉しいわ!
いつもの素敵なボディランゲージで話しかけて」
と、エナは笑顔でメルシーに話しかけます。
すると、メルシーは、
「ちょっと待ってエナ!エナ!?どこに行くの!?」
字幕「こんにちは、エナ。久しぶりじゃない!?今日はいつもより急いでるみたいね?」
と返します。
※注意
メルシーと、この先に登場するロバートというキャラは、セリフと字幕が意図的にちぐはぐになっています。
一応セリフと字幕、どちらも表記しておきます。
「そーなの。
ムーニーと連絡を取る方法を教えてもらえない?
彼女に渡したいものがあるの!」
と、エナがメルシーに聞くと、
「すぐにここから立ち去りなさい!」
字幕「ムーニー?さっきまでここで飛び跳ねまくって、ついでにダンスまでしていきやがったわよ!」
と、メルシーは答えます。
エナは、
「わかった!」
と返し、先を急ぎます。
しばらく歩くと、目の前に楕円形のゲートが現れます。
エナはそのゲートをくぐります。
すると、中には奇抜な色使いをした部屋が広がっています。
「あぁ…!悪趣味なところ」
とエナが笑顔で呟くと、どこからかルービックキューブのような外見をした男、Rubik(ルービック)が現れます。
その部屋の主であるルービックは、エナの言葉に気分を害し、
「バ力はプライバシーすら守れないのか!?
消えろ!」
と一喝します。
怒られたエナは、ルービックの部屋にある楕円形のゲートから再び通路へと出ます。
しばらく歩くと、今度は緑色のゲートが登場します。
エナはそのゲートをくぐります。
すると、今度は何やら通路が広くなったような空間に出ます。
その空間の中にはUFOが飛んでおり、エナがそのUFOに近づくと、UFOの中から眼鏡をかけて頭にネクタイを巻いた男、Robert(ロバート)が現れます。
「おー!お嬢さん、ここで何しとるんだ!?」
字幕「おー!ワシがムーニーを知ってるかって?」
とロバートはエナを見て驚き、そして、
「お友達のことはお忘れなさい。
この廊下で起こっていることは、あまりにも恥ずかしいことだ」
字幕「月になんて行くもんじゃあない…。君のような訓練されていないような者では耐えられないだろう…」
と、悲しげに言います。
そして、
「私たちの罪に汚されずにここから去ることを…
願うばかりですゾォ~!」
字幕「それでも行くなんて言うのなら…タヒんでしまうかもしれませんゾォ~!」
と、叫びながら唐突に消えてしまいます。
残されたエナは、
「えぇ…」
と悲しげに呟やき、先を急ぎます。
しばらく進むと、エナはいつの間にか迷路のような通路から抜け、白い階段の前へと辿り着きます。
エナがその階段を昇っていくと、そこには宇宙空間のような暗い部屋が広がっています。
そして、その部屋の中にはムーニーがいました。
エナの姿を見たムーニーは、
「エナ!?」
と驚き、そして、
「オッホホホホホホホ!
釣り上げられた魚みたいね。大丈夫?」
と、笑いながらエナに話しかけます。
しかし、せっかく目当てのムーニーの元に辿り着けたエナでしたが、
「あっはは、何言ってるかぁ~不明ぃ~。
何も、考えられなぁ~い。
変なの~~~…あはっ、あはっ。
ねぇ、ムー…ニぃー…。
ここは、とーっても、変なとこねぇ~、ヘヘヘヘッ」
と、何やら様子がおかしくなっています。
「はぁ!?
あー…またよっ 払っているの?」
と、ムーニーが呆れながらエナに聞くと、若干正気に戻ったエナは、
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、いやいやいや」
と、笑顔で否定します。
そして、
「お土産を持ってきただけよ」
と、エナは笑顔でムーニーにすくうように合わせた両手を見せます。
しかし、手の中には何もありません。
「何もないじゃない。
バ力にしてるの?」
と返すムーニー。
しかし、すぐに、
「あぁっ!ま さ か!」
と何かに気づき、再びエナの手の中を凝視します。
すると、そこには、
「うわああぁぁぁぁぁぁぁ!
すごい~!
私がプレゼント!?」
と、嬉しそうに驚くムーニーの姿がありました。
「エナ - 断絶パーティー」の考察
このお話の気になるところは、ロバートとメルシーの2人が、
「すぐにここから立ち去りなさい!」
「お友達のことはお忘れなさい」
と、なにやらエナに、
「ムーニーのところへは行くな」
と警告している点なのですよね(エナ、てんで聞いちゃあいませんが)
ムーニーはエナの友達のはずなのに…何故2人は「行くな」と警告するのか?
もしかしたら、エナといつも一緒にいるムーニーは、実はエナにとって何か良からぬ存在なのでしょうか?
はたまた、ムーニーやメルシーやロバートがいるあの空間が、何かエナにとって良からぬ空間なのでしょうか?
個人的には、どちらかというと後者ではないかと思っています。
というのも、ロバートの、
「月になんて行くもんじゃあない…。君のような訓練されていないような者では耐えられないだろう…」
「それでも行くなんて言うのなら…タヒんでしまうかもしれませんゾォ~!」
という言葉は、ムーニー自身のことではなく、どちらかというとムーニーがいる部屋のことを指しているような気がするのですよね。
ムーニー自身が危ない存在なら、何度も会っているエナはとっくにどうにかなっている気がしますしね。
では何故ロバートとメルシーは、
「ムーニーのいる部屋に行くな」
と警告するのか…?
個人的には、
「ムーニーがいる部屋=学校の屋上」
を意味しているからでは?と思っています。
…話が飛躍しすぎていると思うので順を追って説明すると、私には、ムーニーたちが住んでいるあのマンション?って、どことなく学校に見えるのですよね。
広くて、長くて複雑な廊下があって、ところどころに部屋(教室)があって…
おまけに、ロバートのモデルは、あのGTOの「内山田ひろし」だというではないですか!
「内山田ひろし」とは、学園漫画「GTO」に出てくる教頭先生のことです。
エナの作者のJoel G氏が、明確にGTOの「内山田ひろし」をモデルにして描いたそうです(日本贔屓な方みたいですからね)
はい、GTOの教頭がいるということは、もうあそこは確実に学校ですよ!!(暴論)
まぁ、冗談はさておき…
私は、こちらの記事(→「エナの考察」)にも書きましたが、エナのいるあの不思議な世界はエナの精神世界だと思っています。
そして、精神世界は現実世界の馴染みのある場所が反映されることが多いのではないかと思っています。
エナは普段はペルーで普通の女子高生をやっているということなので、エナが現実世界で馴染みがありそうな場所の中で、一番あのマンションの構造的に近そうな場所=学校かなと思いました。
つまり、あのマンションはエナの現実世界の学校の反映になっているのではないかなと。
そして、他のところとは少し離れた、階段を上がった一番高いところにあるムーニーの部屋は、学校の屋上を示しているのではないかなと。
つまり、エナに、
「ムーニーのいる部屋には行くな」
と言うのは、
「学校の屋上には行くな」
という暗示になっているのではないかなと…
そんな風に思いました。
エナは、現実世界で少し病んでいるみたいですし、もしかしたら、
「現実世界で学校の屋上に近づいたら危険」
と危惧した精神世界の住人が、警告のためにこういった発言をしたのではないかなと思いました。
ロバートなんかは、もう明確に、
「それでも行くなんて言うのなら…タヒんでしまうかもしれませんゾォ~!」
と言っていますしね。
…直接的すぎるかもしれませんが、どうしても関連付けてしまいます。笑
しかし、エナは警告を無視してムーニーに会いに行ってしまいます。
私は、あの不思議な世界はエナの精神世界だと思っているので、
「あの不思議な世界の住人すべて=エナ」
だとも思っています。
つまり、あの警告は、
「ある意味、エナがエナにしているものなのでは?」
と思っています。
それを無視して強行突破したということは、エナ自身、
「まだ自分は大丈夫」
だと思っているのかもしれませんね。
…まぁムーニーの部屋に行ったエナちゃんちょっとおかしくなっていたので、あまり大丈夫ではない気もしますけれどね。笑

このお話は、最後の「私がプレゼント!?」のところが最高に狂気じみていて好きです。
あの摩訶不思議な演出、初めて見た時「何この発想!天才だろ!?」と思いました。
…わけわからなすぎて、あそこはちょっと考察を断念しましたが。笑
※エナシリーズ3作目「エナ・誘惑の階段の考察と解説」↓
エナの考察とキャラクター紹介
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