ネットでも流せないなんて…！
ということで今回は、
「ネットでも放送禁止だった『笑ゥせぇるすまん』のトラウマ回、『男運』のあらすじ・感想」
についてご紹介していきたいと思います！
「YouTubeで笑ゥせぇるすまんが見られるなんて！」と思ったら…
2021年～2022年、『笑ゥせぇるすまん 公式チャンネル【ﾃﾞｼﾞﾀﾙﾘﾏｽﾀｰ版】』というYouTubeチャンネルでアニメ『笑ゥせぇるすまん』が1話から順にアップされていました（2024年現在は各話順不同に期間限定でアップされています）
「昔懐かしの笑ゥせぇるすまんがYouTubeでも見られるなんて！」
と、興奮した人も多いのではないでしょうか？
私もそのひとりです。
子供の頃大好きだった『笑ゥせぇるすまん』がまたYouTubeでも楽しめるなんてー！！
と大興奮でした(年齢がバレますね。笑)
コメント欄を見ると、視聴者は私と同じように笑ゥせぇるすまんを懐かしむ人と初めて見る人との半々くらいでした。
初めて見る人はコメントが新鮮な驚きに満ちていて、それを読むのもまた楽しかったです。
いや～、やっぱり笑ゥせぇるすまんはいつの時代の人にも新鮮な驚きを与えるのですね。
本当、不思議な魅力を持った作品です！
しかしそんな『笑ゥせぇるすまん』ですが…
『ある回』だけYouTubeにアップされなかったのをご存知でしょうか？
ネットでも放送禁止の回とは！？
YouTubeにアップされなかったのは、
第111話『男運』
という回です。
この回、子供の頃に見てものすごく印象に残っていた回だったので楽しみにしていたのですが…
なんか、なんのお知らせもなくしれっとスルーされてしまったのですよね。汗（110話『ドリンクバー』の次は112話『主夫道』になってしまい、『主夫道』が111話として表記されていました。そのため、当時はこの回から順に話数の表記が本来の表記とはズレていってしまっていました…）
まるで最初からそんな回などなかったかのような扱いです。
まぁこの回最後が少々ショッキングなので、
「もしかしたら規制かなにかに引っ掛かってアップできなかったのかな？」
とも思ったのですが…
でも規制が厳しいテレビならともかく、比較的緩いネットでも流せないなんてなかなかですよね。汗
ちなみにAmazonのPrime videoではこの回普通に見られるのですよね。
なので笑ゥせぇるすまんの歴史から葬り去られた回というわけではないみたいです。
ということは、
「やっぱり子供も見るようなYouTubeでは過激すぎて流せなかったのかな？」
と思います（あくまでも予想なので実際は全然違う理由かもしれませんが…）
ということで、
「それ、どんな回なの！？」
と気になっている方もいるかと思いますので、ここからは第111話『男運』のあらすじと感想をご紹介していきたいと思います！
あらすじ・感想にネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『男運』のあらすじ
最近彼氏に振られた、OLの玉腰 典江(28)
玉腰は彼氏と結婚の約束までしていたのだが、彼氏は自分の出世のために条件の良い女せいと結婚して逆玉の輿に乗るために玉腰のことを捨てたのだった。
そんな玉腰は、ある日バーで喪黒福造と出会う。
「私って本当に男運の悪い女なんです…。今まで付き合った人も実はマザコンだったり、実は既婚者だったり…」
とやけ酒のようにお酒を呑みながらぼやく玉腰に、
「そんなことありません、今まではちょっとボタンがかけ違っていただけですよ。今に必ず絶好の伴侶となる男に出会えますよぉ」
と喪黒は励まし、
「そうだ！いいものプレゼントしましょ」
と、鞄からスカーフを取り出す。
「付けていれば必ず男運が開けるという幸運のスカーフです。このスカーフはきっとあなたに幸運をもたらすことでしょう」
と説明しながら、玉腰にスカーフを渡す喪黒。
玉腰は訝しみながらも喪黒からスカーフを受け取る。
翌日、試しにスカーフを付けて過ごしてみる玉腰。
すると玉腰は立て続けに2人の好条件の男せいたちからアプローチをされる。
驚きつつも喜んだ玉腰は、後日再び会った喪黒にそのことを報告する。
「ありがとうございました」
と嬉しそうにお礼を述べる玉腰に、
「いえいえ、私はあなたの心の隙間が埋まれば満足」
と喪黒は言いつつ、
「だだし、約束してくださいね。どちらの男せいを選ぶかはあなたの自由です。しかしデートの時はそのスカーフを必ず着用してください、決して外すことのないように」
と忠告をする。
喪黒の忠告に玉腰は、
「ええ、私の幸運のお守りですものね」
と素直に答える。
喪黒に言われた通り、その後もアプローチをしてきた男せいたちとデートをする際には必ずスカーフを付けるようにしていた玉腰。
そんな玉腰は、ある時2人の男せいから同時期にプロポーズをされる。
『いっぺんに2人からプロポーズされるなんて…』
と驚いた玉腰は、どちらの男せいを選ぶかを決めあぐねてとりあえず2人への返事を保留にする。
そんな中、スカーフを付けた玉腰へアプローチをしてくる男せいがもうひとり増える。
その男せいは、会社の取引先の社長の息子だった。
今までで一番好条件な男せいからの熱心なアプローチに玉腰は気持ちが揺らぎ、ついその男せいともデートをする。
もちろんその男せいとのデートの際も、玉腰はスカーフを付けることを忘れなかった。
しかしデートの最中、
「君にぜひ渡したいものがあるんだ」
と、玉腰は男せいからダイヤの首飾りをプレゼントされる。
「決してスカーフを外すことのないように」と忠告されていた玉腰だったが、男せいの好意とダイヤの輝きには抗えず、玉腰はついスカーフを外してダイヤの首飾りを付けてしまう。
ダイヤの首飾りにうっとりとする玉腰は、この瞬間に『この男せいにしよう』と心に決めるのだった。
デートが終わり自宅のマンションの前まで送ってもらった玉腰。
玉腰は男せいに別れを告げ、ひとりマンションのエントランスへと入っていく。
その首元にはまだダイヤの首飾りが光り輝いていた。
そんな中、
「玉腰さん」
と、玉腰はいきなりうしろから喪黒に声をかけられる。
「喪黒さん！」
と驚く玉腰に、
「あなた私の忠告を聞かずあのスカーフを外してデートしてましたねぇ。
残念ですが私の忠告を無視した以上、もうどうなっても知りません。ドーン！」
と、喪黒は指を差す。
指を差された玉腰は、衝撃でマンションのエレベーターのドア付近まで飛ばされる。
ぺたりと座り込んだ玉腰は、
「も、喪黒さん、私…」
と弁明をしようと顔を上げるが、そこにもう喪黒の姿はなかった。
肩を落とす玉腰。
すると次の瞬間、玉腰が付けていたダイヤの首飾りの後ろの部分が突然上へと引っ張られる。
驚いた玉腰が振り返ると、どうやらエレベーターのドアに首飾りの一部が挟まってしまっているようだった。
玉腰の首飾りを挟んだまま上の階へと昇ろうとするエレベーター。
玉腰は慌てて首飾りを外そうとするが、どうやっても外すことができない。
そうしている間にもエレベーターはどんどんと上昇していく。
首が絞まっていく苦しさにもがき苦しみながらジタバタと暴れる玉腰は、ついには足が浮き宙吊り状態になってしまう。
パニックになった玉腰は、持っていたハンドバックを取り落とす。
すると中からは喪黒にもらったスカーフが飛び出る。
「私の…幸運の…お守り…！」
と、スカーフに手を伸ばす玉腰。
しかし宙吊りになっている玉腰にはもはや届かない。
苦しむ玉腰を残して、スカーフだけが虚しく夜の街へと飛んでいくのだった。
『男運』の感想・レビュー
このお話、最後が無茶苦茶ショッキングなのですよね。
エレベーターに首飾りが挟まって成す統べなく首が絞まっていく玉腰さん…。
とんでもないトラウマシーンです。
私、小学校低学年の時に『笑ゥせぇるすまん』のアニメを見ていたのですが、大人になっても鮮明に覚えていたのはこの第111話『男運』と第7話『ナマケモノ』の2つだけでしたからね。
それだけこの回はショッキングだったのだと思います（何故か『ナマケモノ』も鮮明に覚えていました。『ナマケモノ』は別に全然ショッキングではないのですが…）
そりゃあYouTubeで流せないか。汗
確実に子供にトラウマを植付けていますからね。
しかもまた胸く◯なのが、この回の客の玉腰さんが別にそんなに嫌な女せいではないところなのですよね。
それどころか、どちらかというと『笑ゥせぇるすまん』の中ではかなりいい人の部類です。
特にせい格が悪いわけでもなく特に強欲なわけでもなく、ただ男運が悪くて、「まぁ！」が口癖の、幸薄い系美人のOLさんなだけです。
…まぁ確かに男せいに対して少し優柔不断だったり、最後玉の輿に乗るために少し欲をかいたりもしますが、しかし結婚を前提にしたら誰だって相手に対して多少シビアな目を向けるでしょうからそれくらいは許してあげて〜と思ってしまいやはりそんなに悪い人には見えないのですよね（ダイヤの首飾りだって付けちゃうよ、あの状況だったら。笑）
なのでそんな悪い人には見えない玉腰さんなので、尚の事最後のエレベーターでの首が絞まっていくシーンがショッキングなのですよね。
「絶対玉腰さんあんな目に合うほどのことしてないでしょ…！？」
と。
ちなみに最後玉腰さんがﾀﾋんでしまったのかどうかは定かではありません。
そこまで明確には絵描かれていないのですよね。
ﾀﾋんでしまったようにも見えますが…。
というかあの状況だと最悪首ちょ◯ぱなのではないかと…。ﾋｴｰ
そんなトラウマ回な『男運』ですが…しかし大人になってから気付くオシャレな演出もたくさんあるのですよね。
例えば、玉腰さんが約束を破って男せいの車の中でスカーフを外した瞬間、
『外してしまいましたね…』
と言わんばかりに、喪黒さんの帽子だけが車の外を飛んでいくところとか。
それと、最後エレベーターに首飾りが挟まれて上へ上へと引っ張られて宙吊りになる玉腰さんを嘲笑うかのように、落ちたスカーフの矢印マークの柄が上を指しているところとか。
そんなちょっとブラック表現ですが凝った演出もたくさんあり、魅力的な作品でもあります。
…というか、
「なんかドラえ○んの秘密道具みたいな柄で、ダサっ…」
と思っていたスカーフの矢印マークの柄でしたが(失礼)、最後の演出に活かされるための柄でもあったのですね、きっと（最初は男運が“上がる”に引っ掛けての矢印マークで、最後はエレベーターの“上昇”に引っ掛けての矢印マーク）
なかなかに凝っています。
大人になってから見ても結構エグいなと思う『男運』ですが、
「怖いの大丈夫！グ口いの大丈夫！」
という方は、ぜひ一度AmazonのPrime videoで見てみてはいかがでしょうか？
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