「漫画『娘が梅○になりました』の、最終回(結末)までのネタバレ&レビュー」
をご紹介していきたいと思います!
「長くなってきたので今までのおさらいをしたい」
「これまでの話の流れを簡潔に知りたい」
という方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
- 登場人物紹介
- ①VTuberにハマる香織
- ②スパチャにハマる香織
- ③毒親な香織の母親
- ④P○に手を出してしまう香織
- ⑤Pに脅される香織、そのまま…
- ⑥発疹のある怪しいPと関 係を持ってしまう香織
- ⑦梅○に感 染した香織
- ⑧隠波くんの素顔が流出!?それを見た香織は…
- ⑨母にバレる!ルルカは自○!?追い込まれる香織
- ⑩香織と母、母の隠していた秘密とは?
- ⑪病気と罪に向き合う香織と母、そんな中…
- ⑫産むか?産まないか?香織の決断は!?
- ⑬赤ちゃんにもやはり梅◯が感染してしまった…
- ⑭数日だった命
- ⑮二年後…
- レビュー・感想
登場人物紹介
最初に、主な『登場人物』を紹介しておきます。
香織 :主人公
香織の母:毒親
トモ :香織の友達
真太郎 :香織のことが好き
ルルカ :香織のP○友達
①VTuberにハマる香織
※「1話~14話」辺りまで
浮ついたことが苦手な真面目な女子高生、香織。
そんな香織は、友達のトモに、
「恋愛でもしてみな」
と言われてしまいますが、香織はイマイチ乗り気にはなれません。
香織の側には、以前から「香織のことが好きだ!」と臆面もなく言ってくる幼なじみの真太郎という男子もいたのですが、香織はそんな真太郎のこともただの幼なじみとしか思えず異 せいとしては絶対に見られないと考えていました。
香織は生々 しい恋愛事に対して、異常に苦手意識があったのでした。
ーーーーーー
そんな香織は、ある日ひょんなことからとある男せいVTuberにハマります。
趣味もなく恋愛にも興味がなく勉強ばかりだった香織は、
『久しぶりにハマれるものを見つけた!』
と、そんな男せいVTuberの隠波(カゲハ)くんに夢中になります。
②スパチャにハマる香織
※「15話~34話」辺りまで
VTuberの隠波くんにハマった香織は、そのうちに、
『ただコメントするだけじゃ物足りない!』
とスパチャ、いわゆる投げ銭もし始めます。
隠波くんは香織のスパチャ付きコメントを何回か読んでくれ、香織はそれだけで天にも昇る気分になります。
だんだんと、
『もっともっと…。
もっと隠波くんにコメントを読んでもらいたい…!』
と、スパチャが止まらなくなる香織。
香織はいつの間にか1万円以上もスパチャをし、夥しい量のコメントを隠波くんに送ります。
その甲斐あってか、
「カオリちゃん、ありがとう!
いつも応援してくれるから名前覚えちゃった!」
と、いつしか隠波くんに存在を認識されるようになった香織。
香織は、
『隠波くんに覚えられた!
私は隠波くんの特別な視聴者になれたんだ!』
と有頂天になり、ますます隠波くんにのめり込んでいきます。
しかしやがてお小遣は付き、スパチャを投げることができなくなった香織。
焦った香織は、
『なんとかお金を工面しないと…』
と考え、母親に「バイトをしてもいいか」と尋ねてみます。
※ここまでの漫画が読みたい方は下のリンクから飛べます↓
③毒親な香織の母親
※「35話~43話」辺りまで
『母さんは厳しいから絶対ダメって言うだろうな…』
と半ば諦め気味に聞いてみた香織でしたが、意外にも母親は香織のバイトを許可します。
香織は驚きつつも喜び、早速適当なバイトを探して面接に行きます。
無事、飲食店のバイトに採用された香織。
『これで心置きなくスパチャを投げられる!』
と香織は嬉しくなります。
しかしバイトに採用されたことを母親に話すと、母親は目の色を変えて、
「は!?あんた何ふざけたこと言ってんのよ!?」
と声を荒げます。
母親のまさかの言葉に香織は、
「母さんがしてもいいって…!」
と反論しますが、
「バイトするなんてそんなバ力なことを本気でするなんて思わないでしょうが!
成績が下がったらどうするの!」
と母親は激怒します。
そしてその場で、
「娘の採用を取り消せ!」
と、香織のバイト先に電話をかけてしまいます。
香織は泣きながら止めようとしますが、結局香織のバイトの件は白紙に戻ってしまいます。
母親の酷い仕打ちに、香織は涙が止まりません。
④P○に手を出してしまう香織
※「44話~95話」辺りまで
バイトを禁じられてしまったため、お金の工面ができなくなった香織。
困った香織は、仕方なくクラスメイトの何人かにお金を借りてしまいます。
しかし返す宛もなくズルズルと返済を先延ばしにしていると、そのうちにお金を借りたクラスメイトたちから、
「これ以上返済が延びるようなら学校や先生に言わなきゃいけなくなる」
と言われてしまいます。
『それは困る!母さんに連絡がいってしまう!』
と焦った香織は、
「…来週には絶対返す」
と約束し、早急にお金の工面をしなければと考えます。
しかし当てがある訳でもなく香織が途方に暮れていると、街で偶然P○をしている女せいを見かけます。
『あれなら…!』
と思った香織は、『もうなりふり構っていられない』と早速マッチ○グアプリを使ってP○を始めてみます。
しかしP○界隈のルールは思ったよりも複雑で、香織はやり方がイマイチわからず困惑します。
仕方なく、P○をしていると噂のクラスメイトのルルカに聞いてみる香織。
香織とは正反対の派手な容姿をしたルルカは、突然地味な香織がP○のことについて聞いてきたことに驚きますが、ぶっきらぼうながらも詳しくP○のイロハを香織に教えてあげます。
ルルカの手助けもあって、ぎこちないながらもP○で稼ぎ始めた香織。
香織はP○で稼いだお金をクラスメイトたちの返済に当て、返済が終わるとそのお金を隠波くんへのスパチャに使い始めます。
再び隠波くんにスパチャできるようになり喜ぶ香織。
一方香織の友達のトモと幼なじみの真太郎は、香織が最近派手なルルカとよくつるむようになったことを心配します。
⑤Pに脅される香織、そのまま…
※「96話~114話」辺りまで
『手っ取り早く大金が稼げて、隠波くんにもたくさんスパチャできる!』
と、クラスメイトへの返済が終わってもP○がやめられなくなった香織。
そんな香織は、だんだんとP○にも慣れてきて行動が大胆になっていきます。
しかし香織は、
『Pと絶対にいっせんだけは越えない』
と決めていました。
P○に慣れてきたとはいえ、香織はまだ異 せいとのそういったことには嫌悪感があるのでした。
しかしある日香織は、Pのひとりに騙されてスマホで顔写真を撮られてしまいます。
「この写真が僕のアカウントから流出しちゃったらマズいよねぇ。
流出されたくなかったら…」
と脅してくるP。
香織は悔しさで歯噛みするもののPの脅しに従うしかなく、やむ終えずPといっせんを 越えてしまいます。
ーーーーーー
Pといっせんを 越えてしまった香織は、一度経 験してしまうと、
『なんだ、こんなものか…』
と拍子抜けをし、それからはタガが外れたようにPたちと関 係を持ってしまいます。
P○に明け暮れるあまり、すっかり塾へも行かなくなってしまった香織。
そんなある日、香織は最近塾へまったく行っていないことを母親に知られてしまいます。
「塾へ行かずに毎日何をしていたの!?言いなさい!この裏切り者が!」
と、香織を叩 きながら叱りつける母親。
そんな母親に香織は、
「やめてよ!私は母さんの人形じゃない!…私を思い通りに動かそうとするな!!」
と怒鳴り、母親を押しのけます。
それは香織にとって、生まれて初めての大きな反抗でした。
まさか反げきされると思わなかった母親は香織の言動に少し怯みますが、自分に反抗する娘などいらないと考えたのか、
「…いいわ。…わかったわ。
もうあんたはタヒんだ。私の娘じゃない。知らない。
…退塾手続きをするわ。高校の間は食事は作ってあげるから、卒業したら家を出て行きなさい」
と、突然冷たく言い放ちます。
香織は、実質母親に勘当されてしまったのでした。
母親に見捨てられたものの、香織は『そんなことは大したことじゃない』と言わんばかりに相変わらずP○を続けます。
⑥発疹のある怪しいPと関 係を持ってしまう香織
※「115話~163話」辺りまで
塾を辞めて毎日P○と推し活に明け暮れる香織は、だんだんと学校の成績が落ちていきます。
『学年トップだったのに…。大学に行かないって決めたら、本当の私はこんなにも空っぽだったの…?』
と、香織はそんな自分に愕然とします。
しかし相変わらずP○はやめられない香織。
ーーーーーー
そんな香織は、ある日とあるお金持ちのPと出会います。
『こいつは太客になりそうだ』
とワクワクする香織でしたが、そんなPの手には何やら怪しげな発疹があります。
その発疹は、梅○という恐ろしいせー /びょうの症状でした。
しかしそんなことなど知らない香織は、気軽にそのPと関 係を持ってしまいます。
のう こう /せっ しょくで感 せんしてしまう梅○。
香織は自分でも気付かないうちに、梅○に感 染してしまったのでした。
⑦梅○に感 染した香織
※「164話~232話」辺りまで
梅○に感 染したことに気付かず、相変わらずP○を続ける香織。
そんな香織の身体には、だんだんと下腹部の痛みや発疹などの梅○の初期症状が出始めます。
しかし身体の症状はそれほど深刻ではなかったため、香織は首を捻りつつもそんな梅○の初期症状を無視してしまいます。
その結果、梅○は香織の身体の中で静かに進行していってしまいます。
一方その頃香織の同級生のトモや真太郎は、県大会や受験勉強などに追われていました。
年相応な出来事に切磋琢磨する同級生を横目で見つつ、香織は、
『…自分はもうあの輪には入れない。…自分はずいぶんと外れてしまった』
と悲しくなります。
同級生の輪にも入れず親にも見捨てられ、唯一の自慢だった勉強も諦めてしまった香織には、もうVTuberの隠波くんと同じ境遇のルルカしか残されていませんでした。
しかし香織は、大好きな隠波くんと良き相談相手のルルカさえいてくれればそれで十分なのではとも思っていました。
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そんなある日、香織はPのひとりから、
「…ひっ!その発疹梅○だよ!」
と指摘されます。
「梅○は放置すると心臓や脳や神経まで侵されて記憶障害や全身麻痺に至る病気だ!最悪タヒぬぞ!」
と言われた香織は、ここでようやく自分が梅○だと自覚します。
とんでもない病気にかかってしまったと青くなる香織。
一方Pも、
「頻繁に君と会っていた自分も感 染してしてしまったかもしれない…!」
と怯え、
「お前に会うことはもう二度とないだろう!」
と怒鳴って逃げ帰ります。
ひとり残された香織は、
「そういえば前に会ったP、手に発疹が…」
と、どうやら自分は前に会った金持ちのPから梅○に感 染してしまったらしいと思い至ります。
梅○に感染したものの、怖くて病院に行くことができない香織。
そんな香織は、
『お金を稼がなければ隠波くんにスパチャできない…。
だからこれは仕方ないんだ…』
と感染を広げてしまうかもしれないとわかりつつも、相変わらずP活を続けていました。
しかしそんなある日、香織の目の前に、
「お前に梅○をうつされた…!」
と恨めしそうに話す男が現れます。
男は、
「…人生何もかもめちゃくちゃになった。
俺は今から警察に行く!
そうしたらお前にも捜査の手が伸びて、そのうち補導されるだろう」
と話し警察に向かいます。
『警察!?そんなの困る…!』
とパニックになった香織は、急いでその場から逃げ出します。
⑧隠波くんの素顔が流出!?それを見た香織は…
※「233話~237話」辺りまで
街から逃げ帰ってきた香織は、
『…とりあえず落ち着かなきゃ』
と、いつも通り隠波くんの動画を見ようとします。
しかし驚くことに、隠波くんの動画はアカウントごと消えていました。
『どうして!?』
とパニックになった香織が慌ててネットで調べてみると、
『隠波、素顔流出で大炎上!!』
『裏アカに投稿するつもりだった写真を誤爆か?』
『ファン阿鼻叫喚!』
などという記事が続々と出てきます。
『素顔が流出!?
…落ち着け、私は隠波くんに認められた特別な視聴者なのよ。
例えどんな写真だったとしても、私は一番のファンとして支え続ける』
と香織は動揺しつつも、隠波くんの顔を確認してみます。
すると、VTuberのアバターのかっこいい姿とは似ても似つかない男が現れます。
香織は衝撃を受けつつも、
「…違う、私はがっかりなんてしていない。ちょっと驚いただけ。
…そうよ!だって隠波くんはもうアーティストの域だし!顔がサイケデリックなのだってアートの一部みたいなものだし!」
と、必タヒに自分を納得させようとします。
しかし続いて出てきた、
『隠波、裏アカで名指しで視聴者の悪口か!?』
という記事に載っていた、
『kaoriとかいう女重くてダルい、黙ってスパチャだけ投げとけ』
『kaori空気読め自己中』
『スパチャ一位じゃなかったら無視案件』
という投稿のスクショを見た瞬間、香織はいよいよ固まります。
「………は?
kaoriって、これってまさか私のこと?」
とショックを受けた香織は、先ほどの素顔流出の衝撃もありいよいよ感情を抑えきれなくなります。
「キィィィィィィ!!
このク○キモ男!ゲロブ○の癖によくも…!よくも…!
お前にいくら使ったと思ってんだ!
…私が、どうやって金を稼いできたと思ってんだ!!」
と、怒りのあまりその場に嘔吐してしまう香織。
香織は、
『…こんな男のために自分はP○をしてきたのか』
と、怒りから一転虚しさで茫然とします。
⑨母にバレる!ルルカは自○!?追い込まれる香織
※「238話~264話」辺りまで
VTuber隠波くんの魔法が解け、すっかり心の拠り所を無くす香織。
悪いことは続き、そんな意気消沈している香織の元に、
「ちょっと来なさい!」
と血相を変えた母親がやってきます。
どうやら香織の○活や身体の発疹が学校内で噂になったため、学校側が香織の母親に連絡をしたようです。
母親に知られてしまった香織。
「どういうことなの!?」
と激怒する母親に、
「ずっと無視してた癖になんなのよ!」
と香織は抵抗しますが、
「病院に行くわよ!」
と言う母親に押し切られ、香織は母親と共に病院に行くことになります。
恐れていた通り身体の発疹はやはり梅○で、正式に病院で梅○と診断される香織。
『やっぱり…』と落ち込みつつも病名がハッキリしたことでどこか安堵もする香織でしたが、母親はこの診断に納得しません。
「せー 病なんて…そんなことは起こり得ません!」
と声を荒げ、香織を引っ張って病院から出て行く母親。
娘の身体よりも世間体を気にして病院に連れて来た母親的には、この診断は到底納得できるものではなかったようです。
「どれだけ私を絶望させれば気が済むの!?
前にもう私の娘じゃないっていったでしょ!
こんな風に煩わしいことに巻き込まれるのは迷惑なのよ!」
と帰り道でキレる母親に、
『…あぁこの人はどこまでも体裁が大事なんだな』
と、香織は虚しくなります。
ーーーーーー
正式に梅○と診断された香織は、
『治療どうしよう…』
と、学校で頭を悩ませていました。
そんな香織の元に、
「ルルカが薬を大量に飲んで自○未遂をしたらしい!」
という、とんでもないニュースが入ってきます。
驚愕した香織は慌ててルルカに連絡を取ろうとしますが、最近のルルカはメッセージを送ってもまったく返事を返してくれていなかったため、香織は連絡をするのは止めて代わりにルルカのSNSをチェックしてみます。
すると鍵アカになっているルルカのSNSには、『遺書』と称した香織へのメッセージが書かれていました。
『私の仲介を通してって約束したPと、香織仲介を通さずに会ってるよね。最近Pから聞いた。
私言ったよね、裏切らないでって。
仲間ができたみたいで、友達ができたみたいで嬉しかったのに…そう思ってたのは私だけだったんだね。
私があげたヘアピンを付けてくれなかったから薄々わかってはいたんだ。
一つだけお願いがあるんだ。もし生まれ変わったら、今度は本当の友達になってくれる?』
メッセージにはそう書かれていました。
Pのこともヘアピンのことも、香織にとっては何気なくしたことでした。
しかし意外にも香織のことが気に入っていたルルカには、これらのことが堪えたようです。
『…まさか、ここまでルルカを傷付けていたなんて。
…まさか、ここまでルルカが私のことを思ってくれていたなんて』
とショックを受けた香織は泣きながら、
『ルルカに会わなきゃ!』
とルルカの行方を探します。
しかし香織はルルカの私生活のことは何も知らず、また先生に居場所を聞いても答えてもらえず途方に暮れます。
心の拠り所だったルルカも隠波くんも失い、母親にも見捨てられ、残ったのはたくさんのPたちと寝た、病気を移された汚い身体だけ。
香織は絶望し、思わず学校の屋上へと向かいます。
⑩香織と母、母の隠していた秘密とは?
※「265話~288話」辺りまで
『私は何もかも失った…もう生きてる意味もない…』
と香織が屋上から飛び降りようとしたその時、屋上にトモと真太郎が現れます。
どうやら屋上に立っている香織を見つけて、慌てて駆けつけた様子の2人。
「私は梅○なの!もう生きてる意味はないの!」
と喚く香織に、
「バ力!私たちがいるでしょ!すべて失ったとか言わないでよ…!」
と2人は香織を本気で叱り、飛び降りないように説得します。
それでも尚、
「でも私…こんな汚い身体で…」
と泣く香織に、
「香織は汚くなんかない!」
と、2人は香織の手を強く握ってくれます。
梅○の発疹だらけの手を臆せずに握ってくれた2人。
何もかも失ったと思った香織でしたが、香織にはまだ本気で心配してくれる友達と幼なじみがいたのでした。
ーーーーーー
トモと真太郎に慰められた香織は生きる希望を取り戻し、とりあえず梅○の治療をするためにもう一度キチンと母親と話し合うことを決意します。
母親との話し合いには、心配だからと真太郎も一緒について来てくれることになりました。
真太郎と共に家に帰った香織は、
「ずっとネットのアイドルにハマっていたこと」
「そのアイドルに貢ぐためにP○をしてきたこと」
「そのP○で梅○になってしまったこと」
と、今までのことをすべて包み隠さず母親に話します。
そして最後に、
「治療のためにもう一度一緒に病院に行ってほしい」
と母親にお願いします。
母親とも顔馴染みの幼なじみの真太郎が一緒にいたためか、今までとは違って香織の話を一応最後まで聞いてくれた母親。
しかし話は聞いてくれたものの、やはり娘がP○をやっていたなんて信じたくないのか、
「バ力なことを…私は信じません!認めません!」
と、母親は香織の話を一蹴します。
『やっぱりダメか…』と落ち込む香織でしたが、そんな香織の横から真太郎は、
「…香織はいろんなことに悩んで、自ら命を絶とうとしたんです」
と、止む終えず香織が自○未遂をしたことを話します。
これには流石の母親もギョッとします。
『香織が自○…?』
と驚いた母親の頭には、幼い頃の香織の姿がフラッシュバックします。
いくら言うことを聞かない、不出来だ罵倒してもやはり自分の娘。
そんな自分の娘が自ら命を経とうとした、永遠に会えなくなっていたかもしれない、そうショックを受けた母親はようやく香織とキチンと向き合う決心をします。
そして、ポツリポツリと話し始めます。
何故今まで香織に厳しくしていたか。
何故ここまでP○をしていた香織を拒絶するのか。
母親によると、
「今まで単身赴任でいないと話していた父親は実は刑務所に入っている、それは度重なる買/ 春が原因」
とのことです。
どうやら香織の父親は過去に何度も女子高生を買っていたそうです。
香織の母親はそのことを嫌悪し、
「せめて香織だけは立派に育ててみせる!犯罪者の父親の子供ではなく私の子供として!」
と、今までたったひとりで子育てに奮起してきたと言います。
それが原因で躾にも少し厳しくなっていたとも言います。
しかしその娘も何の因果か売○に手を出してしまった。
母親的には、
『あれだけ立派に育てなければと手を尽くしてきた娘が、嫌悪していた夫と同じ過ちを犯した』
ということがどうしても許せなかったのです。
それが、母親が娘のP○や梅○を受け入れられない原因でした。
夫とは離婚したものの香織の名字は変わらないようにし、今まで父親のことを香織にひた隠しにしてきた母親。
香織はそんな母親が隠してきた真実を聞かされ、静かにショックを受けます。
しかしお互いに胸の内を明かしたためか、どこか吹っ切れた様子の香織と母親。
一通り話し終えた母親は、
「…香織、病院に行きましょう。
それと、被害届を出すわ」
と、意を決したように言います。
「ひ、被害届!?」
と驚く香織に、
「こうなったら私も腹を括るわ。せい 犯罪者をのさばらせる気は毛頭ないわよ!警察に行ってすべて話すの!」
と母親はまくし立てます。
『…すべて話す』
と怖じ気ずく香織でしたが、
『私にはトモと真太郎がいる、母親も味方になってくれた』
ということに勇気づけられ、
「…わかった」
と、香織は首を縦に振ります。
⑪病気と罪に向き合う香織と母、そんな中…
※「289話~322話」辺りまで
斯くして、母親と共に再び病院に行くことができ治療を開始することができた香織。
そんな香織と母親は、警察にも行き被害届も出します。
「…被害届を出すと言っても、私は自分が被害者だとは思っていません。
でも被害届を出してすべてを白日の下に晒す、それが今の私にできる唯一のことだと思うから」
と香織は警察に話します。
母親もこれには同意見でした。
P○をやっていた自分も悪い。決して自分は純粋な被害者ではない。
そのことを香織も母親もちゃんとわかっていました。
わかった上で、自分の罪としっかりと向き合い再スタートを切った香織。
しかし、そんな香織に新たなる試練が立ちはだかります。
病院で検査を受ける中で、なんと妊娠が発覚してしまったのです。
⑫産むか?産まないか?香織の決断は!?
※「323話~326話」辺りまで
堕ろすなら早い方がいいと、産むか産まないかの決断を迫られる香織。
香織の母親は、
「梅◯は胎児にも感染して影響を与える可能せいがある。何かしら先天的な異常がある子供が産まれてしまう可能せいも高い。
それに何よりも子供も育てるには莫大なお金がかかる。あなたはまだ学生なんだからどう考えても無謀よ!
そんな状態で産むのは親のエゴよ!」
と、香織が子供を産むことに反対します。
香織は、
『…母さんの言う事はもっともだ』
と思いつつも、しかし自分の身体に宿った生命にどうにも愛着が湧いてしまいます。
『…今、この子の味方は私しかいない。
…私、この子を産みたい。
産んで、この子を自分の目で見たい!』
そう思った香織は、
「…私、産みたい。
お願いします!お金は働いて必ず返します!だから…!」
と、母親に土下座して出産させてほしいと頼み込みます。
しかし、
「!?悲劇の母親にでもなったつもり!?
綺麗事を並べて!今のあなたは自分に酔いしれているだけよ!」
と、当然母親は香織の要求を烈火の如く却下します。
それでも尚、
「産みたい!…私は堕ろすことには同意しません!産みます!」
と頑なに決意を曲げない香織。
そんな香織に呆れつつも、堕胎はお腹の子の母親である香織が承諾しなければできないため、仕方なく香織の母親は最後には香織が出産することを受け入れます。
⑬赤ちゃんにもやはり梅◯が感染してしまった…
※「327話~367話」辺りまで
少しでも子供に梅◯が感染しないようにと、梅◯の治療も並行して行いつつ出産準備に取り掛かる香織。
そんな香織は、出産に集中するために高校も退学します。
高校を退学しいざ入院しようとした香織でしたが、
「今ベッドの空きがないので、しばらくは自宅で安静に過ごしてください」
と病院から言われてしまい、仕方なく自宅で過ごすことになります。
しばらくは自宅で安静に過ごしていた香織。
しかし妊娠が7ヶ月目に入った頃、香織は突然破水してしまい救急車で運ばれる事態になります。
破水していたためすぐに出産準備となり、香織はバタバタとする中手術同意書にサインを求められます。
しかし、
「こ、これって最悪タヒんじゃっても文句は言いませんってことですよね!?
そ、そんなのサインできない…!」
と、香織は土壇場になって泣き言を言い出します。
絶対に赤ちゃんを産むとは言ったものの、香織は出産についての知識が未だにフワフワとしておりまだ全然覚悟が足りていなかったのでした。
そんな香織に、
「自分の命を賭しても出産するってあなたが言ったんでしょう!今更後戻りはできないのよ!?」
と、病院に着いて来ていた香織の母親は叱咤します。
母親に諭されて泣く泣く手術同意書にサインする香織。
そのまま香織は、女の子を出産します。
命に別状はなく無事に出産を終えた香織でしたが、早産だったため出産後赤ちゃんはすぐに新生児集中治療室に運ばれます。
しばらくしてモニター越しに赤ちゃんを見せてもらうことができた香織でしたが、その姿は浮腫と黄疸だらけの身体をチューブに繋がれているという痛々しい姿でした。
恐れていた赤ちゃんへの梅◯感染が現実になってしまったのでした。
どこか楽観的に『きっと普通の赤ちゃんが産まれる』と思っていた香織は、この赤ちゃんの姿を見て衝撃を受けます。
しかし必タヒに生きようとしている赤ちゃんを見て、
『…赤ちゃん、頑張ってる。
…私も頑張らなきゃ!私、もう弱音は吐かない!』
と、ようやくキチンと現実と向き合う覚悟を決めます。
⑭数日だった命
※「368話~381話」辺りまで
赤ちゃんと向き合う覚悟が決まった香織。
しかし早産と先天せい梅◯で弱々しい身体だった赤ちゃんは、産まれてからわずか数日でこの世を去ってしまいます。
医者から、
「懸命に治療しましたが…残念ながら、お亡くなりになりました」
と告げられた香織はこの事実に、
「嘘…嘘…確かに産声を聞いたのよ…!」
と、顔を真っ青にしパニックに陥ります。
医者から我が子のタヒを告げられた香織は、その日から精神的ショックでおかしくなってしまいます。
赤ちゃんの遺体と対面したにも関わらず、
「赤ちゃん…かわいい私の赤ちゃん…名前は何にしよう?」
「赤ちゃんはいつ退院できるんだろう?セレモニードレスもあるんだって!着せてあげたいなぁ」
などと、赤ちゃんは亡くなっていないというていで笑いながら話し続ける香織。
母親にいくら、
「香織!目を覚まして!現実を見なさい!」
と青ざめながら叱責されても、香織はとうとう退院しても赤ちゃんのお葬式をしても赤ちゃんの火葬をしてもその事実を受け入れられずずっと精神的に壊れたままでした。
⑮二年後…
※「382話~最終回」まで
二年後。
香織はとある大学の敷地内をベービーカーを押しながら歩いていました。
しかし香織はその大学の生徒ではなく、またベビーカーに乗っているのも赤ちゃんではなくお人形でした。
香織は二年経っても精神的に壊れたままで、自分のことを赤ちゃんを育てながら大学に通う大学生だと思い込んでいるのでした。
そんなある日、いつものように香織が大学の敷地内をベビーカーを押しながら徘徊しているとそこへルルカがやってきます。
「こんなところにいたんだね、香織」
とにこやかに声をかけてくるルルカに、
「…ルルカ!?」
と香織は驚愕し、喜びのあまりルルカに抱きつきます。
久しぶりに香織の目に光が戻った瞬間でした。
「私、ずっと謝りたくて…!」
と泣きながら謝罪する香織に、
「私こそ、ごめん、ウチがP◯なんかに誘ったから…香織の人生をめちゃくちゃに…」
と、ルルカもばつが悪そうに謝罪します。
ルルカは香織に会う前に香織の家へ行き、香織の母親からだいたいの事情を聞いていたのでした。
お互い色々あった香織とルルカは近況を報告しあい、お互いへのわだかまりを溶かします。
ひとしきり話し終えた香織は、
「…私でも、この子を産んで後悔はしてないの」
と、ベビーカーの方を見ながら晴れやかな笑顔を見せます。
そんな香織に、ベビーカーに乗っているのが人形だと知っているルルカは、
「…香織、本当はわかっているんでしょう?
これは赤ちゃんじゃない。赤ちゃんは…亡くなったんだよ。それを認めないと」
と辛そうに言います。
しかしルルカに言われてもやはり香織は、
「いや…違う…!いくらルルカでもそんなこと言わないで!」
と叫んで耳を塞いでしまいます。
聞く耳を持たない香織に、
「香織、しっかりしないと!今の香織を見ても赤ちゃんは喜ばない!
香織にできることはたった一つ、赤ちゃんに謝ってちゃんと供養をしてあげることじゃないのか?
…ウチは今看護師を目指してるよ、ウチを支えてくれた看護師さんみたいになりたいと思ったから。
香織も前へ進め!それが赤ちゃんにとって何よりの幸せじゃないのか!?」
と、ルルカは説得します。
しばらくはルルカの言葉に拒否反応を示していた香織でしたが、諭すように根気強く説得するルルカの言葉に次第に香織の顔には正気が戻ってきます。
そして最終的には、
「…ルルカ、ありがとう」
と、香織は涙を流しながらポツリと言います。
香織はルルカによって正気を取り戻し、ようやく赤ちゃんのタヒと向き合う覚悟が出来たのでした。
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ルルカと別れた香織はスマホを取り出し、かつて自分を自タヒから救ってくれたトモと真太郎にメッセージを送ります。
大学に進み、今では普通に大学生活を送っている2人。
そんな2人に香織は、
『ずっとお返事できていなくてごめんなさい。
私が退学したあと、2人が何度も家に様子を見に来てくれたこと母さんから聞きました。
本当にごめんね。そしてありがとう』
と感謝のメッセージを送ります。
次に香織は赤ちゃんのお墓へ行き、
「…ここに来るのにこんなに時間がかかってしまった。ママは一体何をしていたんだろうね」
と微笑みながらお墓参りをし、赤ちゃんに謝罪をします。
トモと真太郎に感謝を伝え、赤ちゃんに謝罪をし、ようやく前を向き始めた香織。
香織はお墓参りの帰り道、
「自分の足で歩く…自分の未来は自分で決める…」
と力強く呟きながら一歩一歩あゆみを進めます。
しかしそんな香織の足は、帰り道の踏切の線路の上でピタリと止まってしまいます。
そのまま空を見上げ、幸せそうに子守唄を歌い始める香織。
その数秒後には、耳をつんざくような電車のブレーキの音と誰かの悲鳴とが辺りに虚しく響き渡っていました。
あぁ今日はなんて綺麗な青空なの
こんな日にあなたに会いに行ってもう一度抱っこできるなんて
私とっても幸せなママね
赤ちゃん
おわり
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レビュー・感想
※このレビューは103話まで読んだ時点で書いています。
※最終回まで読んだあとの追記あり
読む前は『P○している女子が梅○になる話かな?』と思いきや、まさかの主人公は真面目女子!
しかも一見梅○とは何の関係もなさそうなVTuberにハマる!
『ここから一体どうやって梅○に!?』
とドキドキしながら読んでしまいました。
…まぁ最終的にはP○に流れ着いてしまいましたがね。
それにしてもVTuberに沼っていく香織の流れはとてもリアリティがあって面白かったです!
こうやって人はVTuberに沼っていくのですね。
…私もVTuberは結構好きで見てるので下手したらこうなりそうで怖いです。汗
あと、個人的にはルルカが好きでした。
道徳的にはちょっとアレな子ですが…意外と面倒見がいいしたまに香織が欲している言葉も言ってくれるので、アレな子ですが何だか憎めない感じですね。
それにしても香織の母親は毒親ですねぇ。
二言目には「お金お金」って。あーいやだ。
でもタイトルには『“娘が”梅○になりました』と書いてあるのですよね。
ということは、もしかしてこれから香織の母親目線になっていくのでしょうかね?
なんだかあまり想像がつきませんが…それはそれでちょっと楽しみです。
※追記(2023.8.20)
え?152話のルルカ可愛い!
ツンデレさんか!?推せる。「ふふ」って顔可愛いすぎ!
…でも何か裏があるのかな?笑
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※追記(2023.8.30)
162話のルルカ、「いつもはこんなことする子じゃないんです」って香織のこと庇ってあげるの優しいな。
やっぱりどこか嫌いになれないキャラですね。
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※追記(2024.2.10)
326話まで読みました。
えぇ…香織まさか産むつもりですかね。
絶対やめたほうがいいでしょ。
梅◯が高確率で感染するのに…。それに経済的にもまだ自立していないのに。完全に母親をあてにしていますし。
この状態で「産ませて!」は香織の母親の言う通り完全に親のエゴだと思ってしまいます。
健常者で産まれたって貧乏だったり片親だったりしたら子供は割りと苦労するのに…。しかも父親は不明ですし。
まさかこのまま本当にお涙頂戴な感じで産む展開になるのですかね。
だとしたら何だかすごくモヤモヤしますが…。
私の予想では、
『香織は産むと決めるも、産む前に梅◯が悪化してお腹の子供ごと亡くなってしまうのでは…?』
とちょっと思ったりもしています。
タイトルが『“娘が”梅毒になりました』なので、『最後は香織の母親視点で終わるのかな?』と。
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※追記(2024.4.25)
最終回まで読み終わりました。
うわーそういう終わり方かぁ〜…。
香織、ルルカのおかげで立ち直れたのかと思ったのですがね。
ダメだったのですね…。
私的には、
「…そんなに赤ちゃんに執着する?誰の子かもわからないのに?別に欲しくて授かったわけでもないのに?」
と香織がそこまで赤ちゃんに執着する気持ちにイマイチ共感できず、後半若干?な気持ちで見ていましたが、実際に赤ちゃんを授かるとこういう気持ちになるのですかねぇ。…私には経験がないのでよくわかりません。
しかしルルカに諭されて立ち直るエンドでもよかったのに、最終的に立ち直れなかった(壊れたまま)エンドになったのはある意味衝撃的で結構記憶に残りそうですね。
『娘が梅◯になりました』というタイトルですが、香織の母→香織目線と、香織→赤ちゃん目線との2つの意味にかかっていたのですね。
なるほどと思いました。
前の追記で、「香織はお腹の子供ごと亡くなってしまうのでは?」「タイトルが『“娘が”梅毒になりました』なので最後は香織の母親視点で終わるのでは?』と予想しましたが、イマイチ外しましたね…。
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