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【結末】「つれないほど青くてあざといくらいに赤い」のネタバレ【最終回】

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引用元:つれないほど青くてあざといくらいに赤い
 
※『つれないほど青くてあざといくらいに赤い』は現在連載中のため、ネタバレは現在の最新話までになります。
定期的に追記していき最終話までまとめたいと思っていますm(_ _)m
 
 

tomomi先生の『つれないほど青くてあざといくらいに赤い』という漫画。

 

この漫画絵も綺麗ですっごく魅力的なのですが、如何せんちょっと難解なのですよね…。

 

この難解さが魅力のひとつでもあるのですが、

「話がわからない…」

「話が追えなくなってきた…」

「意味不明、解説が欲しい…」

という声も多く聞きます。

 

ということで今回は、

「話のおさらいをしたい!」

「話の流れを簡潔に知りたい!」

「つれあざって結局どういう話!?」

という人のために、

「『つれないほど青くてあざといくらいに赤い』のネタバレ&レビュー

をご紹介していきたいと思います。

 

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最新話までをザックリとまとめました!

 

…ただ『つれあざ』は少し長いため、主に“物語の根幹に関わることのみ”を重点的にまとめました。

 

あらすじにネタバレを含みます。

セリフは省略しているため一語一句同じではありません。

 

ご了承ください。

 

 

登場人物紹介

 

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最初に主な『登場人物』を紹介しておきます!

 

速水ミハヤ :高3 せい別不明

知山アラタ :高1 好奇心旺盛

 

中園ナツメ :高1 好奇心旺盛

為水ショウコ:高3 速水ファン倶楽部

犬飼    :高2 速水ファン倶楽部

柱場ハルヲ :高2 兄が行方不明に

 

①男?女?速水ミハヤとは

 

異常に好奇心が旺盛な男子高校生、『知山アラタ』

 

「何でも知りたい!」

と少し病的なまでに知的好奇心が強いアラタは、ある日転校した高校でとある生徒に出会う。

 

その生徒は一年生のアラタより二学年上の上級生、『速水ミハヤ』という人だった。

 

日によってズボンを履いていたりスカートを履いていたりと、せい別不明な速水。

 

アラタは、この美人な速水のことが気になって仕方なくなった。

 

そこでなんとか速水にお近づきになり、せい別を知ろうとするアラタ。

 

魔しょうと言われている速水も、そんな知りたがりのアラタのことを面白がって、

「特別に教えてあげてもいい…ねぇ、どうするの?」

と妖しく挑発してくる。

 

しかし、そんな挑発してくる速水にふとアラタは冷静になり、

「…俺は何というか、先輩のことをちゃんと知りたい。

今までの好奇心とはどこか違くて、知っていく過程も大事にしたいというか」

と、どこか歯切れ悪く答える。

 

どうやらアラタは、この不思議な先輩の速水に本気で恋をしてしまったようだ。

 

初めて『一刻も早く何が何でも知りたい』という欲よりも、『少しずつ知っていきたい』という欲が芽生えたアラタ。

 

そんなアラタに速水は、

「…私とひとつ賭をしない?

私が卒業するまでに君がケダモノにならなかったら、君の望む形で何でも答えてあげる」

と、妖艶に微笑みながら持ちかける。

 

アラタはドキドキしながらこの速水の話を了承し、この日から妖しい速水との学校生活を始めるのだった。

 

②学校の七不思議を検証していく

 

どこの学校にもある『七不思議』

 

アラタが転校した学校にももちろんあるのだが、面白いことにアラタの転校した学校の七不思議のひとつは、

『速水先輩について知ってはいけない』

というものだった。

 

在籍中の一生徒が七不思議にまでなっている異常さ。

 

アラタはますます速水のことが気になるのだった。

 

それと同時に、元々好奇心旺盛なアラタはこの学校の七不思議の全貌にも興味を抱く。

 

そんなアラタに、

「私がこの学校の七不思議になっているのはもう知っているんでしょ?

…他のことに目移りされるくらいなら、いっそ他を早く解いて私に集中してほしい」

といじらしいことを言う速水。

 

アラタはどぎまぎしながら、

「他の不思議を全部解いたら俺に夢中になってくれますか?」

と速水にねだるように聞き、一刻も早く速水だけに集中するために速水と共にこの学校の七不思議をすべて検証していくことにするのだった。

 

ーーーーーー

 

『人のいない化学室から何かに呼ばれても入ってはいけない』

『深夜2時、踊り場の姿見鏡にて未来の自分と交信できる』

『放課後4時44分、異世界に繋がる屋上の扉』

『無人の体育館に咲く、触ってはいけない白い花』

『放課後コックリさんをしていると出てくるスズカという幽霊』

 

ひとつずつ学校の七不思議を解いていく2人。

 

不思議なことにアラタの学校の七不思議はただの噂やデマではないらしく、2人は七不思議を検証していく中で明らかに化学では説明の付かないオカルトめいた目に合ったり、この世ならざる者に追いかけられたりもした。

 

おかしな目に合う度に寿命が縮む思いをするアラタだったが、これまた不思議なことに速水はいつでもそういったオカルトめいたものに対する対処を知っているようで、危ない目に合うアラタをいつもさりげなく助けてくれるのだった。

 

『速水先輩はおとこおんな以前に…本当に人なのか?』

と、アラタはどこか現実離れした速水に少しゾクッとした悪寒を覚えるのだった。

 

③アラタと同志?ナツメという女

 

そんなある日、アラタは自分と同じように七不思議に興味を持つ『中園ナツメ』という女子生徒と出会う。

 

ナツメはアラタと同じく1年生で、やはりアラタと同じく病的に好奇心が旺盛な生徒だった。

 

アラタは自分と同じせい質を持つナツメに興味を抱く。

 

ナツメもまたそんなアラタに興味を抱き、

「危険を恐れず不思議に首を突っ込む…。

あんたは私の仲間だね」

と言い、アラタの七不思議検証に協力し始めるのだった。

 

一方速水はというと、そんな2人にいい気はしていない様子。

 

アラタが見ていない隙にナツメに接触し、

「…あんまり節操なく嗅ぎ回ってくれるなよ。泥棒猫の躾け方には覚えがないんだ」

と、笑いながらアラタに近付くなとナツメに釘を刺す速水。

 

そんな速水に、

「あんたの膝に乗った覚えは無いんだけどな、七不思議先輩」

と、ナツメも負けじと挑発的に言い返す。

 

ナツメはアラタに恋愛的な興味があるわけではなさそうなのでアラタを取り合っているというわけではないようだが、どこか剣呑な空気を纏っている2人なのだった。

 

④アラタは怪異になったのか!?未来の姿

 

突然だが、時は少し進み数年後。

 

アラタが通っていた高校には、大人になったナツメが出向いていた。

 

ナツメは現在通っている生徒に、今の七不思議について尋ねてみる。

 

すると概ねはナツメが通っていた頃の七不思議と同じだったが、ただひとつ、

『速水先輩について知ってはいけない』

という七不思議が消え、変わりに、

『放課後に七不思議の噂をしていると、鬼の顔をした四つん這いの男子生徒が追いかけてくる』

という七不思議に置き換わっていた。

 

ナツメは、

『鬼の顔をした四つん這いの男子生徒…その姿はまるで知りたいことを見つけるといつも飢えた鬼のような顔をしていたアラタのようじゃないか!』

とケラケラと笑う。

 

しかし、ひとしきり笑ったナツメは、

「此処には来れなかったけど…」

とどこか切なそうな顔をしながら涙を流すのだった。

 

未来のアラタは速水を含むすべての七不思議を解き、自分が怪異となって七不思議に組み込まれてしまったのか?

 

そして、速水は消えてしまったのか?

 

現在、それを知るのは大人になったナツメだけなのだった。

 

 

⑤危ない『速水ファン倶楽部』とは

 

時は戻り、現在。

 

アラタは速水と共に順調に七不思議を解き進めていた。

 

そんなアラタは、ある日『犬飼』という2年生の女子生徒に声をかけられる。

 

「私は新聞部なんだけど、速水ファン倶楽部でもあるの!」

と笑顔で話す彼女は、アラタを新聞部の教室へと引っ張っていく。

 

アラタが戸惑いながら付いていくと、そこには、

「速水先輩は素晴らしい…!」

「非の打ち所がない…!」

「我々のすべてだ…!」

と、異様なまでに速水を褒め称える生徒たちがたくさんいた。

 

どこか宗教じみたその空間にアラタが驚愕していると、教室の中にいたとある女子生徒が話しかけてくる。

 

「私は新聞部部長兼速水ファン倶楽部会長、為水ショウコ」

 

そう名乗る彼女は、速水と同じ3年生だった。

 

為水は、

「この倶楽部は謎めいて尊いあの方の神秘を守る倶楽部。

速水ミハヤは肉眼で見える神」

と熱に浮かされたように語りながら、

「速水ミハヤについて知ってはいけないというのは、七不思議ではなく『守るべき規則』なの」

と、突然鋭い視線をアラタに向けてくる。

 

「あなたごときが暴いていい人ではない、愛し方を改めなさい」

と言い、ハサミを握りしめる為水。

 

それは、速水を暴こうとしているアラタへの明確なる脅しだった。

 

しかし脅されても尚、

「…自分は愛し方を変える気はない」

と毅然と言い放つアラタ。

 

そんなアラタに、為水はハサミを振り下ろそうとする。

 

そんな時、新聞部の扉が開き速水が入ってくる。

 

襲われそうになっているアラタを庇いつつ、

「…秘密を暴こうとしないあなたたちの愛し方は、無関心と同じようで少し寂しいよ。

だから暴こうとしてくるアラタの愛し方は悪くない」

と、微笑みながら諭すように為水に話す速水。

 

しかし為水が神のように崇める速水の言葉は、意外にも当の為水には利かなかった。

 

「………。

私の神はそんなこと言わない」

と据わったような眼で呟き、今度は速水に向かってハサミを振り下ろそうとする為水。

 

どうやら一生徒を庇うために凡人のようなことを言う速水は、為水の解釈違いのようだった。

 

身勝手な理由でハサミを振り下ろす為水だったが、速水にあたる前に全力でアラタに止められ幸いにも速水に怪我はなかった。

 

そうこうしている内に騒ぎを聞きつけた教師が駆け込んできて、この一連の騒動は幕を閉じるのだった。

 

騒ぎのあと、ハサミがあたって怪我をしたアラタを手当てしながら、

「…秘密を暴いた後の僕が、つまらないものだったとしたらどうする?」

と、珍しく速水は弱気なことを言う。

 

どうやら解釈違いだと急に態度を変えた為水のことを、速水は少し気にしているようだった。

 

そんな速水に、

「後悔はしないと思う」

と真っ直ぐに返すアラタ。

 

速水はアラタの言葉にホッとしたように微笑むのだった。

 

⑥速水の秘密を暴こうとして消えた男

 

速水ファン倶楽部の一連の事件のあと、アラタに接触してくるひとりの男子生徒がいた。

 

2年生のその生徒は『柱場ハルヲ』と名乗り、

「兄貴が速水に狂って行方不明になった」

と話す。

 

ハルヲの話しによると、同時2年生だったハルヲの兄は後輩である速水の魅力に取り憑かれてストーカーじみた行為を繰り返すようになり、最終的に、

「速水ミハヤの秘密を手に入れた」

と笑いながら言い、そのまま行方不明になってしまったという。

 

ハルヲは、

「…速水ミハヤは人ではない。

速水の秘密を暴こうとしているお前もいずれ同じ目に遭う」

と怯えたように続ける。

 

そんなハルヲの話に、

『人ではないって、まさか…』

と思いつつも、速水の人ならざる感をどこかうっすらと感じているアラタはハルヲの話を素直に笑い飛ばすことができないのだった。

 

 

⑦身の内の怪物を飼い慣らすアラタ

 

速水を神と崇めていた為水。

速水に狂って行方不明になった柱場の兄。

 

アラタは速水に対する周囲の様々な反応を目の当たりにし、いよいよ速水に対する『知りたい』という欲求を抑えきれなくなっていた。

 

『脱がしてしまえ!』

『暴いてしまえ!』

という身の内の声に抗うことが難しくなってきたアラタ。

 

そんなアラタに、当の速水も、

「君はここまでよくやった。

だからご褒美に、好きにしていいよ…」

と悪魔の甘言のようなことを口にし、妖しく迫ってくる。

 

速水の甘言にまんまと籠絡されそうになるアラタだっが、

「君の負けだ、知山アラタ」

と囁くような速水の声を聞いた瞬間、

『…諦めるな!

今獣になって破滅するな!』

と歯を食いしばり、なんと自らの左目に鉛筆を突き刺して己の欲望を止める。

 

そんな強行手段に出たアラタに、驚きを通り越して呆れる速水。

 

しかし、

「好きな人を傷つけるくらいなら、俺は貴方を襲わなくなるまで何度も矯正する!

自分の中の獣を飼い慣らしてみせる!」

と豪語するアラタに、

「…賭けは続行だ、いや寧ろここからが本番だ」

と、速水は一転楽しそうに笑うのだった。

 

⑧増え続ける七不思議?

 

左目を負傷し、眼帯を付けるようになったアラタ。

 

そんなアラタは改めて学校の七不思議のすべてを把握しようと、自分と同じく七不思議に興味を持つナツメと一緒に七不思議の照らし合わせをしてみる。

 

するとナツメが知っている七不思議とアラタが実際に検証した七不思議を合わせると、なんと七つを超えてしまっていた。

 

「何かガセが入っているのでは?」

と、2人は他の生徒にも聞いて回ってみる。

 

すると、聞けば聞くほど2人も把握していない七不思議が増えていく。

 

生徒たちは、

「ここ最近、特に七不思議の話をよく聞くようになった」

と言う。

 

そんな奇妙な状況に2人は、

「もしかして、七不思議の秘密を隠したい誰かが大量にガセを流しているのでは?」

と推測する。

 

果たしてその隠したい秘密とは、七不思議のひとつにもなっている速水ミハヤのことなのか?

 

真相はわからないが、「ともかくどれが本当の七不思議かわからない以上すべて検証してみるしかない」と、2人は今わかっているすべての七不思議の検証を始めるのだった。

 

それと同時に、誰がガセを流しているのかも調査する2人。

 

そんな2人の検証・調査には、兄が行方不明になっている柱場と、速水ファン倶楽部の為水と犬飼も加わった。

 

柱場は、「速水絡みの七不思議を検証することで何か兄の失踪についてわかるかもしれない」という理由で。

 

為水は、「ガセを流す愚かな罪人は律さなければ」という相も変わらずよく分からない身勝手な理由からだった。

 

しかしそれと同時に為水はまだどこか速水に対して捨てきれない懸想を抱えているようで、アラタたちに協力するのはそんな理由もあるようだった。

 

犬飼は、そんな為水の付き添いといった形だった。

 

そして、そんな検証・調査チームには面白がって速水も加わった。

 

斯くして、

・アラタ

・好奇心旺盛なナツメ

・兄が行方不明の柱場

・速水ファン倶楽部会長の為水

・速水ファン倶楽部の犬飼

・速水

の6人は、七不思議の検証を始めるのだった。

 

様々な七不思議を検証する度に、やはり化学では説明の付かないオカルトめいた目に合う6人。

 

しかし相変わらず何故か対処を知っている速水に助けられつつ、6人は次々と七不思議を検証していくのだった。

 

 

⑨速水は神だ!だからバラバラにしても戻ってくる!

 

七不思議の検証で危ない目に合う度に、どこかうっすらと仲間意識が芽生えていくアラタたち。

 

しかしそんなある日、速水ファン倶楽部の一員である犬飼が急にアラタたちに牙を剥く。

 

「…これは貴方のふがいなさが招いた結果ですよ、為水部長」

と言いながら、大勢の部員たちを引き連れて為水を詰る犬飼。

 

どうやら犬飼は、まだ仮にも速水ファン倶楽部のトップでありながら最近妙にアラタと仲が良い為水に何か思うところがあるようだった。

 

そして、

「速水ミハヤの謎を暴こうとしているアラタたちも粛清対象だ!

神秘を脅かす異物を潰さなきゃ!」

と、犬飼は部員たちに「アラタたちを襲え!」と焚き付ける。

 

犬飼の言葉をキッカケに、各々手にカッターやコンパスを持って追いかけてくる速水ファン倶楽部の生徒たち。

 

アラタたちはそんな生徒たちから必タヒで逃げつつも、

『犬飼をどうにかしないとこの生徒たちは止められない!』

と、逃げるのと同時に何とか犬飼を捕らえようとする。

 

ーーーーーー

 

どうにか速水ファン倶楽部の生徒たちを巻き、犬飼を屋上まで追い詰めたアラタたち。

 

しかし追い詰められても尚、

「速水は神だ!」

と言って譲らない犬飼。

 

そんな犬飼に呆れるアラタたちだったが、

「…百聞は一見に如かず」

と、犬飼は速水が神であるという証拠を見せると言う。

 

犬飼の言葉と同時に、ぞろぞろと屋上に入ってくる速水ファン倶楽部の生徒たち。

 

そんな生徒たちの手には、バラバラにされた速水の身体があった。

 

そして犬飼の手の上にも、いつの間にか静かに目を閉じる速水の首が乗っていた。

 

驚き絶句する為水とナツメに、

「速水ミハヤは必ず帰ってくる!神を信じなさい!」

と、犬飼は不気味な笑顔で言い放つ。

 

どうやら犬飼は「速水ミハヤは神だからバラバラにしても戻る」と本気で信じているようだった。

 

常軌を逸した光景に息をのむ一同。

 

しかし、そんな中アラタだけはどこか冷静だった。

 

冷静に、

「…その首の正体は“ムジナ”、人の姿を真似る怪異だ」

と言ってのけるアラタ。

 

“ムジナ”、それは過去七不思議を調べる中でアラタが対峙したことがある怪異だった。

 

速水だと信じていた犬飼は、アラタの言葉に驚き慌てて手元の首を見る。

 

するとその顔は速水とは似ても似つかない不気味な形相に歪んでいく。

 

驚き悲鳴を上げる犬飼。

 

過去ムジナに対峙したことがあったため、すぐに速水の身体がムジナであることを見破ったアラタ。

 

そんなアラタのお陰で無用なパニックを避けられた一同だったが、ナツメだけは、

「…怪異を直感で正確に看破できるやつはもう人間じゃない」

と、どこか気味悪そうにアラタを見つめるのだった。

 

⑩速水ミハヤの正体

 

屋上での一連の騒動のあと、アラタに近付くひとりの女せいがいた。

 

その女せいは、

「この町の町長を任されております、櫻井と申します」

と名乗り、

「この度は信徒たちがご迷惑をおかけしました。

しかしムジナの正体を見破るなんて正直驚きました」

と続ける。

 

どうやら一連の騒動や速水の信者たちについて何か知っている模様の櫻井。

 

アラタは櫻井から詳しい話を聞き出す。

 

すると櫻井は、

「昔、私の祖父は『心を喰う病』という病気にかかっていました。

心を喰う病とは、『いる筈の無いものを見てしまう』という病です。

祖父が居た村の住民もこの病にかかり、村は緩やかに全滅しかけていました。

しかしそんな時、村にひとりの救世主が現れました。

その救世主はタヒ人から神になった人で、ひどく美しい人だったそうです」

と、自身の祖父について話始める。

 

そして、

「その救世主こそが速水ミハヤです」

と言う櫻井。

 

そんな櫻井も祖父から遺伝してしまったのか、幼い頃から幽霊のような人影のような『いる筈の無いものが見える人』だったと言う。

 

櫻井は『昔タヒ者から神になった美しき者が人々を救った』という神話を再現するために現代に蘇った速水を信者を使って再び崇め、ひいては自身の病を治してもらいたいと考えていたのだった。

 

「私は自分と、そして自分と同じ病にかかっているこの街の住民を守るために速水ミハヤを崇める。

そして解明していく」

と静かに語る櫻井に、

『救世主?タヒ人から神になった人?…やはり速水先輩は人間じゃないのか?』

とアラタは戸惑いつつも、

『…この話がどこまで本当なのかはわからないが、俺はあらゆるものから速水先輩を守るだけだ!』

と、新たなるツワモノの登場により一層気を引き締めるのだった。

↑今ココ(53話)

 

※物語やセリフ回しが難解な漫画なため、もしかしたらあらすじが要所要所間違えているかもしれません。

間違えていたり解釈違いなどあれば申し訳ありません…。

間違いなどは気がつき次第適宜修正していきます。

 

★これまでの『10個の謎』まとめ★

 

話が複雑すぎて、

 

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…アラタたちは何してるんだっけ???

 

と定期的にわからなくなるので、ちょっとこれまで(51話まで)に出てきた『謎』をまとめておきたいと思います。

 

①速水は男か女か?

 

②ハルヲの兄はどこへ?

 

③ハルヲの兄が手に入れた速水の秘密とは?

 

④七不思議に隠された秘密とは?

 

⑤七不思議のガセを流している犯人は誰?

 

⑥アラタは速水の卒業まで耐え切れるのか?(賭けはどちらが勝つのか?)

 

⑦アラタが賭けに勝った場合、速水に何を教えてもらうのか?

 

⑧未来のアラタは怪異になってしまうのか?

 

速水は最終的に消えてしまうのか?

 

⑩速水は神(タヒ人から神になった救世主)なのか?

 

こんなところですかね?

…これ全部綺麗に解決するのでしょうか?

 

 

レビュー・感想

 

※このレビューは40話辺りまで読んだ時点で書いたものです。

 

最初は、

「せい別不明な速水先輩に蠱惑的に振り回される、ちょっと変わった恋愛ものかな?」

と思って読み始めたら、結構早い段階でがっつりオカルトが絡んできてビックリしました。

 

あ、そっち系なのですね。

 

最終的に、

『速水は男か女か?』

という謎を解く物語かなと思いきや、もはや速水先輩は人なのかどうかも怪しくなってきました。

 

うーん、正直個人的には男女どちらでもないという速水先輩の魅力を引き立たせるためにはあまりオカルトを絡んでほしくはなかったのですが…。

 

オカルトが絡んでしまうと、

「そりゃあ男女どちらでもなくても不思議じゃないよね。だってそもそも人間じゃないかもなんだしね」

となってしまい、“男女どちらだ!?”で引っ張る物語の求心力が弱まってしまう気がするので…。

 

でも、なんだかんだ速水先輩が魅力的すぎるので読んでしまうのですがね。

 

あと、読み進めている内にだんだん速水先輩の『決め顔でかコマ』がちょっと気になってきました。汗

 

1ページ丸々使って、あるいは2ページぶち抜きで描かれる速水先輩の顔のアップやなまめかしいポーズのでかコマ。

 

最初は、

「わぁ~綺麗!!」

「わぁ~妖艶///」

と思いながらうっとりと見ていたのですが、このでかコマ結構頻繁に出てくるのですよね。

 

なので最近は、

「おぅ………またかw」

と、ちょっと戸惑うようになってきてしまいました。

 

まぁ、綺麗だからいいのですが。

 

あと各キャラの驚き顔とか興奮顔とかが、最近はもう顔芸レベルになってきているように感じます…(絵に結構クセがありますよねこの漫画)

 

さて、この先物語はどうなっていくのか?

速水先輩の謎が明かされことはあるのか!?

楽しみです!

 

…個人的にはせい別はどちらかや人間かどうかなど、速水先輩の謎はすべてうやむやなまま終わるのではないかな?と少し思っています。

 

 

速水先輩と同じく、い別不明キャラの『エナちゃん』!!

私の推しです^^

とても魅力的なので、気になる方はぜひチェックしてみてください↓

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