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【はずネジ】最終回(結末)までのネタバレ・レビュー【外れたみんなの頭のネジ】

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引用元:外れたみんなの頭のネジ
 

『外れたみんなの頭のネジ』こと、はずネジ!!

 

この漫画、すっごく面白いのですが結構長いのですよね…。

長すぎて話が追えなくなってきた、わからなくなってきたという方もいるのではないでしょうか?

 

ということで今回は、

「話のおさらいをしたい!」

「話の流れを簡潔に知りたい!」

「はずネジって結局どういう話!?」

という人のために、

「『外れたみんなの頭のネジ』の1話~最終話(結末)までのネタバレ&レビュー

をご紹介していきたいと思います。

 

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全話をザックリとまとめました!

 

…ただ『はずネジ』はあまりに長いため、主に“物語の根幹に関わることのみ”を重点的にまとめました。

 

あらすじにネタバレを含みます。

セリフは省略しているため一語一句同じではありません。

 

ご了承ください。

 

 

登場人物紹介

 

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最初に『登場人物』を紹介しておきます!

 

ただはずネジの登場人物はあまりに多いため、主に話の根幹に関わってくる人物&あらすじに登場する人物のみを紹介しておきます。

 

七尾ミサキ    :主人公

べへりん     :悪魔

 

七尾ミナト    :ミサキの姉

七尾なぎさ    :ミサキの兄

 

後藤みちる    :ミサキの親友

未道未先     :人々を狂わせた元凶

三原イソム    :みみみ教団の代表

みみみのおじさん :みみみ教団の裏部隊

 

①べへりんとの出会い

 

両親を事故で亡くし、中学生にして一人暮らしをしている七尾ミサキ。

 

そんなミサキはある日唐突に気付く。

 

自分以外の周りの人々が狂っていることに。

 

友達も先生も近所の人も街の人も、普通に見えてどこかおかしい。

 

ミサキはそんなおかしくなってしまった世界でひとり孤独だった。

 

しかしそんなミサキの前にある日悪魔が現れる。

 

悪魔は言う。

 

「本当に周りが狂ってるのか?

俺が視えちゃってるわけだし、狂ってるのはお前の方じゃないのか?」

と。

 

自分が狂っているだなんて思いたくないミサキは、

「私が遭遇した狂った連中の話をしてやるよ!

これを聞けば私じゃなく周りが狂ってると確信するさ…!」

と、悪魔に向かって笑いながら言い放つ。

 

ーーーーーー

 

悪魔に自分が体験した狂った話を聞かせるミサキ。

 

ミサキの話を聞き終わった悪魔は、

「…狂った話をたくさん話して俺を信じさせれば、魔力で皆を正気に戻す手助けをするかもな」

と、意味深なことを言う。

 

「そりゃいいや」

とミサキは言い、狂った世界を元に戻すためにその日から悪魔との奇妙な生活を始めるのだった。

 

②姉のミナトは何故タヒんだ?

 

ミサキは突然現れたどこか憎めない悪魔に『べへりん』と名前を付け、今日もべへりんに自分が体験した狂った話を聞かせる。

 

街には狂った人たちが多く、ミサキは狂った話には事欠かなかった。

 

そんな中、特に狂っているのは街によくいる「みみみみみ…」と呟きながら闊歩する人たちだった。

 

彼らは『みみみ教』を信仰している『みみみ教団』と言い、ミサキはこのみみみ教団の男に追いかけられたこともあり特に彼らを怖がっていた。

 

しかしミサキがピンチの時にはよくべへりんが助けに来てくれるため、ミサキはだんだんと悪魔であるべへりんに心を許していた。

 

ーーーーーー

 

そんなある日、ミサキの前に姉の元恋人だと名乗る男が現れる。

 

『姉!?自分には姉がいたのか!?』

と、天涯孤独だと思っていたミサキは驚愕する。

 

しかしこの男もどこか狂っているようで、ミサキは男の発言をにわかには信じられずにいた。

 

そこでミサキはべへりんに、

「溜まった魔力で私に姉がいたかどうかを思い出させて!」

と頼んでみる。

 

ミサキの頼みを了承するべへりん。

 

ミサキはべへりんの魔力によって少しずつ姉のことを思い出し始める。

 

両親のタヒ後、一生懸命自分の面倒を見てくれていた姉。 

学校行事にも来てくれた姉。

いつも笑って側にいてくれた姉。

 

ミサキは、

『…なぜ自分はあんなにも優しかった姉のことを忘れていたんだ?』

と困惑する。

 

しかし記憶の最後の映像は、姉が首を吊ってじ さつをしている姿だった。

 

驚き絶叫するミサキ。

 

ミサキが姉の記憶を消してしまっていたのは、どうやら最後の姿がトラウマになってしまっていたからのようだ。

 

しかし姉のことは思い出せても、どうして姉がじ さつをしたのかまではわからないミサキ。

 

べへりんは、

「姉がタヒんだのは『613』に関係する」

と言う。

 

すべてはそこに繋がっていると。

 

ミサキは狂った世界を戻すのと同時に、姉のじ さつの理由についても調べ始めるのだった。

 

③『613』とは?人々が狂った原因

 

『どうやら人々は2年前の6月13日を機に狂っている』

 

ひょんなことからそのことに気付いたミサキは、2年前の6月13日に何があったのかを調べ始める。

 

しかしどうしてもわからない。

 

べへりんも、

「姉がタヒんだのは『613』に関係する」

と言っていたためこの日に何かあったのは間違いないのだが、ミサキはこの日のことを考えようとすると頭にストッパーがかかったようになっていた。

 

しかし、ある日唐突にミサキは思い出す。

 

2年前の6月13日に何があったのかを。

 

その日なぜ人々が狂ったのかを。

 

そしてその原因は、『未道 未先(みどう みさき)』元総理大臣が関係しているということを。

 

ーーーーーー

 

2年前の6月13日、まだ未道が現役総理大臣だった頃、未道は突然会見でこう発言した。

 

「1875年、ある一人の人間がこの星を眺望していた高位の生命体と接触しました。

そしてその高位の生命体に提案しました。

『これより産まれるすべての人間の肉体に、あなたの精神の一部が宿るように操作してはどうか?』と。

その日より生まれてきた子の心は、今に至ってもなお精神体の一部とすり替わっています。

 

さて、ここでみなさんに問いたい。

 

よくわからない突発的な衝動に襲われたことは?

突然狂気的な行動に憧れを抱いたことは?

 

それは精神体の一部である我々がなすべき課題、その実行を促すサインなのです。

その衝動に逆らってはいけません。

さぁみなさん!その心のおもむくままに」

と。

 

のちに『613宣言』と言われるそれは、未道の完全なるでたらめ話だった。

 

ただ、

『首相という地位の人間が、どの程度人を操れるか知りたい』

という、そのためだけに話された適当な妄言だった。

 

ほとんどの国民は、

「首相が唐突に狂った」

と相手にしなかったが、ただ一部の国民はこの未道の妄言を信じてしまった。

 

信じてしまった国民は全体の約5%。

 

たった5%だが、人数にすると『約630万人』

 

そしてこの約630万人から奇行やカルトが流行し、この日からたくさんの狂人やタヒ者が出た。

 

その余波は数年たっても止まらず、街には今も狂った人々が闊歩している。

 

そして当時小学生だったミサキもまた、この『613宣言』を信じてしまった一人だった。

 

 

④「みみみ…」のルーツはミサキ!?

 

両親を亡くしたばかりで不安定だったからか、それとも元から狂人のケがあったからか、未道の洗脳にすっかりかかってしまったミサキ。

 

そんなミサキは未道の言葉を真に受けてだんだんと奇行が目立つようになっていった。

 

次第には未道の影響で同級生の子たちと『613倶楽部』なるものまで作り始めるミサキ。

 

ミサキはこの倶楽部の合い言葉を「みみみみみ…」という言葉にして楽しんでいた。

 

これは、

『未道未先』

『未知の精神体』

『613の3』

と、未道が発信したあの『613宣言』の中に『み』の文字が多かったからというのが理由だった。

 

ミサキは613倶楽部だけに留まらず、この合い言葉を匿名でネットに流す。

 

するとその情報は徐々に拡散されていき、ミサキが中学生になる頃には「みみみみみ…」という言葉は未道の信者の合い言葉のように使われるようになり、次第にそれは未道を信仰する教団『みみみ教団』になっていった。

 

街中のみみみ教団に怯える中学生のミサキだったが、その現況はまさかの小学生の頃の自分だった。

 

 

⑤『ミサキ』と『みさき』

 

今の今まで『613宣言』のことも『613倶楽部』のこともすっかり忘れていたミサキ。

 

それは、

『613宣言』

『姉のタヒ』

そしてこの時のミサキはまだ思い出していないが、子供の頃の『誘拐事件』がトラウマになってミサキの人格に問題が生じているためだった。

 

ミサキは『ミサキ』と『みさき』に分かれ、いわゆる二重人格のような歪な人格を形成していた。

 

それはトラウマにより幼い心が壊れないための無自覚の防衛本能だった。

 

ミサキの記憶が所々抜けていたり歪んでいたりするのもこのためだった。

 

そもそもミサキの人格が初めて分かれたのは両親のタヒの少しあと、とある『誘拐事件』がキッカケだった。

 

ーーーーーー

 

両親のタヒ後、年の近い兄とよく一緒に遊んでいたミサキ。

 

実はミサキには姉の他に『兄』もいたのだった。

 

兄のことが大好きだったミサキ。

 

そんなある日、ミサキは兄と遊んでいる時にいきなり兄の目の前で変質者に誘拐されてしまう。

 

「助けて!」

と兄に向かって叫ぶミサキ。

 

しかし側にいた兄はミサキのことを助けてくれなかった。

 

それは兄も怖くて足が竦んで動けなかったためで、決して兄がミサキを蔑ろにしたわけではないのだが、兄が大好きだったミサキはこのことに大きなショックを受けた。

 

翌日、幸いにも怪我もなく保護されたミサキ。

 

しかしこの時のミサキはもう兄を認識することができなかった。

 

兄への強い失望が兄の存在そのものを消してしまったためだった。

 

そしてミサキは保護された時にこう言った。

「『みさき』が現れて、私がみさきになって、だから助かった」

と。

 

ミサキの人格はこの時に分かれたのだった。

 

 

⑥姉のじ さつの理由

 

613のことはべへりんの魔力を使わなくても思い出せたミサキ。

 

しかしまだ、

『姉は何故じ さつしたのか?』

と、

『ずっと自分の側にいる悪魔、べへりんとは一体何者なのか?』

という謎が残っていた。

 

べへりんは言う。

 

「まだオレが悪魔…べへりんに見えているか?」

と。

 

わけがわからないという顔をするミサキに、

「これより七尾ミサキを完全に再生させる。

その記憶のプロテクトをすべてぶっ壊す。

元と今が混ざって歪だった七尾ミサキを、元の七尾ミサキへ」

と、べへりんは高らかに宣言する。

 

べへりんはミサキに思い出してほしいのだった。

 

自分の正体を。

 

そして姉のタヒの理由を。

 

それがタヒんでいった者たちへの償いであり、また自分の最後の仕事だと思っているからだった。

 

「知りたい…けど怖い」

と怯えるミサキに、べへりんは静かに話し出す。

 

613のあとのミサキと姉、そして兄の身に何が起こったのかを。

 

ーーーーーー

 

両親のタヒ後、姉のミナトは疲れ切っていた。

 

一人で働いて弟と妹の世話をしなければならないことに。

613で妹が狂ってしまったことに。

そして、妹を見捨てた罪悪感で学校に行かなくなってしまった弟に。

 

精神的に追い込まれたミナトは次第に弟と妹を疎ましく思い始め、ある時ついに手に掛けてしまおうと決心する。

 

『まずは弟から…』

と弟のなぎさの身体を拘束して首を絞めようとした時、なぎさは叫んだ。

 

「ミサキまでは56さないでくれっ!」

と。

 

「どうして!?あの子はあんなにもあんたを嫌ってるのにっ!?」

とミナトが問い詰めると、

「…そこまで嫌われたのに、ボクはあいつを少しも嫌いになんかなってないんだよっ!」

と答えるなぎさ。

 

その弟のひたむきさにミナトは絶望してしまう。

 

「これじゃあ同じじゃないっ!613で狂った連中とっ!」

と自身の醜さに絶望したミナトは、

「…ゴメンね」

と笑いながらなぎさに謝り、そのまま首を吊ってしまう。

 

これが姉のミナトがじ さつをした真相だった。

 

ミナトは決して優しいだけの姉ではなかった。

 

ミナトもまた、ある意味613の被害者だったのだ。

 

 

⑦べへりんの正体

 

姉のタヒ後、ミサキは部屋の中に『悪魔』が見えるようになっていた。

 

ミサキの頭は姉のタヒのショックで混乱したのか今まで見えなかった兄が見えるようになっていたが、相変わらず自分の兄であるということは認めたくないのかその姿を悪魔のように見せていた。

 

そう、ずっとミサキの側にいた悪魔『べへりん』はミサキの兄の『なぎさ』だったのだ。

 

兄は狂った妹に付き合い「悪魔」だの「魔力」だのと言いながらずっと妹に話を合わせ、そうして今の今までずっと狂った世界から妹を守ってきたのだった。

 

『べへりん』、もとい『なぎさ』の言葉ですべてを思い出したミサキ。

 

ミサキは泣きながらショックを受けるが、それでも尚、

「…まだ、許せない、許してやらない!」

と、兄であるなぎさを許すことができないと言う。

 

なぎさもまた「自分たちが和解することが両親や姉の願いだろう」と、そんなミサキと和解することを諦めないと言う。

 

かくして、

『613のこと』

『姉のこと』

『兄のこと』

をすべて思い出したミサキ。

 

まだ若干混乱しているミサキは兄がいる家に帰ることを拒み、その日から疎遠だった祖母の家へと転がり込む。

 

 

⑧未道のあとを継ぐ『みみみ教団』

 

『613宣言』のあと、事の顛末を見ることなく自害した未道未先。

 

彼は国民に狂気という名の一滴の毒を垂らし、無責任にもそのまま放置してこの世を去ってしまった。

 

そして未道のタヒ後、そんな彼のあとを引き継ぐ者が現れた。

 

みみみ教団の代表、『三原イソム』だった。

 

彼はみみみ教団の代表でありながら、未道の613宣言の内容をこれっぽっちも信じていないという珍しい男だった。

 

彼はただ、

『自分ならもっと上手く国民を操れる!』

と自負する、ある意味未道と同じような愉快犯だった。

 

そして彼は国民の前で宣言する、あの時の未道と同じように。

 

「もっと狂っていい、もっと乱れていい!

613は余さず真実だ、狂気こそ正気だ!」

と。

 

三原は国民たちに再び未道の『613宣言の上書き』をしたのだった。

 

 

⑨『ビクの生首』とは?ゴトちゃんの謎

 

時は少し遡り…

ミサキには小学生の頃から仲良くしている後藤みちる、通称『ゴトちゃん』という親友がいた。

 

しかしゴトちゃんはある日事故に巻き込まれ、そして最終的には何者かに56されてしまう。

 

『ゴトちゃんがそんな目にあったのは、自分が話してはいけないと聞いた“ビクの生首”のことを話してしまったから!?』

と、当時ふざけ半分で話してはいけないと言われていた『ビクの生首』という都市伝説をゴトちゃんに話してしまったミサキは青くなる。

 

しかし、当時のゴトちゃんはミサキが話すよりも先にビクの生首について知っている様子だった。

 

そのためミサキは、

『…ゴトちゃんがあんな目にあったのは自分のせいではない?』

と混乱するが、しかし、

『どちらにせよ、私はゴトちゃんの、親友の無念を晴らしたい!』

と、ビクの生首の謎について追うのだった。

 

その結果、『ビクの生首』とはとある村の風習が関係していることがわかった。

 

ーーーーーー

 

その昔、村の風習により産まれたばかりの子供を56されてしまった女がいた。

 

女は村を怨み、その村を間接的に滅ぼすために、

「この村はおかしい」

という噂を外の世界に流した。

 

ビクの生首とは、その噂が巡り巡って怪談めいた話になっていったものだった。

 

村はその後、噂によるものなのか過疎化によるものなのかはわからないが女の希望通りに消滅した。

 

ビクの生首という怪談話はもう必要なくなった。

 

そのため噂を流したこの女の子孫は、ビクの生首という言葉を完全に封じ込めるために今度は、

「ビクの生首のことを話してはいけない」

という噂を流し始めた。

 

その女の子孫は、自分のルーツである村をおかしな噂で汚されたくないという思いで、ビクの生首の話を広めようとしている人を56してでも止めようとする危ない人物だった。

 

これが話してはいけない話『ビクの生首』の正体だった。

 

そして、ゴトちゃんは何故かこの子孫の邪魔をし、逆にビクの生首の話をこっそりと世に広めていた。

 

そう、ゴトちゃんはこのビクの生首の話を完全に封じ込めようとしている女の子孫によって口封じのために56されたのだった。

 

では、何故ゴトちゃんはそんな危険なことをしていたのか。

 

それはゴトちゃんにじ さつ願望や希タヒ念慮があったからなのか?

 

ゴトちゃんが56されたのは、ある意味ゴトちゃんの願い通りだったのか?

 

数年後にそのことを知ったミサキは、親友のとんでもない真実に一人呆然とする。

 

しかし、

『例えゴトちゃんにじ さつ願望があったのだとしても…やはり自分はゴトちゃんを56した人間を許せない!』

とミサキは自身の悔しさを払拭するためにも、ゴトちゃんを56した犯人を追う。

 

その結果、ゴトちゃんを56した犯人は現在みみみ教団の中にいることがわかった。

 

 

⑩613の解毒剤?未道の遺言テープ

 

ある日ミサキは、未道未先はタヒぬ前に『遺言テープ』を残していたということを知る。

 

『そのテープの中には人々を正気に戻す音声…いわゆる613宣言の解毒剤になりゆるような音声が吹き込まれているのでは?』

と思ったミサキは、何とかこのテープを入手しようとする。

 

テープは現在みみみ教団の中にあるという。

 

ゴトちゃんを56した犯人、そして未道の遺言テープは共にみみみ教団の中。

 

ミサキは何とかみみみ教団に入り込めないかと画策する。

 

 

⑪『超613宣言』で一部の国民が正気に

 

一方未道がタヒ亡したあと、総理の席には『吾妻』という男が着いていた。

 

吾妻総理は613で狂った国民を正気に戻すべくある宣言をする。

 

それは、

「未道の宣言した613は彼が考えた政策の一環!

騙されやすい国民への警告!」

という、613は前総理によるまったくのでたらめ話だったという宣言だった。

 

ある意味613宣言のワク チンにもなりうる、この現総理の『超613宣言』

 

吾妻総理の思惑通り、この超613宣言で一部の国民は正気に戻った。

 

しかしそれをよく思わない人物もいる。

 

みみみ教団の代表、三原だった。

 

未道の613宣言を継いで国民を操りたい三原は、吾妻総理の超613宣言で一部の国民が正気に戻ってしまったことを悔しがる。

 

そんな冷静さを欠いた三原を見て、

「もうお前に船頭を任せられんな」

と近付く一人の男がいた。

 

彼はみみみ教団の裏部隊幹部、通称『みみみのおじさん』だった。

 

かつてミサキのことを追いかけて怖がらせた男である。

 

彼は三原をもう用済みだと始末し、自分が三原のポストに就く。

 

そして、

「教団内のどこかにあるはずだ」

と未道の遺言テープを探すのだった。

 

「あれが世間に公表されると厄介だから」

と。

 

やはり遺言テープの中身は国民を一気に正気に戻す解毒剤なのか…?

 

 

⑫未道の遺言テープを手に入れたミサキ

 

数人の内通者の助けもあり、なんとかみみみ教団に潜入し未道の遺言テープを入手することに成功したミサキ。

 

運良くみみみのおじさんよりも先に遺言テープを手に入れたミサキだったが、しかし一部の内通者が未道の遺言テープを惜しく思いミサキを56してでも奪おうと追ってくる。

 

この内通者はゴトちゃんを56した犯人でもあった。

 

親友の敵を討つどころか逆に追われる立場になり、形勢逆転に陥るミサキ。

 

内通者に追い付かれて絶体絶命。

 

そんな時、兄のなぎさがミサキを助けに来てくれた。

 

なぎさの助けで内通者を撃退することができ、ゴトちゃんの敵も討つことができたミサキ。

 

助かったミサキは、

「お兄ちゃん…どうして?私あんなにひどいこと言ったのに…」

と泣きながらなぎさに問いかける。

 

するとなぎさは、

「助けて当たり前だろ、お兄ちゃんだからな」

と、ミサキに優しく微笑む。

 

ミサキはそんななぎさに対して少し心を溶かしたのだった。

 

ーーーーーー

 

その後、ミサキを助けた時に怪我をしたなぎさは病院に入院。

 

ミサキはベッドに眠るなぎさを見つめながら、

「じゃあ行ってくるよお兄ちゃん、外れたみんなの頭のネジを戻しに…」

と、決意を込めた目で静かに宣言する。

 

その手にはしっかりと未道の遺言テープが握られていた。

 

 

⑬外れたみんなの頭のネジを戻しに…

 

ミサキは国民の前で未道の遺言テープを流す。

 

『私は未道未先。

私はもうすぐタヒぬ。だからこの遺言を残そう。

私はタヒぬが、必ず復活し6日と13時間後に今と同じ姿のまま復活し皆の前に現れる。

私の復活を証明に613を完全にする。

必ずだ。必ず戻る!』

 

テープにはそう吹き込まれていた。

 

しかし未道がタヒんでからすでに3ヶ月。

いまだに未道は復活していない。

 

このことから、

「…やっぱり全部、未道の妄想だったってこと?」

と、未道を信じていた国民たちは徐々に正気に戻っていった。

 

急速に弱毒化していく未道がバラまいた狂気という名の毒。

 

ミサキは無事、外れたみんなの頭のネジを元に戻すことに成功したのだった。

 

⑭狂気の正体、それは○○○

 

未道への信仰心が失われたことによりみみみ教団も崩壊し、世界は少しずつ元に戻っていく。

 

もう友達も先生も近所の人も街の人も、どこもおかしくはない。

 

至って普通の人たちだった。

 

ミサキは、世界を、みんなを、元に戻すことに成功したのだった。

 

そんなミサキはくだんの316事件を振り返り、

『狂気の正体…それは寂しさなのでは?』

と、ひとり感じていた。

 

家族や社会との断絶の寂しさで狂ってしまった人。

友を失った寂しさで狂ってしまった人。

自分の思いが認められない寂しさで狂ってしまった人。

力を得られぬ自分への寂しさで狂ってしまった人。

 

そして、両親のタヒと姉と兄に対する寂しさで狂ってしまったミサキ。

 

もちろん未道の洗脳のせいもあるだろうが、

『そもそも未道の洗脳で狂気に引きずり込まれてしまった人は、みんなどこか寂しさを感じていた人なのでは』

と、ミサキはそう結論付けていた。

 

しかし、世界は元に戻った。

 

もうみんなの頭のネジが外れることはないだろう。

 

そして、ミサキの頭のネジも。

 

何故なら今のミサキには自分を支えてくれる友達の存在と、そして何よりも兄の存在があるのだから。

 

ミサキはもう寂しくなんてないのだから。

 

世界は、ミサキは、ようやく狂気から解放されたのだった。

 

 

もうネジは外れて頭を狂わせない

 

おさまるべき場所が今はあって

 

固く結ばれ

 

もうさびしくなんてないから

 

 

おわり

 

『レビュー・感想』は下記にあります

 

 

 

 

レビュー・感想

 

※このレビューは途中まで読んだ時点で書いたものです

※最終回まで読んだあとの追記あり

 

狂気を楽しんで読んでいたら…

まさかの途中からの百合展開にワクテカが止まりませんでした。笑

(ちなみに百合展開云々はあらすじには含みませんでした。それも入れてしまうと本当に長くなってしまうので。汗)

 

まさか『はずネジ』でニマニマすることになるとは…。

 

せいら→ミサキ←茶々

の図が溜まりませんなぁ///

 

サイコホラーと百合って合うのですね。

初めて知りました。

もっとください!(趣旨が変わってきてる)

 

あとは、奈夢ちゃんと藤原の関係も溜まらないですね。

 

すっかり従順になった藤原。笑

かわいいよ藤原。

「ナムちゃん」呼びしてるのもいいですよね。

 

また出てきて奈夢ちゃんと絡んで欲しいなぁ。

 

あと、セブンスとニードルの関係もなんかいいですね。

 

セブンス…ニードルのことは助けるのですね。

長岡三葉のことはすぐに見捨てたのにね。

 

ちょっとビックリしました。

読めないやつだな…。

 

というか…

話の本筋の『613』関係のことは、わたくし途中からすーっかりついて行けなくなってしまいました。汗(一応わかる範囲ではまとめたけど)

 

ちょっとこの辺りのこと複雑になりすぎ感があります…。

ミサキが祖母の家に行った辺りから特に。

読むのが大変…。

 

途中途中に出てくる百合が癒やし(完全に趣旨が変わってきてる)

 

さて最初から引っ張っていた謎はあらかた解決しましたが…ここからどう畳んでいくのでしょう。

楽しみです!

 

※追記(2023.8.2)

363話に久しぶりに奈夢ちゃんと藤原が出てきました!

一度は離れ離れになってしまった2人でしたが、また一緒にいて安心しました。笑

 

※追記(2023.8.29)

最終回、読み終わりました!!!

ついに完結!!!

 

パチパチパチパチパチ。

 

いや~、長かった…。

でも何となく綺麗にまとまりましたね。

 

しかしまさか、最後の最後でまた百合展開が来るとは!

 

いやー、せいらに顔を傷付けさせるミサキ。愛ですな!

 

途中ちょーっと展開に付いていけなくなったりもしましたが、やっぱり面白いですね!はずネジ!

またゆっくりと最初から読み直したいと思います。

 

どうでもいいけどこの記事の文字数とんでもないことになってしまった…。

1万字超えてる…。

読み込み遅かったらごめんなさい…。

 

そしてこんなところまで読んでくれた方いたらありがとうございます!

 

 

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