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【結末】「こないでコウノトリ」最終回までのネタバレ・レビュー!

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引用:こないでコウノトリ

 

※『こないでコウノトリ」は現在連載中のため、あらすじは現在の最新話までになりますm(_ _)m

随時追記していき最終回までまとめたいと思っています。
 
 
今回は「たかせうみ」さん作、

「漫画『こないでコウノトリ』の、最終回(結末)までのネタバレ&レビュー

をご紹介していきたいと思います!

 

「話のおさらいをしたい」

「これまでの話の流れを簡潔に知りたい」

「長くて追えなくなってきたけど今どうなってるの!?」

という方はぜひご覧ください。

 

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50話を近くをザックリとまとめました!

 

…ただ「こないでコウノトリ」は結構長いため、主に“物語の根幹に関わる夫婦のことのみ”を重点的にまとめました。

 

あらすじにネタバレを含みます。

セリフは省略しているため一語一句同じではありません。

 

ご了承ください。

 

 

登場人物紹介

 

20211031021617

最初に主な『登場人物』を紹介しておきます。

 

御子柴 エリ(30):妻

御子柴 雅之(30):夫

 

美波 圭一(30):エリの幼なじみ

 

①産みたくない私は異常…?

 

夫と二人で暮らしている、パート勤務のエリ。

 

エリは愛する夫と何不自由なく暮らしていましたが、ある日突然夫の雅之から、

「そろそろ俺たちも子供作らないか?」

と言われます。

 

今まで子供の話なんてまったく話題に出なかったため、

「…え?どうしたの突然」

とエリが戸惑いながら聞くと、雅之は、

「女の人は普通子供が欲しいものだろ?」

と答えます。

 

そんな雅之の言葉に、エリはピシリと固まってしまいます。

 

何故ならエリは、今まで子供が欲しいだなんてまったく思っていなかったからです。

 

というのもエリは幼い頃に母を亡くしており、その原因は出産によるものでした。

 

本来ならばエリの妹になるはずだった赤ちゃんを産む時に、赤ちゃんと一緒に亡くなってしまったエリの母。

 

エリはこのことから、

『…妊娠出産は女の人生を変えるどころか、終わらせることもある』

と恐怖を抱き、子供を産むということにいいイメージを持てなくなっていたのでした。

 

しかし、エリはこのことを雅之に話せずにいました。

 

何故ならエリは、自分よりも稼いでいる雅之に負い目を感じていたからです。

 

『…自分は夫に養われている。

ただでさえ弱い立場なのに、そんな自分がその上「赤ちゃんは欲しくない」なんて普通ではないことを言ったらきっと夫を困らせてしまう』

 

エリはそんな風に思い、子供は欲しくないとずっと雅之に言えずにいるのでした。

 

またエリは、

『結婚したら赤ちゃんは産むもの』

『女は赤ちゃんを欲しがるもの』

という世間の風潮にも心底げんなりしていました。

 

『…産みたいと思えないこの気持ちは誰にも理解されない』

エリはそんな風に思い、ずっとひとり悲しみを抱えていたのでした。

 

②女は子供が欲しいものだろう?

 

今まで子供のことについてあまり真剣に考えてこなかった雅之。

 

しかし雅之は、弟に子供ができたことで急に焦り始めます。

 

というのも弟に子供ができてからというもの、やたらと母親が、

「お前の家はまだか?」

とせっつくようになり、挙げ句の果てには、

「子供がいないお前の家庭より、子供がいる弟の家庭の方が優れている」

と、遠回言うようになったからです。

 

『…弟に先を越された!…長男は俺なのに!』

とプライドが傷付いた雅之は、

『弟は昔っから自分勝手な人間だからいい夫になれるわけがない!』

と弟を蔑み、弟への対抗心からか、

『エリが出産して幸せになれば、夫として俺は弟より優れていることになる!』

と考るようになります。

 

そこでエリに、

「そろそろ俺たちも子供作らないか?」

と切り出した雅之。

 

しかし、エリはあまりいい反応を返しませんでした。

 

子供を欲しがらない女などいないと信じ切っている雅之は、このエリの反応を、

『…お金のことを心配しているのか?』

と解釈します。

 

そこで、

『俺がもっと稼いで安心させれば、エリは子供が欲しいと言ってくれるはず』

と考え、今まで以上に仕事に精を出すようになります。

 

すれ違うエリと雅之。

 

『もっと稼がなければ』と奮起する雅之は次第に仕事で疲れ切ってエリのことを蔑ろにする日が増えていき、そんな雅之にエリもますます負い目を感じてビクビクするようになります。

 

2人の溝はますます深まるばかりなのでした。

 

③美波との再会で変わるエリ

 

仕事で疲れて機嫌が良くない雅之に、怯えて過ごすエリ。

 

そんなエリは、ある日ひょんなことから学生時代の男友達の美波と再会します。

 

美波は現在独身で、パソコン系のフリーランスで働いていると言います。

 

エリはそんな美波を素直にすごいと思い、

「…美波に比べて自分はパート勤務で夫に養われてる立場だから。

本当、夫に頭が上がらない」

と、少し愚痴を零してしまいます。

 

そんなエリに美波は、

「…エリはパートもしてて、家事も全部してるんだろ?

それって旦那さんもエリのおかげで生活できてるってことじゃね?

引き目感じる要素なくね?」

とあっけらかんと言います。

 

美波の言葉にハッとするエリ。

 

エリは、

『…なんで私、家事やパートの価値を…自分を夫より下だと思ってたんだろう?』

と、自身の過剰な卑屈さに気付きます。

 

『私は少し夫の顔色を伺い過ぎていたかもしれない。

…私は夫と対等になりたい!』

そう思ったエリは、

『私…本当は正社員で働きたい!』

と、自分の素直な気持ちに耳を傾けます。

 

本当はずっと、パートではなく正社員として働きたいと思っていたエリ。

エリは夫婦の負担を2人で分け合いたいと思っていたのでした。

 

しかし結婚前に身体を壊して会社を辞めた経験のあるエリは、雅之から、

「ダメだ、どうせまた失敗するだろ?」

と正社員で働くことを禁じられていたのでした。

 

今までは雅之の言葉に素直に従っていたエリでしたが、美波の言葉に勇気をもらったエリは、

『夫に反対されても…私は私のやりたいことをしたい!』

と、正社員での働き口を探します。

 

そして、これまたひょんな巡り会わせから、美波の仕事場で正社員として雇ってもらえることになります。

 

④夫に自分の気持ちを伝えるエリだったが…

 

美波の仕事場で正社員として雇ってもらえることになったエリは、早速、

「正社員として働きたいこと」

「働き口もすでに見つけたこと」

を雅之に話してみます。

 

しかし案の定雅之は、

「何勝手に決めてるんだ。

いつ俺が許可を出した?」

と、エリが正社員で働くことを認めません。

 

「勝手なことばかり言って、誰の稼ぎでお前を養ってやってると思ってるんだ。

仕事は今のパートまでだ。

…そもそも女せいは子供を産んだ方が幸せだそうじゃないか?」

とうんざりしたように言う雅之。

 

そんな雅之の言葉に、エリは絶望の表情を浮かべます。

 

思ったよりも取り付く島のない雅之。

そして、思ったよりも『女はこういうもの』という決め付けが酷い雅之。

 

そんな雅之に、エリは涙を浮かべながら、

「…私は雅之からの許可がないと仕事ひとつ自由に決められない。

そんなのやっぱり変だって気づいたの」

と静かに自分の気持ちを話し始めます。

 

「子供のことも、今までちゃんと言えなくてごめんなさい。

私の意見を言ったら雅之に怒られるんじゃないかって、怖くて怯えてた。

養われている私には発言権も決定権もないって思い込んでたから」

と一生懸命話すエリは、意を決して、

「…私は、子どもを産むことが自分の幸せだとは思っていないんだよ」

と、自分の正直な気持ちを雅之に伝えます。

 

エリの言葉に、

「………え?」

と、信じられない言葉を聞いたといったように固まる雅之。

 

エリは、

「…私、やっぱり新しい職場で働く。私は雅之と対等になりたいから」

と、毅然とした態度で雅之に伝えます。

 

しかしこの期に及んで尚、

「…エリが自立できるわけないだろ!!

俺が稼ぐからエリは家にいて子育てに専念してればいいんだよ!

何で意地を張るんだよ!」

と声を荒げる雅之。

 

雅之はそのまま部屋を飛び出してしまいます。

 

意を決して自分の気持ちを伝えたものの、雅之とわかり合うことができなかったエリ。

 

エリは、

『…好きで結婚したはずなのにどうして?』

とその場に泣き崩れます。

 

母のトラウマで出産が怖いと話すエリに…

 

雅之に反対されたものの、自分の意思を押し切って正社員として働き始めたエリ。

 

しかし、あれから雅之とは気まずい雰囲気が続いていました。

 

『なんとかしないと…』

と、気を病むエリ。

 

そんなある日、エリは突然雅之から、

「…弟の妻との顔合わせがあるから、一緒に実家に来てくれ」

と言われます。

 

エリは「子供はまだか?」とせっついてくる雅之の母親を苦手に思っていたため正直雅之の実家に行くのは気が重いと感じていましたが、弟の妻との顔合わせと言われると断るわけにもいかず渋々雅之に着いて行きます。

 

しかし、雅之の実家に行くと案の定始まる、

「雅之のところは子供はまだか?」

という、雅之の母からの攻 撃。

 

そんな母に雅之は、

「エリだって産みたいと思ってる!」

と、この間のエリの話を聞いていなかったのかと疑いたくなるようなことを言います。

 

『何で未だにそんなこと言うの!?…もう耐えられない!』

と思ったエリは、致し方なく、

「私は母親が出産で亡くなっているため、出産にトラウマがあるんです…」

と、子供を産みたくない理由を話します。

 

しかし勇気を出して話をしたエリに、雅之と雅之の母は、

「…なんだそんなこと」

「お前の母親は運が悪かっただけ」

「今の医療技術は昔より進んでいるから大丈夫だ」

「エリは怖がりすぎ」

と、バ力にするように言います。

 

雅之の母親はともかく、雅之まで母親と一緒になってそんなことを言うことにエリは心底ショックを受けます。

 

幸い雅之の弟と妻がいい人でエリの味方になってくれ、雅之と雅之の母を一喝してエリを家から連れ出してくれたため、エリはなんとか落ち着きを取り戻します。

 

雅之の弟は、

「バ力な兄貴でごめん…」

と、先ほどの雅之の発言にうなだれます。

 

雅之の弟は続けて、

「兄貴は昔から長男として何かと両親からプレッシャーをかけられてきたせいで…少しおかしくなってしまった。

エリさんと結婚して少しはマシになったと思ったんだけど…」

と話します。

 

エリは雅之の弟の話を聞いて、

「…今まで子供のことでこんなに悩むのは女だけだと思ってたけど、男の人も男の人で子供に対して女にはわからない悩みがあるのかもしれない」

と思い至ります。

 

そして、

『ともかく、私たちは一度ちゃんと話し合わなければいけない』

と、エリは雅之と向き合う覚悟を決めるのでした。

 

⑥雅之の葛藤

 

「雅之は本当に子供が欲しいの?」

雅之の本音が聞きたいエリは、単刀直入にそう雅之に尋ねてみます。

 

「当たり前だろ!」

と答える雅之に、エリは、

「でも雅之は、子供のことを夫婦として『普通』とか『当然』とか言うけど…

今まで『欲しい』とは一言も言ってないんだよ」

と冷静に告げます。

 

そんなエリの言葉に、雅之は少しハッとします。

 

『…確かに。

自分は子供を欲しいと思っているのか?

それとも必要と思っているのか?』

雅之は自分でも自分の気持ちがよくわからなくなります。

 

そんな迷いの生じた雅之には、今まで聞こえてこなかった周囲の声が聞こえ始めます。

 

例えば、

『出産の痛みや恐怖は、母せいや医療では乗り越えられない』

などという話。

 

例えば、

『女がみんながみんな子供を欲しがるわけではない』

などという話。

 

今までだったら一笑に付して耳に入らなかったであろうそんな周囲の話が耳に入ってくるようになり、雅之はますます混乱し始めます。

 

だんだんと、

『…子供を産んだ方が女せいは幸せだと思う俺は、間違ってた?』

と思うようになる雅之。

 

しかし、そんな考えを雅之は慌てて掻き消します。

 

『いやいや、そんなことはない!

女は子供を産むべきなんだ!

男は子供を持って初めて一人前なんだ!

だからちゃんと子供を作るべきなんだ!』

 

『だって、ちゃんとしないと…

ま た 父 さ ん に 叱 ら れ る 』

 

雅之はそこまで考えたところで急にハッとします。

 

『………いや、30にもなって、父さんに叱られるってなんだ?』

 

その時初めて雅之は、自分は教育熱心だった父親の影に未だに怯えているという事実に気付きます。

 

長男として両親からしっかりするようにとプレッシャーをかけられ続けて育った雅之は、未だにその両親の呪縛から抜けられずにいるのでした。

 

⑦子供のいない人生か離婚か…選んで!

 

今まで信じてきた価値観がいろいろと揺らいできた雅之は、

「…俺、ここ最近いろいろあって、今まで自分が信じてきたものが少しずつ違うんじゃないか?と思えてきて。

今では、産まない選択もありなんじゃないかって思う時もある」

と、正直にエリに話します。

 

顔を明るくするエリでしたが、しかし雅之は、

「…だけど無理だ。

子供を持たないなんて決断を簡単にはできない。

子供のいない将来を想像するとゾッとする、漠然とだけど」

と苦しそうに続けます。

 

雅之は雅之で、いまだに答えの出せない問いに悩み続けているのでした。

 

そんな雅之にエリは、

「…じゃあ雅之に選んで欲しい。

子供のいない人生か、私と離婚して子供を産める別の女せいを探すか」

と静かに伝えます。

 

エリは、

『お互いの価値観が合わない以上、一緒にはいられない。

雅之がどうしても子供が欲しいのならば…早く私から解放してあげないといけない』

と考えたのでした。

 

「返事はいつでもいいから」

と続けるエリに、雅之は黙り込んでしまいます。

 

⑧親かエリか

 

エリに選んでと言われたものの『いい子でいなければ』という両親の呪縛からどうしても抜け出せず、いまだにエリへの返事を保留にしたままの雅之。

 

そんなある日、最悪なことに雅之の父親が、

「早く子供を作れ!」

と、雅之たちの家に殴り込みに来ます。

 

雅之の父親はエリにも、

「子供も産まん女が御子柴家の嫁を名乗るな!

出産なんて犬でもできるぞ!」

と酷い言葉を浴びせて帰っていきます。

 

雅之の父親のいままでになかった直接的な暴言にすっかり怯えてしまうエリでしたが、雅之もまた久しぶりの父親の激昂にすっかり意気消沈してしまいます。

 

せっかくエリの言葉に耳を傾けられるようになっていたのに、再び、

「やっぱり親には逆らえない…」

と心を閉ざしてしまう雅之。

 

そんな雅之に、騒ぎを聞き付けて駆けつけた雅之の弟は、

「…兄貴は今でも俺の上でいなきゃっていうプレッシャーがあるんだな。

でも『子供がいる方が上』だなんて、そんな考えは今時ナンセンスだ。

そんな価値観は親の世代のものさしだ」

と、どう考えても親の言い分の方がおかしいんだと雅之を諭します。

 

しかしそれでも尚、

「親に反対されてた片親のエリとの結婚は、俺のわがままを通したんだ…。

だからこれ以上はもう親をないがしろにすべきじゃない…」

と、どうしてもいい子でいなければという考えがやめられない雅之。

 

そんな雅之に、

「…でも親との関係がここまで拗れたらもう、『親も奥さんもどっちも大事に』は無理なんじゃないかな」

と雅之の弟は静かに諭し、そして、

「兄貴がこの先もエリさんと一緒にいたいなら…父さんと母さんと縁を切るしかないと思う」

と、兄貴は親かエリさんかどちらかを選ぶべきだと伝えます。

 

⑨雅之は両親と縁を切れるのか?

 

弟に諭されるも、

『そう簡単に親と縁を切れるものか…!』

と葛藤を続ける雅之。

 

しかしエリへの返事を待たせている現状、あまり悠長に考えてもいられません。

 

そんな中、エリは雅之の返事を急かすわけでもなく普段通りに接してくれます。

 

考えすぎて自暴自棄になる雅之にも、

「ひとりで背負い込まないで。

少しは私に頼ってよ。私雅之と支え合うために夫婦になったつもりだから」

と、笑顔で言ってくれるエリ。

 

そんなエリに、

『…俺は自分の保身ばかり考えているのに、エリは俺の味方でいてくれる』

と、雅之は自分が恥ずかしくなります。

 

エリの無条件の優しさに、堪え切れず涙を流す雅之。

 

そして、ようやく決意が固まったのか、

「…エリ、俺やっぱり、両親と縁を切れる自分になりたい」

と雅之は静かに零します。

 

⑩両親と絶縁した雅之

 

「両親とは縁を切る、俺はエリを選ぶ」

そう決意が固まった雅之は、早速両親と話し合うためにエリと一緒に実家に向かいます。

 

雅之とエリの姿を見た雅之の父親は相変わらず、

「孫も産まない役立たず嫁が!お前の嫁のせいで俺の人生はめちゃくちゃだ!

子供を産まないのなら早く離婚しろ!」

と口汚く2人を罵りますが、エリを選ぶと決めた雅之はそんな父親に対して、

「…さっきから父さんが言ってることは、全部、間違ってる。

エ、エリの悪口ばかり言わないでくれ。ちゃんと話し合いをしよう、父さん!」

と、震えながらもしっかりと自分の気持ちを口にします。

 

しかし今まで従順だった息子がまさか反抗してくるとは思わなかった雅之の父親は、驚愕に目を見開いたのち、

「っこの、恩知らずが…!」

と、真っ赤になって拳を振り上げてきます。

 

そんな雅之を守ろうと、とっさに雅之にしがみつくエリ。

 

雅之は、

『ダメだエリ!前に出るな!

俺が殴らておけばそれで済むんだから!』

と内心で慌てつつも、

『子供の頃からいつもそうだったのだから。

いつも、いつも、それで事が収まっていたのだから。

…あれ?

でもそれで何かが解決したことがあったのか?

…いや、これ、本当に、

俺 が 殴 ら れ る 必 要 あ る の か ?』

と疑問に感じ、突発的に父親の拳を手で防ぎグイッと押し退けてしまいます。

 

それほど強く押し退けたつもりはなかったものの、その場でこてんと転んでしまった父親。

 

そんな父親を見た雅之は、

「え!?あ、ごめん父さん、まさか転ぶなんて…」

と慌てます。

 

雅之の父親もまた、

『息子に軽く手を押し退けられただけでまさか転ぶなんて…』

と、自身の老いに呆然とします。

 

父親と息子のパワーバランスが完全に逆転した瞬間でした。

 

座り込んだまますっかり意気消沈してしまった雅之の父親。

 

そんな父親に雅之は、

「…今日は帰るね、父さん」

と言い残し、とりあえずエリと共に実家をあとにします。

 

帰りの車内、

「…はじめてだ、はじめて俺、父さんに負けなかった!」

と、雅之はボロボロと涙を流します。

 

そんな雅之に、

「うん、頑張ったよ雅之」

とエリは優しく声をかけます。

 

ーーーーーー

 

その後、雅之は両親と話し合うため再度実家を訪れます。

 

しかし相変わらず雅之の言うことには耳を傾けず、

「子供を産まない女とは離婚しろ!親の言うことが絶対だ!」

と頑として主張を曲げない両親に、雅之はいよいよ、

『この両親と分かり合うのはもう無理なんだ…』

と悟り、

「あなたたちと、絶縁させてください」

と土下座をし、絶縁宣言をして実家をあとにします。

 

両親は最後まで、

「ふざけるな!親を捨てる気か!?」

とがなり立てていましたが、雅之が後ろを振り返ることはもうありませんでした。

↑今ココ(47話 2024.4.9更新)

 

レビュー・感想

 

※このあらすじは、33話まで読んだ時点で書いています。

 

既婚者、独身者、子なし、子あり、不 /妊、DV、義実家問題…

いろいろなタイプの悩みが詰め込まれていて、非常に興味深い作品ですね。

 

現代人の子供関係の悩みをすべて詰め込んだといった感じがします。

 

『多産DV』なんて言葉、この作品で初めて知りました。

 

そんなDVがあるのですね。

子供を多く作って妻を縛りつけようなんて…恐ろしいですね。

 

夫婦のすれ違い描写が多くて結構読んでいてストレスが溜まるところもありますが、面白くてどんどん読んでしまいます!

 

さてこれからどうなっていくのでしょうか?

 

エリと雅之はどう決断するのか?

子なしで生きていくのか?

それとも離婚するのか?

まったく予想がつかなくて楽しみです!

 

…でも、個人的には子なしで生きていく決断をするんじゃないな?とちょっと思っています。

 

 

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