引用元:笑ゥせぇるすまん『夢の楽園』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第104話『夢の楽園』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『夢の楽園』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ★★★★☆
グ口度 ★★★☆☆
『夢の楽園』のあらすじ
タヒチが好きな、フリーターの尾宅 秀夫(23)
尾宅はゴーギャンの絵をキッカケにタヒチが大好きになり、
『いつかタヒチに住んで、ゴーギャンの絵に描かれているような女せいと素敵な恋をしたい…』
と、夢見ていた。
そんな尾宅は、ある日レンタルビデオ屋で喪黒福造と出会う。
「いつかタヒチに行くために貯金してるのですが、フリーターの稼ぎではなかなか…」
と、タヒチに行きたいもののなかなか貯金が貯まらないと苦笑いをする尾宅に、
「それでしたらわたくしにお任せください、夢のタヒチへご案内して差し上げましょ。ま、とにかくパペーテに行きましょ」
と喪黒は言う。
「え!?パペーテといえばタヒチの首都じゃありませんか?」
と驚く尾宅に、
「流石、よくご存知で」
と言いながら、喪黒は尾宅をとあるクラブへと連れて行く。
「実は『パペーテ』という名のクラブなんですが、これが実によく本場の雰囲気を出してるんですよぉ」
と言いながら、喪黒はクラブ『PApEEtE』のドアを開ける。
すると中にはタヒチの夕焼けの海の景色が広がっていた。
「うわ〜!?」
と尾宅が驚きつつも憧れのタヒチの景色に感動していると、尾宅の足元に海の波が押し寄せる。
「うぉ…っ!」
と、慌てて波を避けようとする尾宅に、
「ご安心ください、これは立体映像ですから触っても濡れませんよ。バーチャルリアリティ、このクラブPApEEtEはコンピューターによって仮想空間を作り出しているんです」
と、喪黒は説明する。
クラブの中のタヒチの景色がすべてバーチャルリアリティで作られていると知った尾宅は、
「へー!」
と感心する。
クラブにはタヒチの住人に扮したスタッフもたくさんおり、
「本当に素晴らしいお店ですね、これはもう本物のタヒチの海辺と変わりありませんよ!」
と、尾宅はリアルなタヒチが味わえるこのクラブをすっかり気に入る。
そんな尾宅の元へ、
「いらっしゃいませ」
と、フルーツの盛り合わせを持ったスタッフの女せいがやって来る。
黒い肌のその女せいは、憧れのゴーギャンの絵の女せいにそっくりだった。
尾宅が女せいの美しい姿ににぽ〜っと見蕩れていると、マリーと名乗るその女せいの方もまんざらでもなさそうな顔をする。
尾宅は理想の女せいとも出会え、ますますこのクラブを気に入るのだった。
そんな尾宅に、
「よかったら時々この店をご利用ください、あなたの支払いは私のツケにするように言ってありますから」
と喪黒は言う。
「えぇ!?そこまでしていただいては…」
と恐縮する尾宅に、
「遠慮なさらなくてよいのです、ただし彼女との付き合いはこの店の中だけにしてくださいねぇ」
と、喪黒は忠告をする。
「わ、わかってますよ、だいたい僕なんかが誘っても…」
と、言われるまでもなく自分なんか相手にされないと自信のなさそうな顔をする尾宅に、
「そうですか、それじゃああなたにこれをプレゼントしましょう」
と、喪黒は尾宅を励ますように額縁に入ったマリーの絵をプレゼントする。
まるでゴーギャンの絵のようによく描かれているその絵に、
「す、素晴らしい…!」
と尾宅は感動し、ありがたくその絵を受け取る。
その日から尾宅は、足繁くPApEEtEへと通うようになった。
PApEEtEへと通う内にスタッフのマリーともすっかり仲良くなれ、尾宅は充実した疑似タヒチライフを楽しんでいた。
そんなある日、尾宅は旅行雑誌の中で『湘南タヒチランド』というレジャー施設を見つける。
湘南という近場で気軽にタヒチ気分が味わえるという施設に、
『是非ここにマリーと行きたい!』
と、尾宅は思う。
そこで尾宅は次にPApEEtEへと行った際に、
「…ねぇ、思い切って2人で本当の海へ行ってみないかい?」
と、勇気を出してマリーを誘ってみる。
「海へ?」
と聞くマリーに、
「こんな夜のタヒチばかりじゃなくて、明るい太陽の下で君と会いたいんだ!」
と、尾宅は熱く続ける。
PApEEtEのバーチャルリアリティのタヒチは、何故かいつも夕方から夜の景色しか映していなかったのだ。
尾宅の誘いに、
「素敵ねぇ…私も行きたいわぁ!」
と、マリーは乗り気になる。
乗り気になってくれたマリーに尾宅は嬉しくなり、
「そ、それじゃあ、今度の休みにきっとだよ!」
と、マリーと約束をする。
次の休日、尾宅は約束通りマリーと一緒に『湘南タヒチランド』へと来ていた。
初めて陽の光の下で見るマリーの眩しい姿に尾宅はドキドキしながら、マリーと一緒にレジャーを楽しんだ。
しかし2人が海の中でスキューバダイビングをしていた時、2人の前に突如1匹のサメが現れる。
「ハッ!?」
と息を呑む2人の前で、サメの顔は喪黒の顔に変化する。
「あ、あなたはっ!?」
と驚く尾宅に、
「あなたは私の忠告を守りませんでしたねぇ」
と、喪黒は言う。
「ぼ、僕は彼女を真剣に愛してしまったんです!それがいけないことなんですか!?」
と、強気に言い返す尾宅に、
「そうですねぇ、それでは仕方ありませんね」
と言いながら今度はタコの姿になった喪黒は、
「しかし、とんでもないことになりますよぉ、ドーン!」
と、8本の足で指を差す。
「うわぁっ!」
と飛び起きた尾宅は、いつの間にか砂浜にいた。
側にマリーの姿はなく、
「…マ、マリー?マリー!?」
と、尾宅は不安そうにキョロキョロと辺りを見渡す。
すると、
「秀夫さん?…秀夫さん起きたの?私はここよ」
と、マリーが海の方からやって来る。
マリーがいることにホッした尾宅は、
「マリー…いや〜変な夢見ちゃったな…」
と、下を向きながら苦笑いを浮かべる。
しかしマリーが自分の足元へと来た時、尾宅はマリーの異変に気付く。
マリーの身体からは何故かボトボトと色とりどりの絵の具のようなものがしたたり落ちていたのだ。
「…マ、マリー?」
と不思議そうに上を向く尾宅は、マリーの姿を見てギョッとする。
マリーの顔と身体からは絶えず絵の具のようなものが溶け出し、まるで崩れるようにドロドロになっていたのだ。
訳が分からない尾宅は、
「うわあああぁぁぁ!!?」
と悲鳴を上げる。
一方その頃、尾宅の自宅に置いてあったマリーの絵からもドロドロと絵の具が溶け出していた。
マリーと連携するように崩れていく絵は、マリーと同じくもう元に戻ることはないのだった。
『夢の楽園』のレビュー
結構怖い話ですね。
恐らくマリーさんは絵の住人だったのでしょうね。
なので激しい太陽の光や海水などで絵の具が溶け出してしまい、最後はドロドロに崩れてしまったのではないかと。
PApEEtEのバーチャルリアリティのタヒチが何故かいつも夕方から夜というのが伏線になっていて、なかなか凝っているなと思いました。
それにしてもこの話の放送日は1992年(平成4年)ですが、立体映像だのバーチャルリアリティだの仮想空間だの結構時代を先取りしていますね!
ビックリしました。
あとこの話は、喪黒さんがサメになったりタコになったりアロハ服になったりといろいろと変わり種な姿になっていて面白かったです。
アロハ服はご機嫌すぎて可愛いですね。
明らかに似合わなそうな服も何故か似合ってしまう喪黒さん、すごいです。笑
引用元:笑ゥせぇるすまん『夢の楽園』
それと話の冒頭の方のレンタルビデオ屋のシーンで、ビデオケースのパッケージがちょうど後ろから覗く喪黒さんの帽子や口になっているのも面白かったです。
謎にお洒落な演出ですね。
引用元:笑ゥせぇるすまん『夢の楽園』
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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