引用元:笑ゥせぇるすまん『ザ・ガードマン』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第20話『ザ・ガードマン』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
- 『ザ・ガードマン』はこんなお話
- 『ザ・ガードマン』のあらすじ
- 『ザ・ガードマン』のレビュー
- 【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
- 【小ネタ】『笑ゥせぇるすまん』の面白記事まとめ【作画ミスなど】
『ザ・ガードマン』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ★☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『ザ・ガードマン』のあらすじ
麻雀が好きな、サラリーマンの石野 隆志(30)
石野は麻雀が好きでよく同僚たちと会社帰りに雀荘に行っていたが、ある日この一年での麻雀でのマイナス分を計算してみたところマイナス分が45万円にもなっていることに気付く。
「月給の一ヶ月半分じゃないか!それに麻雀に使っている時間だって計算すると一年でざっと1200時間…」
と、金も時間も今までこんなに無駄にしていたのかと青ざめた石野は、
「もう麻雀はやめる!」
と、麻雀断ちを心に決める。
しかし元々麻雀が好きな石野の決意はすぐに揺らぎ、石野は麻雀断ちを決意したその日にまた同僚たちと麻雀をやってしまう。
そんな石野は、ある日街で喪黒福造と出会う。
「子育てに追われている女房のことを考えると堪らなく辛くなるんですが、それでもやっぱりやってしまうんです…」
と、意志が弱くて麻雀をやめられないと落ち込む石野に、
「よろしい、それじゃあ私が『断り屋』になってあげましょう」
と、喪黒は言う。
「え?断り屋?」
と驚く石野に、
「そう、あなたの友達が麻雀に誘っても私が断るのです、私があなたの強い意志の代わりになって絶対麻雀をさせないようにしてあげますよ」
と、喪黒は約束する。
次の日、『今日こそは麻雀をせずに帰らなければ…』と思う石野だったが、
「石野、昨日の挽回のチャンスを与えてやるぜ!」
「それとも母ちゃんのところへ早く帰ってやるかい?」
と同僚たちに挑発されて、ついムキになりまた会社帰りに同僚たちと一緒に雀荘へと向かってしまう。
しかし雀荘へと向かう途中、石野たちの前へ突然喪黒が現れ、
「石野さんお待ちしてましたよ、みなさん今後石野さんは一切麻雀をやりませんよ」
と言い、
「さぁ帰りましょう」
と、驚く石野の腕をグイッと引っ張って同僚たちの輪から外させる。
「なんだ、あ、あんた!?」
と困惑する同僚たちに、
「私は石野さんの意思の代行者です、今後もし誰かが石野さんを麻雀に誘ったらどんな災難が降り掛かっても知りませんからね」
と喪黒は釘を差し、そのまま石野を引っ張って去って行く。
喪黒と共に帰りの電車に乗った石野は、
「喪黒さん、何もあんなに言わなくても…」
と、喪黒の同僚たちへの当たりの強さに苦言を呈すが、
「いや、これはあなただけを守ってもダメなのです、あの人達が本当の友人ならわかってくれるはずです」
と、喪黒は返す。
その日の夜、早く帰って来た石野に石野の妻は驚きつつもとても喜ぶ。
そんな妻の顔を見て石野もまんざらでもない顔をする。
翌日、その日も麻雀をやりたい欲に負けて同僚たちと雀荘へと向かっていた石野は、道中に現れた喪黒に断ってもらい助けられる。
断り屋の喪黒のお陰で雀荘へ行くことを物理的にやめられている石野は、
「いや〜喪黒さん、昨日は女房のやつすっごく喜びましてねぇ、今まで麻雀にうつつを抜かして本当に可哀想なことをしたと思いましたよ」
と、真っ直ぐ自宅へ帰りながら嬉しそうに喪黒に話し、
「喪黒さん…僕が完全にやめられるまでご面倒ですがお願いします!」
と、改めて喪黒にお願いをする。
しかし石野が麻雀をやめてから10日後、石野は会社でどこか陰鬱な表情を浮かべていた。
そんな石野に同僚のフカイが声をかける。
「おい石野、麻雀やめてからもう10日だぜぇ、調子いいはずだろう?なのになんだか憂鬱そうじゃないか?」
と、笑いながら声をかけてくるフカイに、
「それが、調子狂っちゃって…子供と遊ぶのも結構疲れるからうちのやつに任せてゴロゴロテレビ見てるんだけどどうも落ち着かなくてなぁ」
と、石野は眉を下げながらぼやく。
それを聞いたフカイは、
「ハハハハハ、だから言ったろ、亭主元気で留守がいいってな」
と笑い、
「どうだ今夜、あのカードマン撒いてたまには息抜きした方がいいぜ」
と、石野を悪い笑みで麻雀へと誘う。
「うーん…」
と石野は唸りつつも、フカイにつられてニヤリと笑う。
その日の会社帰り、石野は会社の外で待ち構えている喪黒を交わすために裏口から出て、フカイたちと一緒に雀荘へと行く。
10日振りに麻雀を楽しむ石野だったが、そんな石野の元へ喪黒が現れる。
驚く石野と同僚たちに向かって喪黒は、
「約束破りましたね、みなさんもあれほどお願いしておいたのに。どなたですか?石野さんを誘ったのは?」
と言い、フカイの肩へ静かに手を置く。
翌日、会社に出勤した石野は、
「フカイが大変だぞ!今朝会社へ来る途中マンホールに落ちて大怪我したそうなんだ!」
と、同僚のひとりから焦ったように聞かされる。
『まさか喪黒の仕業か!?』
と青ざめた石野は、会社帰りに喪黒に会いに行き、
「も、もしかして、フカイを大怪我させたのはあなたじゃないんですか!?」
と、喪黒を問い詰めるが、
「ホホホホ、きっと天罰でしょ」
と、喪黒ははぐらかす。
そんな喪黒に、
「もう結構です!断り屋を断りますよ!自分の意思でやりたいことをやりますから!」
と、石野が叫ぶと、
「ほーそうですかぁ、それならあなたに付き纏うのはやめましょう」
と喪黒は言いつつも、
「ですが、私は一旦引き受けた仕事はやり通さなくてはいけないのです、ドーン!」
と、石野に指を差す。
その日の夜、断り屋を断った石野は同僚たちと正々堂々と雀荘へと行く。
しかしこの日の石野は負けが続き、
「やっぱり、今日はやるんじゃなかったな…」
と、ぼやきながら家へと帰る。
石野が家へ帰ってくると、何故か家の中からジャラジャラと麻雀牌の音がしてくる。
石野がギクリとしながら居間の襖を開けると、そこには喪黒と近所の女せいたちと一緒に麻雀をやる妻の姿があった。
驚く石野に、
「あなた!あなた!私今満貫一発でツモったのよ!」
と、妻ははしゃいだように話しかけてくる。
「お前、麻雀なんかいつの間に…」
と呆然とする石野に、
「私が昼間お邪魔して教えたんですよ、このアパートホステスさんが多いでしょう、昼間と夜中といくらでもメンバーがいるのです」
と、喪黒は言う。
そんなやり取りをしている最中、家の中にはずっと赤ん坊の泣き声が響いていた。
「…サチコ!さっきからヒロシが泣いてるぞ!」
と、我が子を放っておいて何やってるんだと怒鳴る石野だったが、
「あ〜…今いいとこなのよ、あなた見といて」
と、石野の妻は麻雀卓から目も上げずに素っ気なく言う。
妻が麻雀にハマったことで家庭が壊れていく予感がした石野は、ひとり静かに青ざめるのだった。
『ザ・ガードマン』のレビュー
この話の喪黒さんは意外にもちゃんと断り屋として石野さんの役に立っていたのに、その喪黒さんを裏切るような真似をしてすべてを台無しにしてしまった石野さん。
もったいないですね。
それにしても石野さんの、
「子供と遊ぶのも結構疲れるからうちのやつに任せてゴロゴロテレビ見てるんだけどどうも落ち着かなくてなぁ」
というセリフにはガクッとしてしまいました。
「せっかく麻雀やらずに早く帰っても子供の世話もせずにゴロゴロしているだけなんかい!」
と。
しかも「子供と遊ぶのも」と言っているので、子供の世話は妻任せで自分はただ子供と遊んでいるだけ、それすらも疲れるということでしょうかね?
まぁこの話が放送された1990年(平成2年)の夫的にはこれが普通なのかもしれませんが、
『たとえ妻が専業主婦だとしても、子育ては夫婦2人の仕事』
という価値観の令和から見ると、このセリフはなかなかに衝撃的ですね…。
『笑ゥせぇるすまん』を今現在に再び見ると、結構端々にジェネレーションギャップを感じて興味深いです。
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