引用元:笑ゥせぇるすまん『狸のオナカ』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第29話『狸のオナカ』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
『狸のオナカ』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ★☆☆☆☆
『狸のオナカ』のあらすじ
甘いものが大好きな、俳優の出原 奈也巳(でばら なやみ)29歳。
出原は二枚目俳優として売っていたが、甘いものが大好きで最近お腹か出てきているのが悩みだった。
出原の事務所の社長は、
「舞台の仕事で滅多に来ない良い役がついたんだ、大女優浜田美鈴の相手役だぞ、こいつに出ればきっと人気も急上昇だ!…ただし条件がある、主役の浜田美鈴は太ったやつが大嫌いなんだ、舞台稽古までにその腹をへこませるんだ、いいな?」
と、舞台稽古までにダイエットをするようにと出腹に言う。
「はぁい…」
と社長の言葉に渋々返事をする出腹だったが、甘いものに目がない出原は痩せられる気がしなくダイエットのやる気が全然起きなかった。
そんな出腹は、ある日和菓子屋の前で喪黒福造と出会う。
ダイエットをしているはずなのに和菓子屋で大福を買っていたことを喪黒に指摘された出腹は、
「お恥ずかしい…僕は甘いものに目がないんです、やめなくちゃいけないと分かっているんですがその大福だけは無茶苦茶に好きでどうしてもやめられないんです…」
と、肩を落とす。
そんな出腹に、
「よろしい、ひとつ私にお任せください」
と喪黒は言い、
「これをどうぞ」
と、狸の置物を差し出す。
「なんですこれは?」
と戸惑う出腹に、
「おまじないの置物です、あなたが甘いものの誘惑に負けそうになったら心からのこの狸にお祈りしてください、そうすればあなたのお腹の脂肪が取れてこの狸に移るのです、あなたが甘いものを我慢すればするほど狸が脂肪を引き取ってくれるわけです」
と、喪黒は説明をする。
「そんなバ力な」
と、疑う出腹に、
「騙されたと思ってやってみてください、信じればあなたのお腹は引っ込みます、必ず引っ込むのです、ドーン!」
と、喪黒は指を差す。
喪黒から狸の置物をもらった出腹は、次の日から真面目にダイエットに励むようになる。
甘いものを我慢してジムに通うようになった出腹は、だんだんとダイエットの効果が出始めて腹がへこんでいく。
それと同時に、出腹の家に置かれていた狸の置物の腹はどんどんと大きくなっていった。
大きくなった狸の置物の腹を見た出腹は、
「おおすごい!俺が甘いものを我慢する度に脂肪が狸に移っていく!」
と、自分と狸のお腹を見比べて喜び、
「この調子なら舞台はバッチリだぁ、狸殿、いえお狸様ありがとうございます!ありがとうございます!」
と、狸の置物に何度も頭を下げて感謝をする。
数日後、出腹はダイエットに成功して腹の脂肪がすっかりなくなりスッキリとした体型になっていた。
舞台稽古までに痩せることができた出腹は、大女優の浜田からも、
「まぁ出腹ちゃんっていい男ねぇ、私のイメージにピッタシよ」
と褒められてホッとする。
何度目かの稽古が終わり、いよいよ明日は舞台初日となった出腹は、
「お狸様、いよいよ明日は舞台の初日です、お陰様で万事うまくいきそうです、我慢した甲斐あってお腹もすっかりへこみました、舞台が成功するようお願いします!」
と改めて狸の置物に感謝を伝え、明日の舞台が成功するようにと祈る。
そんな出腹が祈る狸の置物の腹は、今までの出腹の脂肪を移してとてつもなく大きくなっていた。
舞台初日、出腹は本番前に楽屋でひとりメイクをしていた。
そんな時、ふと楽屋に置いてあるたくさんの祝い花のひとつの立て札に『喪黒福造』と書いてあるのを見つける。
「ん、喪黒福造?…ハハハ、あのおっさんと花束なんて全然似合わないねぇ」
と笑う出腹は、その祝い花の下に大きなダンボールが置いてあることに気付く。
「ん?なんだこれ?」
と出腹が何気なくダンボールを開くと、中にはたくさんの大福が詰まっていた。
「い、いったい誰が!?」
と驚きつつも、出腹はたくさんの大福を前に、
「…あぁうまそう」
と、思わず笑みを零す。
しかしすぐに我に返り、
「…いや!やめとこう」
と大福から顔を背けるが、
「で、でも、ここまで我慢したんだぁ、一個くらい…」
と決心はすぐに揺らぎ、出腹はおもむろに大福の1つに手を伸ばしてしまう。
そして1つ食べたら歯止めが効かなくなり、結局出腹は、
「うわあああぁぁぁ!」
と、叫びながらそのままいくつもの大福を貪り食ってしまう。
そんな中、楽屋に喪黒が現れる。
「出腹さんあれほど食べてはいけないと言ったのに誓いを破りましたね、お狸様が怒りますよ」
と大福を食べてしまった出腹を責める喪黒に、出腹はギクリとしつつも、
「余計なお世話だ!」
と怒鳴り、
「これから幕が上がるって時にあんたの相手なんかしてられるか!とっとと出てってくれ!」
と、喪黒を楽屋から追い出そうとする。
「出腹さんせっかくのチャンスだったのに、残念ですねぇ」
と言う喪黒を、
「うるさい!」
と楽屋から追い出した出腹は、ひとりになったあとに慌てて自分の腹を確認してみる。
しかし腹は相変わらずへこんでいたため、
「ふぅ…」
と出腹は安堵のため息をつき、『なんだ、全然大丈夫じゃないか』と笑う。
数十分後、出腹は衣装に着替えて舞台のステージへと立っていた。
たくさんの観客を前に問題なく芝居をしていた出腹だったが、しばらくして出腹は浜田と二人きりの大事なシーンでなにやら腹に違和感を覚える。
『どことなく腹が苦しいような?』
と思う出腹は、だんだんとセリフがつっかえるようになり顔にも脂汗が浮かび始める。
出腹の異変に、
「…どうしたの?」
と共演者の浜田が怪訝そうに小声で尋ねた瞬間、出腹の衣装のボタンはすべて弾け飛び、次にビリビリと破れていき、最終的に風船のように大きく膨らんだ腹が飛び出る。
太った人が大嫌いな浜田は出腹の飛び出た巨大な腹を見てギョッとし、「ああ!?」と叫び声をあげて咄嗟に出腹を突き飛ばす。
突き飛ばされた出腹は、大きな腹のせいでよろめき、
「うわあああぁぁぁ!?」
と、そのまま舞台から落ちていってしまう。
急に腹が飛び出て舞台から落ちていった出腹に、観客は何が何だかわからずに動揺してざわめく。
そんな観客に紛れていた喪黒は、
「やれやれ、このお狸様はもうあの人には必要ありませんから引き取ってきましたよ」
と、狸の置物を手にしながら、
「あれほど言ったのに誓いを破るなんて、人間というのはなんて意志の弱い生き物なんでしょうかねぇ、オーホホホホホホ」
と、ひとりごちながら去って行くのだった。
『狸のオナカ』のレビュー
楽屋に置いてあった大福を前に、
「い、いったい誰が!?」
と出腹さんは驚いていましたが、明らかに喪黒さんの仕業ですね。
しかしこれは酷い。
このトラップは残酷すぎます。笑
せっかく出腹さんは狸の置物だけに頼らず自分でもジムに通ったり甘いものを我慢したりとダイエットを頑張っていたのにねぇ、お気の毒です…。
そして最終的にお腹が風船のように膨らんで舞台から落ちていった出腹さんですが、舞台から落ちたあとは一切画面に映らないのであのあと出腹さんのお腹がどうなったのかは分からず仕舞で終わるのですよね。
しかし最後に喪黒さんが、
「やれやれ、このお狸様はもうあの人には必要ありませんから引き取ってきましたよ」
と言いながら持っていた狸の置物の腹は『バンッ』と破裂したように割れていたので、もしかしたら出腹さんのお腹も狸の置物と同様にあのまま膨らみ続けて最終的には『バンッ』と割れてしまったのかもしれませんね…。
もしそうだとしたらちょっとグ口すぎる終わり方ですけれどね。
あと最初は微笑んでるっぽい表情をしていた狸の置物ですが、お腹が破裂したあとは眉をしかめて困っているような怒っているような顔をしているのですよね。
表情が変わっているのもちょっと怖いですね。
引用元:笑ゥせぇるすまん『狸のオナカ』
それにしてもぜんざいや大福をもっちゃもっちゃと食べている喪黒さんは可愛いかったですね。
なんか喪黒さんが何かを食べているシーンは謎に萌えるのですよね。
喪黒さんの食事シーンはこちらにまとめてありますので、見たい方はぜひ確認してみてください↓
次の話(30話)↓
前の話(28話)↓
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