どうも!
今回は、映画「台風家族」の感想をご紹介していきたいと思います。
...ちなみに、私は、この映画、SMAP好きの母親に引っ張られて観に行ったため、特に前から観たかったわけでも、出演者の誰かのファンというわけでもありません。
そのため…というわけではないかもしれませんが、感想をまとめてみたら、かなり酷評気味になってしまいました。汗
ですので、「この映画が面白かった」「この映画が好き」という方は、読むことをオススメしません…
予めご了承くださいm( _ _ ;)m
全体の感想
つまらなかったです…
とにかくつまらなかったです…
劇的につまらなかったです…
思わず、映画を観ている途中に、
「つまらない!」
と、劇場で叫びたくなるほどつまらなかったです。(き〇〇い)
ただつまらないだけではなく、
- 演出がダサイ、古くさい
- ひとつひとつのシーンが、無駄に長い、くどい
- 笑わせようとしている場面で笑えない
- 泣かせようとしている場面で泣けない
- 物語に推進力がない
- ミステリー要素の謎解きが鈍重
- 場面展開とBGMが少なすぎて、映画全体に起伏がなく眠くなってくる
- 全体的に冗長で退屈
- 最後の方のシーンが暗くてよく見えない
という問題もあり、とにかく観ているのが苦痛な映画でした。汗
…ゴメンナサイ。
ダサい、退屈、うるさい
まず、初っ端の、タイトルの出方の演出のところが、もうちょっとダサく感じました…。
主人公の娘がピアノを弾いていて、それがどんどん荒々しくなっていき、不協和音みたいになっていき、そこから、しんだのような目をした娘の顔のどアップ…
からの、
「タイトルどーんっ!」
みたいな。
たまたま、前日に、洋画「セブン」のオープニングを見返していたため、余計に、
「邦画って本当ダサいな…」
と思ってしまいました。
映画が始まって1時間ほどは、とにかくずっと、葬式に集まった、主人公と主人公の兄弟とのやり取りです。
…ここがもう、本当に退屈です。
まぁ、兄弟とのやり取りが、この映画の大半なのですが…(つまり全部が退屈)
一応、この主人公と兄弟たちの間には、
「銀行から2000万円を盗んで、そのまま失踪している父と母」
という、かなり大きな問題と謎があるのですが...
最初の1時間ほどは、ほとんどそのことには触れず、ただひたすら、
- 遺産の分け前をどうするか
- 罵り合い
- 兄弟喧嘩
- 長女と恋人の謎のイチャイチャ
という、特に面白くも興味も引かれない、どっかの家族の話が永遠と続くので、だんだん、
「私は一体何を見ているんだ…」
と、目がしんでいきます。
つまらなさすぎて、途中思わず寝そうになったのですが、時々入る、異様にテンションの高い兄弟喧嘩のシーンで、毎回、
「ビクウっ!」
となり、おちおち寝させてももらえません。
この映画、全体的にほとんどBGMを使っておらず、非常に静かな映画なため、余計に喧嘩シーンがうるさく感じます。
(…それにしても、怒鳴り声や金切り声が少し爆音すぎた気が)
それと、主人公の末っ子が、YouTuberとしてネットに動画を上げているのですが、その関係で、演出として、映画の画面上に、動画のコメントの文字が、「ポッポッポッポッ」と出てくるシーンがあります。
それはいいのですが、…ただ、あーいう演出って、ひと昔前感というか、YouTubeやSNSが出始めの頃は、ドラマなどでよく見た演出ですが、正直、今やられると、異様に古くさくダサく感じてしまいます。汗
くどい、笑えない、泣けない
この映画、BGMも少なく、場面展開もほとんどなく、しかも、最初の方は、ちっとも進展しない話を、兄弟たちがただひたすら話しているだけなので、全体的に起伏に乏しく冗長に感じます。
それだけでも退屈なのですが、さらにその上、ところどころのシーンが、異様に長く、くどく感じました。
例えば、長女と恋人のイチャイチャシーンや、主人公の「単純で結構、クズで結構、ゲスで結構」というセリフのシーンや、主人公がビデオを見て泣くシーンなど。
主人公のセリフのシーンや、泣くシーンなどは、まぁ、物語上、笑えるシーン、泣けるシーンになっているので、ある程度長く尺を取るのもわかるのですが(それにしても、少し長く感じましたが)
…長女と恋人のイチャイチャシーンは、何故あんなに尺を取ったのか、意味がわかりません。
物語上、特に意味があるシーンでも、たいした伏線になっているわけでもないのに。
なんであんなにイチャイチャシーンを頑張ったのか?
...本当、意味がわかりません。
くどいといえば、ビデオの中のソンビに襲われる女性の悲鳴もくどかったですね。
あれは、まぁ、完全に笑わせようとして、わざとくどすぎるくらい長く悲鳴を上げていたのでしょうが…
笑えませんでしたが。
この映画、こういった感じで、笑わせようとしているシーンがところどころに出てくるのですが、そこで軒並み笑えないというのも、苦痛に感じるひとつでした。
滑っているというか…
「ここ笑い所ですよー」的な感じが満載な作りに、思わず辟易としてしまいました。
主人公の「なんで俺だけ子鉄なんだよ」というセリフや、家族全員カッコつけて家を飛び出しておいて、「この車軽じゃん!全員乗れないじゃん」と言うシーンや、車で急ハンドル切るシーンの、車中の人の顔のスローや、最後、流されていく父と母に対して、長女の恋人も「お父様~お母様~」と叫ぶシーンなど。
…まったく笑えないというわけでもないのですが、ただ、ほぼ満席だった客席からも、ほとんど笑いは起きていませんでした。
(いや、控えめにお笑いになられていただけかもしれませんが…)
そんな中でも、唯一、一番自然に笑いが起きていたところは、末っ子がやっていたYouTubeの生配信に怒っていた主人公が、お金になると聞いた途端に、
「いいじゃないか!」
とコロッと態度を変えたところでした。
…あそこは、私もちょっと面白かったです。
泣けるシーンでも、軒並み泣けなかったというのも辛かったです。
主人公の、娘に対する思いや、主人公の父親の思いが明るみになるシーンは、確かに泣けるシーンなのでしょうが、…ここも笑いどころ同様、「ここ泣くシーンですよー」感満載な作りに、正直、辟易としてしまい、性格がひん曲がっている私には、イマイチ感動できませんでした。
あと、主人公の娘に対しての振る舞いが、やはりどうしても少しモラハラ気味に見え、あとから、「実はすべて娘のためを思っての言動、行動でした」ということがわかっても、そこがイマイチ感動に繋がりませんでした。
少しモラハラ気味な父親と、少しすっとぼけた母親に挟まれた娘が、なんだかひたすら気の毒に見えてしまいました。
物語の推進力とミステリー性が乏しい
一応、この映画、
「主人公の父と母は、何故銀行から2000万円盗んだのか?」
「そして、そのあとどこへ消えたのか?」
「さらに、今どこにいるのか?」
「生きてはいるのか?」
という辺りの謎が、物語の推進力になっているのですが…
この推進力がイマイチ弱いといいますか、
「だいたいこんな感じの理由では?」
というのがぼんやりとわかってしまうため(大方、誰か家族のために2000万盗んで、二人とももうしんでるんでしょ…)、イマイチ推進力としては弱く感じました。
推進力が弱くても、他の部分が面白ければまだ飽きずに観られたと思うのですが、他の部分もつまらないため、やはりこの映画は、全体的につまらなく感じてしまいました。
さらに、ミステリー要素の謎解きの部分も、特にたいした伏線を張ることもなく、
唐突に誰かが家を尋ねてきて
↓
家族みんなで、「お前誰だよ!?」となり
↓
「実はこういう者です」という説明が入り
↓
主人公の、父親と母親との関係性が見えてくる
…という、謎解きとしては非常に鈍重な、後出しジャンケンのような作りになっているため(しかも、これと同じパターンが複数回続く)、どうしても「なんだかうまくないな…」と思ってしまい、この映画の唯一の推進力である、謎が解けていくというシーンにも、あまり面白さを感じませんでした。
あと、最後、主人公たち一行が家から出てからのシーンが、
とにかくずっと画面が暗すぎです。
暗い上に、土砂降りの雨まで降っているため、余計暗く感じます。
肝心の川のシーンとか、暗すぎてよく見えませんでした。
…と、ここまでさんざんこき下ろしてきてしまいましたが、最後、娘が笑顔でカメラに向かってくるシーンでは、幼い頃、無条件に父を慕っていた頃と同じような笑顔が娘に戻り、今後の家族の再建を思わせるような明るい終わり方で終わったため、救いがありよかったと思いました。
まとめ…と言う名の言い訳
一緒に観に行った母は、この映画、普通に面白かったそうです。
母の周りの人も、この映画面白かったと言っていたそうです。
「…私はつまらなかった」
と正直に言ったら、
「年齢的なものもあるかもね」
と言われました。
(ちなみに、私は20代、母は50代です)
確かに、劇的に観に来ていた方は、4,50代とみられる方が多く、それ以上の方もいたりして、全体的に割と年齢層は高めでした。
この映画、やはり家族の絆や家族愛などをテーマとしているので、実際に、いちから家族を作り上げた既婚者や、あるいは、人生経験豊富な年齢の方のほうが、もしかしたら楽しめるのかもしれません。
…そのうちまた、母くらいの年齢になったときにどう感じるのか、再度観てみたい気もします。
最後までお読みいただきありがとうございました。