引用元:笑ゥせぇるすまん『空の上の空き地』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第82話『空の上の空き地』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
- 『空の上の空き地』はこんなお話
- 『空の上の空き地』のあらすじ
- 『空の上の空き地』のレビュー
- 【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
- 【小ネタ】『笑ゥせぇるすまん』の面白記事まとめ【作画ミスなど】
『空の上の空き地』はこんなお話
バドエン度 ★★★☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『空の上の空き地』のあらすじ
空き地に郷愁を感じている、サラリーマンの賀来 大将(がき ひろまさ)46歳。
賀来は子供の頃に遊んだ懐かしの空き地が近頃どんどんなくなっていくことに心を傷めていた。
そんな賀来は、街で喪黒福造と出会う。
「ビー玉やメンコ、大人から見ればなんの価値もないガラクタ…それらは私達子供にとって何よりの宝物でした、それを空き地の秘密の場所に隠して密かに心を踊らせたものです、地方の人々が故郷を思い出すように僕ら都会育ちのものには空き地こそ心の故郷なのです」
と、子供の頃に空き地の土管の中にガラクタを入れた宝箱を隠して遊んでいたことを懐かしみながら話す賀来は、
「しかしそれも今や都市の再開発で消えようとしています…」
と、悲しげに顔を伏せる。
そんな賀来に「お気持はわかります」と返す喪黒は、
「少年時代の思い出を大事になさるあなたにとっておきの空き地をご案内いたしましょう」
と言い、賀来をある空き地へと案内する。
その空き地は、都会のど真ん中の高層ビルの屋上にあった。
『まさか高層ビルの屋上にこんな空き地があるなんて…』と目を丸くする賀来に、
「ここは童心を忘れていない人なら誰でも入れる空き地です、ただし大人の世界の穢れたものだけは持ち込んではいけません」
と喪黒は説明しつつ、賀来を空き地の中の小屋へと案内する。
小屋の中には子供になりきるための子供服と、コマやけん玉などの昔懐かしの遊び道具がたくさん置かれていた。
賀来が喪黒に言われるがままに子供服に着替えて小屋の外へと出ると、空き地の中にはすでに賀来と同じように子供服を着た大勢の大人たちが楽しげに遊んでいた。
「さぁ、早く仲間に入れてもらいなさい」
と喪黒に促された賀来は、
「わ、私は…」
と初めこそ羞恥心が勝り躊躇っていたものの、子どものように楽しげに遊ぶ大人たちを見ている内にまるで本当に子供の頃に戻ったかのように錯覚し、嬉し涙を浮かべながらすぐに他の大人たちに混ざって遊び始める。
屋上の空き地で童心に帰って思いっきり遊んだ賀来はすっかりその空き地が気に入り、その日から暇さえあれば屋上の空き地に通うようになる。
そんな賀来は、その内に空き地でシズという女せいと仲良くなる。
シズは賀来よりもだいぶ若そうな女せいだった。
賀来は可愛いシズに顔を赤らめつつも、あくまでも子ども同士としてシズと仲良く遊んでいた。
そんなある日、賀来が会社帰りに、
「早く帰ってまた明日、あの空き地へ行こう」
と楽しげに呟きながら夜の繁華街を歩いていると、賀来は突然、
「ね〜え、5000円ポッキリでいいから私と遊んでいきません?」
と、女せいから色っぽく声をかけられる。
大人の遊びにすっかり興味がなくなっていた賀来が女せいの誘いを断ろうとその女せいを振り返ると、なんとその女せいはシズだった。
「あ!き、君は!?」
と驚く賀来に、シズの方も賀来のことに気付き、
「ああ!?」
と小さく叫んで、顔を覆いながら逃げて行く。
そんなシズを賀来は追いかける。
しばらくしてシズに追い付いた賀来が、何故あんな事をしていたのかと心配そうにシズに理由を聞くと、
「私のこと…軽蔑したでしょ?お父さんが病気の母と幼い弟を置き去りにして蒸発しちゃったの…それで私、お父さんの残した借金を返すために…」
と、シズは泣きながら事情を話し、
「働き詰めでストレスの溜まった私に喪黒さんがあの空き地を紹介してくれたの」
と言う。
話を聞いた賀来はシズに同情し、
「…僕がなんとかするよ!僕が!」
とシズを抱きしめ、自分が代わりに金を工面するとシズに約束をする。
しかし金を工面すると言ったものの持ち合わせがなかった賀来は、悪いと思いつつ会社の金に手を付けてしまう。
会社の金を横領した賀来はそのまま屋上の空き地へと行き、土管の中に隠しておいていたガラクタを入れた宝箱の中へと一旦金をしまう。
シズが来たら渡そうと賀来が思っていると、そんな賀来の前へ突然喪黒が現れる。
「あなたは童心を忘れ大人の世界の穢れたものをここに持ち込みましたね」
と言う喪黒に、突然現れた喪黒に驚きつつも、
「なんのことです!?」
と賀来はしらを切る。
そんな賀来に、
「とぼけてもダメです、あなたはもうこの空き地を訪れる資格はありません、ドーン!」
と、喪黒は指を差す。
「ハッ」と賀来が目を覚ますと、屋上の空き地の中にはいつの間にかショベルカーやブルドーザーなどの重機が行き来しており空き地を潰そうとしていた。
賀来が驚いていると、そんな賀来の目の前で重機が土管を目掛けて走っていく。
「あ、あの土管は!」
とギクリとした賀来は、
「やめろ!やめてくれ!その中には金が入ってるんだぁ!やめろぉー!」
と必タヒに叫びながら慌てて重機を追いかけて行くが、賀来の静止も虚しく土管は重機によって木っ端微塵に割られてしまう。
その瞬間、中に入っていた金は宙を舞いすべて高層ビルの下へと落ちていく。
高層ビルの下に停まっていた高級車の助手席に座っていた女せいは、突然空からお札が大量に降ってきたことに驚き思わず車窓から手を伸ばしてお札を一枚掴む。
「あら、一万円札だわ…」
と呟くその女せいはシズだった。
『なんで一万円札が空から?』
と不思議そうに一万円札を眺めるシズに、
「よせよベイビーそんな汚いの、金なら僕がいくらでもあげるよ」
と運転席に乗っていた金持ちの男せいは声をかけ、笑いながら嗜める。
男せいに、
「…そうね、ウフフフフフ」
とシズも楽しげに笑い返し、走り始めた高級車の車窓から一万円札を捨てる。
そんなシズを乗せた高級車を見送った喪黒は、
「都会の穢れの中で生きている大人たちにとって童心を取り戻すなんてできっこありませんねぇ、私も賀来さんの心の空き地を埋められなくてほーんと残念です、オーホホホホホホ」
と、ひとりごちながら去って行くのだった。
『空の上の空き地』のレビュー
話の冒頭では、
「やめろぉー!やめてくれ!ここは僕の心の故郷なんだ!」
と、『思い出の空き地の土管』を守るために重機の前に立ちはだかった賀来さん。
しかし話の終盤では、
「やめろ!やめてくれ!その中には金が入ってるんだぁ!やめろぉー!」
と、『土管の中の金』を守るために重機を追いかけた賀来さん。
話の冒頭と終盤で賀来さんの行動が対になっているようで面白いですね。
いくら子供の格好をして子供の遊びをしたところでやはり本質的にはどう頑張っても子供に戻れない…という強烈な皮肉を感じてなんともブラックです。笑
それにしてもシズさんはとんだ悪女でしたね。
声はめちゃくちゃ可愛かったですが(かないみかさんでしょうか?)
そのシズさんの格好をして土管の中に現れた喪黒さんは強烈なインパクトでしたけれどね。笑
あんなの見てしまったら賀来さんはトラウマになってしまいますね。
あと、昔を懐かしむ賀来さんに特別にラムネを出してあげていた魔の巣のマスターが優しかったですね。
マスターが客のことを思って自発的に何かをするというのは意外と珍しいですよね(もしかしたらこの回だけかも?)
それとこの回の冒頭に出てきた『マンション建設用地』という空き地の立て看板の中の『チーカマ物産』(0:57〜1:03)という会社は、第77話『すりかわった手帳』にも出てきましたね。
『すりかわった手帳』の客の目茂さんの電子手帳に入っていた会社名のひとつが『チーカマ物産』でした(0:34〜0:35)
ものすごく細かいところが謎にリンクしていて面白かったです。笑
引用元:笑ゥせぇるすまん『空の上の空き地』
引用元:笑ゥせぇるすまん『すりかわった手帳』
あと、シズさんが掴んだ一万円札の中にも謎に下ネ夕な小ネタが入っていましたね。笑
一万円札の小ネタについてはこちらの記事に画像付きで詳しくまとめているのでよろしければ確認してみてください↓
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