引用元:笑ゥせぇるすまん『社長幼稚園』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第105話『社長幼稚園』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『社長幼稚園』はこんなお話
バドエン度 ★★★☆☆
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『社長幼稚園』のあらすじ
毎日忙しく仕事に追われている、会社社長の尾山野 大造(64)
尾山野は会社のトップとして日々休む間もなく働いていた。
そんな尾山野は、ある日おでんの屋台で喪黒福造と出会う。
「私は毎日社長業に追われ自分の時間なんてまったくありません、責任ばかり取らされて傍から見るほどいいもんじゃありません…」
と社長業の辛さをぼやく尾山野は、通勤途中に車の中から見た幼稚園児を思い出しながら、
「…まったく子供が羨ましいですよぉ、責任も義務もなく無邪気に遊んでりゃあいいんですから」
と、喪黒に話す。
そんな尾山野に、
「確かに」
と喪黒は相槌を打ちながら、
「よろしい!今日は社長業を忘れてガンガンやりましょ」
と、尾山野と酒を飲み交わす。
翌日、尾山野が会社で仕事をしていると会社に喪黒が訪ねてくる。
「お向かいに参りました、昨夜お約束したところへご案内しますよ」
と言いながら尾山野を外へと連れ出す喪黒に、
「あ、あの、喪黒さん、一体どこへ?ゆうべのことはよく覚えていないのですが…」
と、尾山野は困惑しながら着いていく。
そんな尾山野に、
「オーホホホ、着いてらっしゃれば分かりますよぉ」
と喪黒は言いながら、公園にある大型遊具のトンネルの中へと身をかがめて入って行く。
「い、いやしかし、私は忙しいんだが…」
と言いながら尾山野も仕方なく喪黒に続いてトンネルに入り、トンネルの中を這いずりながら進む。
しばらくしてトンネルを抜けると、そこには幼稚園があった。
「こ、ここは?」
と戸惑う尾山野を連れて喪黒は幼稚園の中へと入って行き、園長先生に、
「園長先生、早速ですがこの人の入園の手続きを」
と言う。
「え!?ど、どういうことですかっ!?」
と、混乱のあまり声を荒げる尾山野に、
「尾山野さん、あなたは幼稚園児の頃に戻りたいとおっしゃっていたじゃありませんか」
と、喪黒は言う。
「い、言ったかもしれませんが、それは…」
と尾山野が口籠っていると、
「ハァイ、タイちゃん、君には私の花組に入ってもらうわ」
と、尾山野の前に美人な先生が現れる。
尾山野の組の担任になるという美人な先生に尾山野が思わずぽ〜っと見蕩れていると、
「さぁ行きましょう、お友達を紹介してあげるわ」
と、先生は尾山野を連れて花組へと向かう。
花組へと来ると、そこには幼稚園児の格好をした尾山野と同い年くらいの男せいがたくさんいた。
その異様な光景に尾山野が目を見張っていると、男せいたちは、
「わぁ〜!一緒に遊ぼうタイちゃん!」
と、子供のように無邪気に尾山野を取り囲む。
そんな状況に、
『まるで本当に幼稚園児の頃に戻ったようだ…!』
と錯覚した尾山野は思わず笑顔になり、男せいたちと一緒に遊び始める。
砂場で遊んだり、虫取りをしたり、ビニールプールで遊んだり、お昼寝をしたりと、子供の頃に戻ったように思いっきり遊ぶ尾山野は、いつしか童心に帰れるこの幼稚園のことをすっかり気に入った。
後日、再び喪黒と会った尾山野は、
「いや〜童心に帰って遊んでい内にすっかりストレスが取れました!本当にありがとうございました」
と、嬉しそうに喪黒にお礼を言う。
「いや〜お役に立てて良かったですよ」
と返す喪黒に、
「しかし、園児が一流企業のトップばかりなのには驚きましたよ」
と、尾山野は面白そうに続ける。
例の幼稚園は日頃激務に疲れている社長だけが入園できる幼稚園らしいのだが、それだけに尾山野も顔を知っているレベルの一流企業のトップもたくさんいたのだ。
「社長業というのはずいぶんとストレスが溜まるんでしょうねぇ」
と言う喪黒は、
「ま、時々あそこへ行って命の洗濯をしてくださいなぁ」
と、尾山野に勧める。
「はい、ぜひ行かせてもらいますよ」
と返す尾山野に、
「ただし、世間的な地位や力関係を絶対にあそこへ持ち込まないようにしてください」
と、喪黒は忠告をする。
喪黒の忠告に、
「え?ええ、ええ、そんなもの持ち込みようがありませんから」
と、尾山野はありえないといった顔で了承する。
それから尾山野は定期的に例の幼稚園へ通うようになる。
幼稚園で子供らしく遊んでいると日頃のストレスも軽減され、尾山野は前よりもずっと心穏やかに過ごせるようになっていた。
そんなある日、尾山野が幼稚園で遊んでいるとヤスマサという男せいが尾山野のことを突き飛ばしてくる。
どうやら乱暴者らしいヤスマサは、泣いて嫌がる尾山野に馬乗りになりながら、
「おい!馬!鳴け!鳴いたら許してやる!」
と、嫌な笑顔で悪ノリをしてくる。
尾山野は抵抗できずに仕方なく馬の鳴き真似をする。
2人の揉め事は、
「君たち何してるの!?ケン力はいけません!」
と、先生が止めに来るまで続いた。
そんな事があった数日後、尾山野が会社で仕事をしていると、
「バブル建設の社長さんが、高野の新工場建設についてお願いということでいらっしゃっています」
と、尾山野は秘書から伝えられる。
バブル建設の社長とは会ったことがなかった尾山野だったが、
「あ、そう、じゃ一応会ってみるか…」
と、尾山野はバブル建設の社長を自分の社長室へと通す。
すると社長室へやって来たのは、例の幼稚園で自分に馬乗りになってきたヤスマサだった。
「あっ!?」
と驚く尾山野に、
「うわっ!?あぁ…こ、これはどうも、参りましたなぁ…」
と、バブル建設の社長もバツの悪そうな顔をする。
しかし仕事は仕事だからと尾山野はムスッとしながらも、
「じ、実はその、あ、あの…この度のお宅様の建設計画なんですが、ぜ、ぜひうちにも参入させていただきたいと…」
という、バブル建設の社長ことヤスマサの話を最後まで聞くのだった。
後日、例の幼稚園へと来た尾山野は、
「タ、タイちゃん、あのさぁ、この前イシ"メてごめんねぇ…」
と、困り顔のヤスマサから謝罪を受けていた。
謝罪したヤスマサは、
「ぼ、僕馬になるからタイちゃん乗っていいよ!」
と、尾山野にごまをするように必タヒに阿ってくる。
そんなヤスマサに「ニヤリ…」と尾山野は嫌な笑顔を返し、ヤスマサに馬乗りになってこの前の恨みを晴らすかのようにヤスマサをしばく。
『自分から言い出したもののやはり屈辱的だ…!』という顔でつい尾山野を睨むヤスマサだったが、
「…ヤスマサくぅん、新工場の建設、君のとこに任せようかなぁ?」
と含むように尾山野に言われてしまうと抵抗することもできず、ヤスマサは仕方なく尾山野にしばかれ続けるのだった。
翌日、ヤスマサの鼻を明かすことができた尾山野は機嫌よく会社へ来てきた。
しかし尾山野がいつも通り社長室のドアを開けると、そこには喪黒がいた。
「喪黒さん…!」
と驚く尾山野に、
「尾山野さん、あなた約束破りましたねぇ、世間的な力関係を幼稚園に持ち込まないようにと言ったのに」
と、喪黒は言う。
「あ、あれは…」
と、言い淀む尾山野に、
「こうなったらいっそのこと会社も幼稚園も一緒にしてくださぁい、ドーン!」
と、喪黒は指を差す。
しばらくして、
「失礼します」
と、社長室へ尾山野の秘書が入ってくる。
しかし社長室の中に尾山野はおらず、
「…しゃ、社長?」
と、秘書は困惑する。
すると、社長室のデスクによじよじと見知らぬ赤ん坊が這い上がってくる。
「おねえたん、おちっこ」
と無邪気に笑うその赤ん坊は、尾山野の服を着て尾山野の眼鏡をかけていた。
『社長幼稚園』のレビュー
この話は、冒頭の公園の大型遊具のトンネルに入って進んで行くところがすごくワクワクしました。笑
第78話『赤か黒か!?』や第89話『幻の遊園地』などもそうでしたが、『笑ゥせぇるすまん』のこういう街中の何気ないところからちょっとおかしなところへ行くという演出って大好きなのですよね。
そしてたどり着いたのが、社長だけが入園できる社長幼稚園。
なんかこういう幼稚園って実際にあったら結構需要がありそうだなと思ってしまいました。
社長だけに限らず、大人のための幼稚園とか、大人のための公園とか…そういう大人が童心に帰って無邪気に遊べるところってあったらすごく楽しいと思うのですよね。
大人もたまには童心に帰って思いっきり遊びたいものです。笑
そういえばこの話に出てくる幼稚園の中に、喪黒さんの似顔絵と喪黒さんの人形がありましたね。
喪黒さんの絵は社長の誰かが描いたのでしょうか?
喪黒さんの人形は小さいのにちゃんと「ドーン!」のポーズをしていて可愛かったです。
あと尾山野さんが幼稚園のビニールプールで遊んでいるシーンに、第17話『チ漢さん』に客として出てきた冬木さんがいましたね。
冬木さんは元臼良学園高校の教師で現無職ですが…例の幼稚園に入れたのですね。
社長しか入れないのかと思いましたが、意外と入園許可はガバいのかもしれません。笑
それにしても最後赤ん坊になってしまった尾山野さんですが、冷静に考えると結構重めの制裁ですね。
人外にされる人外エンドもキツイですが、年齢を変えられる年齢操作エンドも結構キツイものがありますね。
第115話『待つ女(SP)』なんかも年齢操作エンドでしたね。
尾山野さんの場合赤ん坊に戻されてしまったので、またここから人生をやり直さないといけないのでしょうか?
…キツイようなラッキーなような?
でも今まで培ってきた人生がすべてリセットされてしまうというのはやはりキツい気がしますね…。
本人に記憶がないのがまだ救いのような気もしますけどね。
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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