引用元:笑ゥせぇるすまん『温泉奇行』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第56話『温泉奇行』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『温泉奇行』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ★☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『温泉奇行』のあらすじ
アヴァンチュールを求めて温泉街へと来た、サラリーマンの木原 志佐雄(きばら しさお)46歳。
木原は出張の帰りに真っ直ぐ妻の待つ家へと帰るのがどこか嫌になり、フラリと温泉のある駅で降りて宿を探していた。
そんな木原は、温泉街で喪黒福造と出会う。
「旅館をお探しですか?」
と声をかけてきた喪黒は、
「私もひとりでこの温泉に来たもんですからよろしかったらご一緒しませんかぁ?」
と木原に言い、戸惑う木原を連れて『幻怪亭』という旅館へと行く。
「部屋は別々に取りましたからごゆっくり」
と言う喪黒は、
「食事までまだ時間がありますからひとっ風呂浴びましょうや」
と、木原を温泉へと誘う。
木原と共に温泉へと来た喪黒は、
「さっき立っていたあなたの後ろ姿から寂しさのオーラがメラメラ登っていましたよ」
と言い、
「あなたは出張のあと味気ないうちへ帰る虚しさにフとこの温泉のある駅へ降りた、一夜のアヴァンチュールを求めて…」
と、木原が温泉街へと来た理由を言い当てる。
「ち、違います!私はただ旅の疲れを取るために温泉に浸かってこうと思っただけですよ!」
と、自分はアヴァンチュールなんか求めていないと顔を赤くして慌てる木原に、
「…ま、それならそういうことにしときましょう」
と喪黒は木原の言葉を流し、
「とにかく今夜は賑やかにパーッといきましょうよ!ひとつ芸者でも呼びますかぁ?」
と言い、温泉からあがったあと部屋に芸者を呼ぶ。
芸者遊びが初めてだった木原は緊張しながら芸者を迎えるが、なんと部屋に入って来た2人の芸者のうちのひとりは木原の妻に顔がそっくりだった。
「き、君は!?…女房にそっくり、まるで生き写しだ」
とギョッとした木原は、
『あなた!私があなたの安月給で毎日必死でやり繰りしてるというのに、あなたったらこんなところで無駄遣いしてるのね!?』
と怒り狂う妻の幻影を見て、思わず想像の中で『すいません、つい誘われて…』とペコペコと頭を下げる。
そんな木原に、
「奥さんそっくりの人と飲むんじゃシラケるでしょう?」
と、木原の妻にそっくりな芸者は笑いながら気を利かし、
「ちぃちゃん、こちらと変わって差し上げて。ちぃちゃんはここの売れっ子ナンバーワンなんですよ」
と、もうひとりの若い芸者の方に木原のお酌をするようにと言う。
ちぃちゃんと呼ばれたその芸者は、売れっ子ナンバーワンと言うだけあってとても綺麗な女せいだった。
綺麗なちぃちゃんにお酌をしてもらうことになった木原は、緊張しつつも嬉しそうに相好を崩す。
そんな木原は次第に酒も進んでご機嫌になっていき、最終的にベロベロに酔っ払って潰れてしまう。
フと木原が気がついた時には、部屋の中にはもう芸者の2人はおらず喪黒だけになっていた。
「あの若い芸者さんはあなたと呑み明かすと張り切っていたのにあなたが酔い潰れたので帰りましたよ」
と喪黒から言われた木原は、残念そうに肩を落とす。
しかし続けて、
「でもあの娘あなたのことがかなり気に入ってたらしくとても残念がってましたよぉ」
と言う喪黒の言葉に、
「そ、そうですか、…私も呑み明かしたかった」
と、木原は嬉しそうに顔を上げる。
そんな木原は、
「…お恥ずかしい話ですが、私は今まで女房以外の女せいを知らないんです、それどころか他の女せいと二人っきりでお酒を飲んだこともありません」
と、喪黒に胸の内を打ち明け、
「先ほどあなたが言ったように、私はアヴァンチュールを求めてこの温泉に来たんです…でもやっぱり何も起きませんでした…でも、これでいいんです」
と正直に話しながら、悲しそうに苦笑いを零す。
すると喪黒は、
「諦めちゃいけません!私にお任せください、あなたの永い間の望みを叶えて差し上げましょう」
と言い、
「し、しかし…」
と戸惑う木原に、
「ここへ来たのも何かの御縁、私があなたのために一夜の花を咲かせましょう、ドーン!」
と指を差す。
その日の夜、木原が部屋で寝ていると、
「…おじさま、私呑みに来ちゃった」
と、私服姿のちぃちゃんが可愛らしく笑いながらこっそりと木原の部屋へとやって来る。
「ち、ちぃちゃん!?」
と驚く木原に、
「ウフフ、今夜は一晩中お相手してあげるわ」
と、ちぃちゃんは色っぽく言う。
「そりゃ嬉しいけど…もうお酒がないよぉ」
と喜びつつも困ったように木原が言うと、
「あら、こんなにあるじゃなぁい」
と、ちぃちゃんは笑いながら周りを見渡す。
「え?」
っと木原が周りを見ると、いつの間にか布団の周りには酒瓶がとっくりがたくさん置かれてあった。
ちぃちゃんは2人分の酒をグラスに注ぎ、
「じゃ、おじさま、カンパーイ!」
とグラスを掲げる。
そんなちぃちゃんに、
「ありがとう、ちぃちゃん…」
と、木原も嬉しさで涙ぐみながらグラスを掲げる。
次の日の朝、布団の上で目を覚ました木原が、
『…夕べのことはまさか夢か!?』
と、酒瓶が散らばった部屋をキョロキョロと見渡していると、
「お目覚めですか?」
と、部屋の中にいた女せいが声をかけてくる。
その声に、
「ちぃちゃん!夕べのことは夢じゃなかったんだねぇ!?」
と木原が喜ぶと、
「…私はちぃちゃんと違いますよ」
と、後ろを向いたまま座っている女せいは静かに言う。
「え!?」
と戸惑う木原に、女せいは静かに振り向く。
その顔は木原の妻そっくりだった。
木原はどうやら妻そっくりな方の芸者と一晩を過ごしていたようだ。
「君は…!?」
と驚く木原に、
「夕べはありがとうございました、一晩の花代として10万円頂きます」
と、芸者は淡々と言う。
木原は自分が一晩過ごした相手がちぃちゃんではなかったことと、その高額な代金に声も出せずに青ざめるのだった。
『温泉奇行』のレビュー
ちぃちゃんが来たあとに突然酒瓶やとっくりが布団の周りに出現したところを見ると、もうこの辺りから現実ではなさそうですね。
この辺りからすべて喪黒さんが見せていた幻だったのか、それとも実際は木原さんの妻にそっくりな方の芸者が来ていたけれど木原さんの目にはちぃちゃんに見えていたのか…?
いずれにせよ木原さんはグラスを持ったあとすぐに目の前がグニャるほどの酩酊状態になっていたため、本当に芸者とアバンチュールがあったのかすら定かではない気がします。
それなのに花代10万円も請求されて、木原さん気の毒ですね…。
しかし仮にアバンチュールがあったのだとしても、
「私は今まで女房以外の女せいを知らないんです、だからアバンチュールに憧れて…」
と言っていた木原さんが、妻そっくりな芸者と…というのもなんだか皮肉な話ですね…。
それにしても喪黒さんと木原さんが旅館に行く道中に乗っていた、手動のロープーウェイ?みたいな乗り物がなんだか趣があっていいなと思いました。
こんなんで川を渡るの楽しそうですね。
引用元:笑ゥせぇるすまん『温泉奇行』
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