引用元:笑ゥせぇるすまん『妖しいアンティーク 第一話 MIRROR(ミラー)』
「第86話『妖しいアンティーク 第一話 MIRROR(SP)』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『妖しいアンティーク MIRROR』はこんなお話
バドエン度 ★★★★★
怖さ度 ★★★★☆
グ口度 ★★★★☆
『妖しいアンティーク MIRROR』のあらすじ
自分の容姿に自信がない、OLの日比野 鏡子(28)
日比野は『地味な自分を変えたい』と思いつもも、どこかそんな自分のことを諦めてもいて、
『私はこのまま目立たずに独りで静かに生きていくのがしょうに合っているのかもしれない…』
と、達観するように生きていた。
そんな日比野は、ある日仕事帰りに『変奇堂』という骨董品屋を見つける。
何気なくその店へ入ってみた日比野は、店に置いてあった美しい装飾を施された鏡に心を惹かれる。
「まぁ、素敵な鏡…!」
と日比野がその鏡を覗いていると、突然鏡に喪黒福造が映る。
驚いた日比野が後ろを向くと、その瞬間に鏡がバランスを崩して床に落ちる。
落ちた瞬間にヒビが入ってしまった鏡に日比野が焦っていると、喪黒は、
「驚かせた私が悪いのです、私が払いますよ。親父さんこの鏡包んでくださいな」
と言って日比野の代わりにその鏡を弁償してくれる。
20万という高価な鏡を弁償してもらった日比野は喪黒に恐縮するが、
「この鏡はあなたにプレゼントしましょう、ヒビが入ってますから遠慮することありませんよ、この鏡は必ずあなたの心の隙間をお埋めするはずです」
と、喪黒は弁償してくれただけではなく鏡を日比野にプレゼントする。
思いがけず高価な鏡をもらった日比野は、家に帰ってから鏡を包みから出してみる。
すると鏡からヒビがなくなっていることに気付く。
「あら?どうしたのかしら、ヒビがなくなってるわ…。喪黒さん気を利かせて割れてない鏡を包ませたのかしら?」
と、鏡を見ながら不思議そうにする日比野。
そんな日比野は、鏡に映る自分の顔がいつもよりどこか綺麗に見えることに気付く。
「あら?…なんだか私綺麗に見えるわね」
と嬉しそうにしながらも、日比野は『…どうしてかしら?』と首をひねる。
翌日、会社の人たちは急に綺麗になった日比野を見て、
「どうしたの!?急に綺麗になっちゃって、化粧品変えたの?」
と、口々に不思議がる。
どうやら綺麗に見えるのは日比野の気の所為ではなかったようだ。
そんな会社の人たちに日比野はまんざらでもないように、
「何もしてないわよ〜」
と、笑いながら答える。
その日から日比野はどんどん綺麗になっていった。
特に何もしていないのに日に日に見違えるように綺麗になっていく日比野。
していることといえば、喪黒にもらった鏡を毎日見ていることくらいだった。
日比野は綺麗になっていくと共にどんどん自分に自信が持てるようになり、服も髪型も派手なものに変え、いつの間にか堂々と外を歩けるようになっていた。
そんな日比野の前に、ある日再び喪黒が現れる。
「ちょっとの間に随分お綺麗になりましたねぇ、人違いかと思いましたよぉ」
と言う喪黒に、
「そうですか?喪黒さんから鏡をいただいてから自分でもビックリするくらい…フフ」
と、すっかり派手な出で立ちになった日比野は嬉しそうに答える。
しかしそんな日比野に、
「そうですか、それなのに大変申し上げにくいのですが、あの鏡返してもらいたいのです。どうやらあの鏡には持ち主を不幸にさせる呪いがかけられてるらしいのですよ」
と、喪黒はあの鏡は曰く付きだから返して欲しいと話す。
喪黒から詳しい鏡の呪いの話を聞かされる日比野。
一通り話を話を聞き終わった日比野は、
「…そうですか。わかりました、そんな恐ろしい話を伺ったのではお返ししないわけにはいきませんね」
と答え、なるべく早く鏡を返すことを喪黒に約束する。
しかし返すと約束したものの、いざ家に帰って鏡を見るとそこには数時間前よりもさらに美しくなった自分が映っており、日比野は鏡を返すことを惜しく思う。
そして日比野は、
「本当に呪いが…?でもそんなこと、迷信に違いないわ!」
と喪黒の話を迷信だと決めつけ、鏡を返す約束を破ってしまう。
後日、街を歩く日比野の前にまたも現れた喪黒は、
「日比野さん、鏡を返さないと大変なことになりますよ」
と再び鏡を返すようにと忠告をするが、日比野はそんな喪黒から逃げてしまう。
逃げる日比野を追いかけながら、
「鏡子さん、どうやらあなたはすでに呪いに取り憑かれているようですなぁ」
と喪黒は言い、
「一日も早く鏡を返さなければ大変なことになりますよ。さぁ鏡を返すのです、返すのです、ドーン!」
と指を差す。
喪黒から逃げるように自宅に帰った日比野は、
「私にはできない…!この鏡を返すなんて、絶対にできないわ、絶対に…」
と、縋るように鏡を持ち上げる。
するとその瞬間、日比野は床に落ちていたぬいぐるみに足を取られてバランスを崩し鏡を落としてしまう。
「いけない…!」
と、慌てて鏡を拾い上げる日比野。
しかし拾い上げて日比野が顔を映した瞬間、鏡に一箇所『ピシッ』とヒビが入る。
それと同時に、日比野の顔にもまた同じ箇所に『ピシッ』とヒビが入る。
「…え!?」
と、日比野は驚いて自分の顔をなぞる。
すると次の瞬間、驚く日比野の顔を映した鏡は『ピシッ…ピシッ…ピシッ…』と何箇所もヒビが入っていき、最終的に『バリンッ…!!』と粉々に割れてしまう。
その瞬間日比野の顔にもまた同じことがおき、部屋には日比野の絶叫が響き渡った。
『妖しいアンティーク MIRROR』のレビュー
見る度に綺麗になる鏡なんていいですね。
子供の頃読んだ星新一さんのショートショート小説に、『自分が美しく映る鏡、しかし美しく映るのはその鏡に映した時だけで普段の顔は変わらない』という話がありましたが(タイトルは忘れました…)、この笑ゥせぇるすまんの話は鏡の中だけではなく本当に顔もどんどん美しくなるのだから羨ましいです。笑
まぁ、最終的にとんでもないことになってしまうのですが…。
この話は結構グ口いですよね。
顔が割れてしまった?日比野さんは最終的にどうなってしまったのでしょう。
なんとなく第9話『プラットホームの女』に出てきたカゲノさんみたいな顔になってしまったのかな?と思いましたが…。
日比野さん、タヒんでいないのなら今後はカゲノさんみたいにお面を付けて生きていくしかないのかもしれませんね…。
しかし、この話はどんどん綺麗になっていく日比野さんの描写が見事ですね。
本当に段階を踏むごとにどんどん美しく絵描かれていくので、「おおっ!」と思いました。
笑ゥせぇるすまんはあのクセのある作画なのに、美しいという設定の女せいはちゃんと美しく見えるように絵描くのですごいです。
個人的には、一番最後のMAX美しくなる前のもうひと段階前の顔が一番好みでした。
「本当に呪いが…?でもそんなこと、迷信に違いないわ!」
と言ってる時の顔です(この記事の上記に貼ってある画像の顔)
本当に綺麗…。
あとこちらの記事でも詳しく触れていますが→『【イケもぐ】喪黒福造のかっこいいシーンまとめ』、この話は途中で喪黒さんが日比野さんのことを「鏡子さん」と突然名前で呼んでいるところに少しドキッとします。笑
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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