引用元:笑ゥせぇるすまん『見おろす男』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第51話『見おろす男』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『見おろす男』はこんなお話
バドエン度 ★☆☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『見おろす男』のあらすじ
気が弱くいつも人にペコペコと謝ってばかりいる、サラリーマンの宇和目 和夫(49)
宇和目は妻にも会社の上司にも同僚にも、果ては後輩にも何か言われる度にすぐに反射的に謝ってしまう自分の卑屈なせい格を情けなく思い落ち込んでいた。
そんな宇和目は、ある日街で喪黒福造と出会う。
「とにかく私はどんな人にでもつい卑屈になってしまって人に何か言われると反射的にすぐに謝ってしまうんです…みんなにバ力にされてるのは知ってますがどうしようもないんです…」
と、自分のせい格を変えたくても変えられないと悩む宇和目に、
「それはお気の毒ですな、よろしいひとつ私が何とかしましょ」
と喪黒は言い、宇和目をとある高層ビルの屋上へと連れて行く。
「どうです宇和目さん、上から下を見おろす気分は?」
と屋上からの絶景を見せながら聞く喪黒に、
「も〜最高ですよ!いや〜なんとも清々しい!」
と、宇和目は屋上からの絶景に感動したように興奮気味に返す。
そんな宇和目に、
「今までのあなたはいつも卑屈に下から上目遣いに人を見てきましたねぇ、あなたの家がビルの谷間にあっていつも見上げている習慣があなたの本来のせい格を助長させていたのです」
と、喪黒はあなたのその卑屈なせい格は住んでいる場所にも影響されていると説明し、
「そこで私があなたのせい格を180度転換して差し上げます。今日から一週間この屋上で暮らすのです、生活に必要なものはすべて揃ってますのでご心配なく」
と、屋上にポツンと建つ一軒家を指差しながら言う。
喪黒の言葉に、
「えぇ!?無茶な!会社が…」
と宇和目は驚くが、そんな宇和目に喪黒は有無を言わせぬように、
「一週間後にあなたの性格は一変するでしょう」
とピシャリと言い、
「あなたは変わるのです、あなたは変わる、変〜わ〜れ〜、ドーン!」
と宇和目に指を差す。
一週間後、喪黒は再び屋上の宇和目の元を訪れる。
「一週間のご無沙汰でした、宇和目さんどうです?調子は」
と喪黒が宇和目に話しかけると、
「…フフフフ、喪黒くん、君のおかげで私はすっかり変わったよ」
と、宇和目は貫禄のある顔で答える。
宇和目は一週間人を見おろす生活をして、すっかり堂々とした威厳のあるせい格に生まれ変わったのだった。
生まれ変わった宇和目は会社へ出勤し、
「宇和目くん!君はどういうつもりかね!?いきなり一週間も欠勤するなんて!」
と課長に怒鳴られた時も、
「課長!お言葉ですが私は電話で一週間の休みを届けておいたはずですよ、たっぷり残っていた有給休暇を利用させてもらっただけです!この点に関して何か疑問点がありますか?」
と、怯むことなく堂々と言い返す。
また社長にも、
「今までの私はいつも卑屈に人を見上げてきました、その生き方を思い切って変えたのです!これからの私は人の顔色など伺わず人を見おろして自分の考えを通していくことにしたんです!」
と、宇和目は今までの生き方を変えて自分は生まれ変わったのだと熱く主張する。
そんな宇和目に会社の人たちは皆圧倒され、宇和目を見る目を変える。
特に社長は宇和目のその豪胆な物言いを気に入り、
「あの宇和目とかいう男、もっと上で使えるんじゃないかね?ありゃなかなかの人物だぞおい」
と、宇和目の昇進を人事部長に掛け合ってくれる。
社長に気に入られた宇和目はますます自信を付け、その日の夜ふんぞり返りながらいい気分でうちへと帰る。
一週間振りに我が家に帰った宇和目は、
「…こんな平屋も売っぱらって、高層マンションに引っ越しだな」
と、ビルの谷間の自分の家を眺めながら呟き、
「私だ!今帰ったぞ!」
と、大声で妻に向かって怒鳴りながらうちへと入る。
しかしそんな宇和目の顔に、宇和目の妻は高速で鍋をぶん投げてくる。
思わず、
「うわああああ!?」
と情けない声を上げる宇和目に、
「一週間ほっつき歩いて何を偉そうにっ!」
と妻は怒り狂いながら、更に次々と手当たり次第に物を投げてくる。
投げられる物から身を守るように蹲る宇和目の顔はすっかり元の自信なさげな顔に戻っていた。
どんなに自信を付けてもやはり妻には敵わないと、宇和目は仁王立ちをする妻に向かって、
「…ごごごごめんなさい、すいません、すいません、勘弁して、もうしませんから、すいませんっ!」
と、情けない顔でペコペコと謝り続けるのだった。
『見おろす男』のレビュー
やはり妻にだけは敵わない…と、オチが意外と可愛らしい話ですね。
喪黒さんに目を付けられた客にしては破滅したわけでもないですし、割とサラッとした終わり方でまだ救いがあるように感じます。
ただ元の状態に戻っただけですしね。
そういえばこの話はいつもの喪黒さんの「ただし◯◯してはいけませんよ」的な忠告もありませんでしたね。
だから忠告を破るような自体になることもなく破滅を免れたのかもしれませんね。
それにしても宇和目さん、あの喪黒さんを「喪黒くん」呼びするとは…キャラ変わりすぎですね。笑
喪黒さんのことを「喪黒くん」と呼んだキャラは何気に宇和目さんだけかもしれません。
第12話『白昼夢』でキャハ"嬢に「もぐちゃん」とは呼ばれていましたけどね。
その時に「もぐちゃん」呼びは可愛いなぁと思いましたが、「喪黒くん」呼びもなかなか新鮮で良かったです。
可愛いといえば、この話の中盤で、
「…フフフフ、喪黒くん、君のおかげで私はすっかり変わったよ」
と言う宇和目さんに対して、
「はぁ〜、なんとなく人を見おろす感じ…」
と、予定通りにいってホクホクしたように呟いている喪黒さんの姿がなんか可愛かったです。
上目遣いでおててはグーなのが可愛い。笑
喪黒さんの上目遣いのこの角度は意外とありそうでなかったレアな角度な気がします↓
引用元:笑ゥせぇるすまん『見おろす男』
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
笑うセールスマン わらうせえるすまん もぐろふくぞう 感想