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【90年前のBL】江戸川乱歩の『孤島の鬼』が腐女子を荒れ狂わせたのでその魅力を語る!【あらすじ・レビュー・登場人物紹介】

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※腐女子が荒れ狂っています。

 

腐女子が嫌いな方、『孤島の鬼』を腐目線で見たくない方は、ブラウザバックをお願い致します。

 

江戸川乱歩の、『孤島の鬼』がBLすぎた…!

好き… _:(´ཀ`」 ∠):_

 

ということで、今回は、

『腐女子目線で魅力を語る!孤島の鬼のあらすじ&レビュー』

をご紹介していきたいと思います。

 

※ちなみに、江戸川乱歩の『孤島の鬼』はコミカライズもされているようですが、私が読んだのは原作の方です。

 

 こっちね↓

 

 

 

登場人物紹介

 

【主人公】

蓑浦 金之助(みのうら きんのすけ) 25歳

 

【蓑浦の恋人】

木崎 初代(きざき はつよ) 18歳

 

【蓑浦の友人】

諸戸 道雄(もろと みちお) 31歳

 

【素人探偵】

深山木 幸吉(みやまぎ こうきち) 40代?

 

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主な登場人物はこんな感じです。

 

…腐女子的には、主人公の蓑浦くん』と、蓑浦くんの友人の諸戸さん』だけわかってりゃいいです。笑

 

あらすじ

 

※以下、あらすじ・レビューに微妙にネタバレを含みます

 

蓑浦(みのうら)には、結婚を考えていた恋人がいた。

しかし、その恋人は、ある日無残にも何者かに56されてしまう。

 

蓑浦は、自分の恋人を56したのは、自分に好意を寄せている友人、諸戸(もろと)の仕業ではないかと考える。

しかし、話を聞く内に、諸戸は犯人ではなく、自分と同じく犯人を追っている側の人間だと気づく。

 

2人は協力し、蓑浦の恋人を56した真犯人を追っていく。

 

そんななか、2人は諸戸の故郷である孤島に、この事件の重大な鍵が眠っていることに気づく。

 

2人は真犯人と事件の謎を追うため、孤島へと向かう。

 

しかし、そこには2人が考えている以上に恐ろしい真実が待ち構えていた…。

 

主人公大好き!ヤンデレ“諸戸さん”がたまらん

 

腐女子的には、とにかく主人公の蓑浦(みのうら)くんと、その友人の諸戸(もろと)さんとの関係が溜まりません!!

 

無自覚振り回し系小悪魔・蓑浦

と、

不毛ハイスペック一途男・諸戸!

 

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腐女子を滅っしにかかってるね!?

 

と思うくらい、非常に美味しい関係でした!

 

しかも、2人とも美青年!(←ここ大事)

 

とくに、蓑浦くんに一途な諸戸さんが溜まりません!!

 

諸戸さんは、ノnケの蓑浦くんにてんで相手にされていないのですが、それでも健気に想い続けます。

 

ええ、そりゃあもう、ずーっとずーっと想い続けます!

 

その不憫さが溜まりません!!!

 

しかも、不憫キャラなだけではなく、少々ヤンデレキャラでもあります!

 

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アカン!!!!!!

(ヤンデレ大好き)

 

蓑浦くんには、結婚を考えている恋人がいるのですが、そんな蓑浦くんを見ても諸戸さんは諦めません。

 

ええ、諦めませんとも!

 

ヤンデレですからね!

 

なので、ヤンデレよろしく、

蓑浦くんの恋人に求婚しだし、蓑浦くんから女を引き離そうとします!

 

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おっふ!

 

荒業ですな。

そこまで好きか。笑

 

諸戸さんの方が6歳年上なのですが、物腰柔らかく丁寧で、年下の蓑浦くんにもまったく偉そうにしません。

偉そうにしないどころか、時々敬語が挟まるくらいです。

(このタメ口と敬語が混ざる感じも溜まらんのですよ。あと、この感じで喫○者っいうギャップも溜まらん!)

 

顔よし!頭よし!のハイスペック男なのに、大好きな蓑浦くんの顔色を伺って少々オロオロするようなところもあります(かわいい!)

 

…こういう、主人公大好きわんわんお(ヤンデレ風味)なキャラ、個人的に大好きなのですよね。笑

咎狗のケイスケとかも大好きでした。

 

 

話の中盤に、諸戸さんの、

『君と君の愛した初代さんの為なら、肉親はおろか、僕自身の命をかけても惜しくは思わぬ』

というセリフがあるのですが、

…まぁこのセリフは、あることへの罪の意識から出た言葉というのもあるのですが、

それにしたって、

 

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おっ前、自分を愛してくれない相手に対して、すごいこと言うな!?

 

と、ニヤニヤしてしまいました。

 

『僕は君と離れては、淋しくて生きていられないことが、しみじみ分った』

というセリフもあり、

 

「のあーーーーーーっ//////(ゴロゴロゴロゴロ)」

 

 となりました。笑

 

もう、蓑浦くんに対する諸戸さんの想いが、一途を通り越して執着のレベルなのですよね。

てぇてぇ…。

 

諸戸さんを適当に翻弄する“蓑浦くん”がけしからん

 

諸戸(もろと)さんの、自分への思いに気づいていながらも、さほど嫌とも思わず手のひらで転がし続ける蓑浦(みのうら)くん。

 

一緒に銭湯に行くのを拒否しなかったり、わざと手を握ったり、肩を抱いたり…

そんな思わせぶりなことを、半ば意識的にしています。

 

しかし、諸戸さんの想いに答える気はさらさらない蓑浦くん。 笑

 

うーん、けしからんですね(もっとやれ)

 

ただ、ガチ翻弄ではなく、

『まぁ、嫌ではないし~』

『そういうのって、何かよくわからないし~』

という、自覚あれど無自覚といった感じに翻弄しています(でも自分の魅力は何となくわかってるっていう)

…一番たち悪いですね。笑

 

蓑浦くんは、1度酔った諸戸さんに襲われかけてもいるのですが、それでも諸戸さんから離れようとしません。

完全にナメていますね、諸戸さんを。笑

 

しかし、物語の後半、彼はようやく、寝言でも度々自分の名前を呼ぶ諸戸さんに対して、

『それ程私のことを思い続けている彼と、こうして、そしらぬ顔で行動を共にしているのは、余りに罪深い業ではあるまいか』

と真面目に考え始めます。

 

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真面目に考えるのおっそ!笑

 

もう結構行動を共にしてるよ!?

物語も佳境に入ってるよ!?

いまさら気づいたんかいっ!!

自分の小悪魔っぷりにっ!!

 

まぁ、そんなことを考えている暇もないくらい、2人は立て続けに恐ろしい事件に巻き込まれていたので、そういったことにまったく考えが及ばなかったというのもわからなくはないのですが…

 

でも、それってたぶん物語の序盤、まださ○人事件とか孤島の謎とか、そんなことが起きる前、いうたらまだ恋人とも出会う前、自分を好きだという諸戸さんのことをバリバリ振り回していた学生時代の頃に思ってもいいことだよ、蓑浦くん…。

 

ニブチンなのか、天然小悪魔なのか。

こういう悪意なく人を振り回すキャラ、嫌いではありません!

(…と思っていたのは途中までで、最後の方で、マジでこいつ嫌いになりましたが。笑)

 

蓑浦くんは、恋人のかたきを討つために向かった孤島で、秀ちゃんという美しい顔をした身体障害者の女の子に一目惚れをするシーンもあるのですが、これもなかなかに、

「おいおいおいおいおい…笑」

でしたね。

 

恋人のかたきは!?

会って間もない秀ちゃんにうつつを抜かすなよ!

 

というか…

 

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ずーっとずーっとずーっと、自分のことを想い続けている諸戸さんのことを、

 

もっとちゃんと見てあげてよっ!!笑

 

腐女子の荒れ狂ったレビュー

 

登場人物だけ見ると、

「ちょっと変わった三角関係もの?」

と思えるかもしれませんが、あくまでも話の主軸はミステリーです。

 

BLがメインではありません。

 

…まぁ、でも、BLがかなり重要な物語の推進力になっているので、結構ガッツリ絡んではいるのですが。

 

ミステリーの方も、読むのが止まらなくなるくらい気になることの連続で、読んでいてとても面白かったです!

途中から財宝探しになるのですが、これも読んでいてワクワしました。

 

とくに、最後の方で、蓑浦(みのうら)くんと諸戸(もろと)さんの2人が洞窟の中で迷うシーンは、手に汗握りましたね!

帰り道に通じる頼みの綱だったロープを誰かに切られてしまい、2人は複雑な洞窟の中で迷ってしまう…

しかも、しばらくすると洞窟に海水が入り込んできて…

このあたりは、読んでいるこちらまで息苦しくなってきてドキドキしました。

 

…しかし、もっとドキドキしたのは、絶対絶命の中突如始まるBL的シーン。笑

蓑浦くんが溺れてしまわないように、諸戸さんが蓑浦くんの腰を抱き寄せるシーンがあるのですが、そのシーンが妙に意味ありげに描写されていてドキドキしてしまいました!

 

それにしても、絶命絶命の中、最後まで希望を失わずに冷静に蓑浦くんを励まし続ける諸戸さんは、本当に頼もしいですね。

…これだけ精神力が強いから、きっと蓑浦くんのこともずっと想い続けていられるのでしょうね。笑

 

しかし、そんなタフな諸戸さんも、大きな絶望を前に、とうとう生きることを諦めてしまいます。

そして、ポツリポツリと自分の秘密を話し始めます。

 

そんな中、諸戸さんは蓑浦くんの、

「君は嫉妬しているの」

という言葉をキッカケに、自分の気持ちを爆発させてしまいます。

 

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ここからがっ!

 

腐女子的には、もうハラハラドキドキなメインシーンですよ!笑

 

諸戸さんは、いままで抑え込んでいた蓑浦くんへの気持ちを爆発させ、

『もうあとはタヒを待つだけだから!』

と、

『自分を受け入れてほしい!』

と、蓑浦くんに迫ります。

 

しかし、そんな諸戸さんの手を無情にも突っぱねてしまう蓑浦くん。

 

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あー、切ないなぁ…

切ねぇよぉ…

 

泣いちゃうだろぉぉ(私が)

 

こんな非現実的な状況でも、やはり諸戸さんのことを受け入れられない蓑浦くんなのです。

 

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受け入れてやれよぉぉ…

 

泣いちゃうだろぉぉ(私が)

 

…しかし、突っぱねられても執念で押し倒す諸戸さん。笑

 

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いいぞ!

 

もっとやれ!

 

しかし、そんな2人の前に、突如徳(とく)さん(孤島で出会った、蓑浦くんを手助けしてくれた人)が現れ、その瞬間空気が変わります。

 

…正直、徳さんが現れた時の安心感は異常でしだが、腐女子的には、

 

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いいところで現われてんじゃねーよっ!(憤怒)

 

空気よめっ!!

 

でした。笑

 

そして、まぁ、徳さんが現れてからは風向きがいい方向に変わり、全員洞窟からも脱出でき、なんやかんやで最終的にはハッピーエンドになるのですが…

あくまでも、ハッピーエンドになるのは蓑浦くんだけです。

 

諸戸さんはというと、最後が…最後が…

 

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あぁああああぁあああぁぁあぁあぁ

切ねぇよおおおおおおぉぉぉおぉ

 

諸戸さんに!

誰か諸戸さんに救いを与えてあげてーーーっ!!!

 

マジで!!!

悲しすぎる!!!

泣く!!!

 

…まぁ、諸戸さんも、恋愛以外の点では救われたのでしょうが、

でもさぁ、あまりにもさぁ、恋愛的にさぁ、救いがないからさぁ、泣いちゃうよぉ。

 

あと、最後の方に、

『私は彼の上京を待って、私の外科病院の医院長になってもらう積りで、楽しんでいた所…』

という蓑浦くんのセリフがあるのですが…

 

「おおぉぉまぁぁぁええぇぇぇーーー!!怒」

 

今度は秀ちゃんとのラブラブ結婚生活を、諸戸さんに無自覚に見せびらかすつもりだったのかよー!!?

 

こいつはもう、無自覚小悪魔なんて可愛らしい代物ではないですわ。

こいつこそ、本作に出てくる本物の鬼ですわ。

 

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まとめ

 

江戸川乱歩の小説は好きで、いままでちょこちょこ読んではいたのですが、『孤島の鬼』は長編のため、いままでなんとなく読む気がおきずスルーしていました。

 

こんなに腐女子に優しい作品だと知っていたら、もっと早く読むべきでした。笑

 

やはり古い小説なので、『~かしら』とか『~してくれ給え』とか、ちょいちょいセリフが古めかしいのですが…

この古めかしさが、だんだんクセになってきます!

 

なんというか、こういう古風で奥ゆかしい言い回し、意外とBLに合うんだなと思いました(聡美的で素敵!)

この古めかしい言い回し込みで萌えですわ。

 

しかし、やはりラストが…ラストが…あまりにも悲しい。

諸戸さんが可哀相すぎる…泣

 

途中から、ガッツリ諸戸さんに感情移入して読んでいたので、読んだあと1日2日なんだかどんよりしてしまいました。

 

やっぱり腐女子としては、もう少し諸戸さんにも救いをあげてほしかったですねぇ。

恋愛的な救いをね。

 

でも、悲恋で終わるからこそ、最後の通知状に書かれた一文がグサーッと刺さるのですけれどね。

「せめて、この通知状に書かれた一文が、蓑浦くんの一生の傷になればいいよ」

なんて思ってしまいました。

 

…でも、たぶんこいつすぐに忘れそうですね(酷い言いよう。笑)

 

※声優の宮野真守さんが名場面を朗読している、CD付き文庫なんてものもあるみたいですよ。

諸戸さんの方を演じているようです。怪演らしいです。笑

そのうち買いたい!

 

 

腐向け、諸戸×蓑浦、諸蓑

イラスト:ネイト二世 様