引用元:笑ゥせぇるすまん『からみ酒』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第60話『からみ酒』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
『からみ酒』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『からみ酒』のあらすじ
酒癖が悪い、サラリーマンの酔手 壮郎(よって そうろう)31歳。
酔手は普段は大人しくて気が小さいせい格だったが、酒を飲むと途端に荒れて周囲の人に絡み出すという厄介なところがあった。
そんな酔手は、ある日街で喪黒福造と出会う。
「普段は気が小さくて言いたいことも言えないんですが酒を飲むとワケがわからなくなって、酔いが覚めるといつも自己嫌悪に陥ります。でもついついまた同じことを繰り返しちまって…」
と落ち込む酔手に、
「あなたは普段のストレスがお酒を飲むと一気に爆発するのでしょう」
と喪黒は返し、
「実は最近ビデオに凝ってましてね、悪いとは思いましたがあなたの行動を数日間に渡って撮らせていただきました」
と言って、「え!?」っと驚く酔手にビデオを見せる。
するとそこには酔って同僚や見知らぬ人に絡んで暴れ回る酔手の姿が映っていた。
酷い絡み酒をする自分の姿を客観的に見た酔手は、
「うひゃぁ〜、恥ずかしい…」
と青ざめながら頭を抱え、
「わ、わたくし決心しました!酒は金輪際やめます…!」
と、自分のあまりの酒癖の悪さに禁酒を宣言する。
しかし酔手の禁酒宣言に、
「無理ですな、酔手さんあなたは絡み酒で精神的バランスを保っているんですよぉ、酒をやめたらストレスを発散させる場がなくなり病気になってしまいます」
と、喪黒は言う。
「で、ではどうしたら…?」
と困る酔手に、
「ストレスを溜めなけりゃいいんです、私にお任せください、とっておきのものがありますよ」
と喪黒は言い、酔手に『堪忍袋』と書かれた袋を渡す。
その袋は上の部分がギュッと紐で縛ってある巾着袋のようなものだった。
喪黒は、
「ストレスが溜まった時にこの堪忍袋の中にあなたの積もり積もった欝憤を吐き出すのです」
と、堪忍袋にストレスを吐き出せばもう絡み酒をすることはなくなると言う。
翌日、酔手は会社の屋上で試しに喪黒からもらった堪忍袋を使ってみる。
その日も会社の上司や取引先の相手からくどくどと怒られてストレスが溜まっていた酔手は、屋上に誰もいないことを確認してから、
「…会社の連中のバッキャロー!課長の脳足りーん!」
などと、堪忍袋に向かって積もり積もった欝憤を吐き出す。
一通り欝憤を吐き出したあと、酔手は妙にスッキリとしストレスがなくなったように感じた。
そんな酔手は気分が良くなり、会社帰りに、
「すまん、今までは本当にみんなに迷惑をかけた」
と、同僚たちに今までの絡み酒を詫び、
「でも今日から俺は変わったんだ!酒を飲んでも絶対に絡んだりしないから俺に付き合ってくれないか?今日は奢るから」
と、同僚たちを飲みに誘う。
同僚たちは酔手の言葉を疑いつつも「…まぁ奢りなら」と酔手と一緒に飲みに行くことにする。
飲みに来た酔手は、同僚たちに宣言通り周りの人に絡むことなくとても穏やかに酒を楽しんでいた。
そんな酔手に同僚たちは驚きつつも安心し、どんどん酒を注文していく。
しかし同僚たちとニコニコと酒を飲み進める内に酔手は、
『…しかしこいつら人の奢りだと思ってガブガブ飲みやがって』
と、内心苛つき始める。
そんな自分に『おっといけねぇ』と思った酔手は、
「ちょっと失礼」
とトイレに行き、トイレの中で、
「なんでぇハ"カヤロー!人の金だと酒もうめぇだろーよ!このドあほめが!タヒんじまえー!」
と、堪忍袋に向かって鬼の形相で同僚たちの愚痴を叫ぶ。
叫び終わったあと酔手はストレスがなくなり、同僚たちの席に戻って、
「さ、みんな遠慮しないでジャンジャンやってくれぇ!」
と、またにこやかに酒を飲み始めるのだった。
飲みの席がお開きになり同僚たちと別れたあと、酔手は家に帰りながら、
「…あれだけ飲んでもまったく絡まなかったぞ!本当に堪忍袋様々だ!これこらもよろしく頼みますよぉ」
と、満足気に笑いながら堪忍袋に話しかける。
そんな酔手は、
「よぉ〜兄ちゃんどうだい一杯?」
と、突然酒瓶を手にしてベロベロに酔っ払った中年男せいに声をかけられる。
「あ、いえ、もうかなり飲んできましたから…」
と戸惑いながら断る酔手に、
「なにー!付き合えねぇつーのかよー!コノヤ口ー!」
と男せいは声を荒げて酔手に絡み出し、酔手の持っていた堪忍袋を掴み始める。
「やめて!やめてくださいよっ!」
と慌てて抵抗する酔手だったが、男せいは堪忍袋から手を離さず2人でもみ合っている内に堪忍袋の紐が千切れて袋が開いてしまう。
するとその瞬間、
『バッキャロー!脳足りーん!タヒんじまえー!』
などの大声が堪忍袋から溢れ出し辺りに響き渡る。
それは今まで酔手が堪忍袋に入れてきた罵詈雑言だった。
堪忍袋から溢れ出す声の威力は凄まじく、絡んできた男せいは声の風圧に、
「うわー!?」
とその場にひっくり返ってしまう。
酔手も声の威力に思わずその場で耳を塞ぐ。
しばらくして声は止みホッとする酔手だったが、起き上がった男せいが、
「…てめぇ、俺の酒をよくも!」
と、ひっくり返った瞬間に持っていた酒瓶が割れてダメになったと怒り出し、
「タヒねぇー!」
と、酔手を蹴り飛ばす。
蹴られた酔手は運悪くうしろが階段になっていたため、
「うわー!?」
と、そのまま階段から落ちていってしまう。
階段から落ちた酔手は大怪我を負い救急車で運ばれるが、幸い命に別状はなかった。
しかし酔手は病院のベッドの上で、
「うぅ…チクショー…ハ"カヤロー…」
と、ボソボソと行き場のない悪態をつき続けるのだった。
『からみ酒』のレビュー
この話は、胸の内をひとりでこっそりと吐き出す→最終的に声がみんなに筒抜けになるという点ではちょっと『王様の耳はロバの耳』っぽいお話でもありましたね。
王様の耳はロバの耳は最後ハッピーエンドですが、この話は最後バッドエンドでしたね。
しかも今まで散々絡み酒で迷惑をかけてきた酔手さんが、同じく最後に絡み酒をされて酷い目に合うという因果応報みたいな終わり方でしたね。
でも階段から落ちていった酔手さんがとりあえず生きていて良かったです。
階段から落ちていった時は「もしかしてタヒ亡エンドかな?」とちょっとヒヤッとしたので。
しかし酔手さんの「オーマイガー」という口癖は結構耳に残りました。笑
「オーマイガー」って言う人あまり日本人ではいませんからね。
それにしても最初の方で酔っ払った酔手さんが喪黒さんに攻げきをしかけた時に、すべての攻げきを『ヒョイ!ヒョイ!ヒョイ!』とかわす喪黒さんはカッコよかったですね!
そのあと、
「いい加減にしなさいなぁ、ドーン!」
と、「ドーン!」で酔手さんを吹っ飛ばすのも笑えました。
ただうざったかったから「ドーン!」で吹き飛ばすという。笑
ちなみに喪黒さんは第34話『途中下車』に出てきたぼったくりバーでも、店の男せいを「ドーン!」で吹き飛ばしていましたね。
どうやら軽くお仕置きするときにも「ドーン!」は使えるみたいですね。
しかしこの話は「ドーン!」をしたのはここのシーンだけなのですよね。
というのもこの話はいつもの喪黒さんの「ただし◯◯してはいけませんよ」的な忠告がないため、客が忠告を破るシーンもなく「ドーン!」するところがなかったのですよね。
なのでこの話で喪黒さんの「ドーン!」が見られるのは、最初の方の吹き飛ばし「ドーン!」だけになりますね。
あと、この話は冒頭の方に前の回の客がモブとしてたくさん出てきましたね!
第9話『プラットホームの女』の『直木さん』と『カゲノさん』
第16話『切る』の『出無野さん』と『キヌちゃん』
第8話『手切れ屋』の『坊田さん』と『千子さん』
ちょっと豪華な回ですね。
詳しくはこちらに画像付きでまとめてありますので、よろしければ確認してみてください↓
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