引用元:笑ゥせぇるすまん『自画自賛』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第58話『自画自賛』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
『自画自賛』はこんなお話
バドエン度 ★★★★★
怖さ度 ★★★☆☆
グ口度 ★★★★★
『自画自賛』のあらすじ
ゴッホに憧れる、画家の伴 護保(ばん もりやす)27歳。
伴はゴッホのような画家になることを夢見て毎日絵を描き続けていたが、今まで絵が評価されたことは一度もなかった。
そんな伴は、ある日街で喪黒福造と出会う。
「これまでに何度も展覧会に応募したのですが一度も入選したことがないんです、で最近すっかり自信が…」
と嘆く伴に、
「自信を失っちゃいけません、あなたは間違いなく画家としての実力を持っています、それなのに不運なのはひとつだけ、ゴッホにあってあなたにないものがあるからです、それはあなたの芸術を理解して応援してくれるパトロンですよ」
と、喪黒はあなたにはパトロンがいないから絵が評価されないと言い、
「私がパトロンを紹介してあげましょう」
と、伴にパトロンを紹介することを約束する。
後日、伴は喪黒から成金という男せいを紹介される。
「君の応援をさせてもらおうじゃないか」
と伴のパトロンになると言う成金に、
「よろしくお願いします、成金さん!」
と伴は喜ぶ。
お金持ちの成金にパトロンになってもらった伴は、成金から立派なアトリエも提供され、そこで絵を描いている内にだんだんと世間からも評価され始める。
数ヶ月後、すっかり画家として出世した伴の元に喪黒が訪ねてくる。
「お陰さまで、僕の画家としての将来は約束されましたよ」
と、喪黒にパトロンを紹介してもらったお陰で何もかもうまくいっていると感謝する伴は、
「今は個展のための絵をジャンジャン描きためていますよ」
と嬉しそうに話す。
そんな伴に、
「結構ですな」
と返す喪黒は、
「ただし伴さんひとつだけ約束してください、成金さんはあなたにとって単なるパトロンに過ぎません、成金さんにとっては絵は単なる商品、金儲けの手段なのです、ですからあなたは成金さんに絵は売ってもあなたの芸術家としての魂だけは売っちゃいけませんよぉ」
と、続けて伴に忠告をする。
喪黒の忠告に、
「ハハハハハそんなことわかってますよ、僕にはゴッホのような画家になるという夢があるんです、そのためにも絵描きとしての良心だけは誰にも売りません」
と、伴はそんな心配は無用だと笑う。
喪黒に忠告を受けた数日後、伴は成金から、
「こいつを至急模写してほしいんだ」
と、とある絵を見せられる。
それはゴーギャンの絵だった。
「ゴーギャン!?」
と驚いた伴は、
「ぼ、僕にゴーギャンを模写しろというのですか!?ゴーギャンはゴッホを裏切った人間なんです、ゴッホは僕の命なんです!ゴッホを認めなかったゴーギャンの絵なんか僕にはとても描けません!」
と、成金の頼みを断る。
しかし、
「ゴッホとゴーギャンの関係などワシには関係ない!ただワシの大事な取引先の客が大のゴーギャンファンなだけだ!」
と気を悪くした様子の成金は、
「描かないというのなら君への援助は今日限りだ、このアトリエからも即刻引き払ってもらおうか?分かったな?」
と、伴を脅すようなことを言う。
「そ、そんな…!待ってください!」
と慌てた伴は、逡巡の末に仕方なく、
「ゴーギャンの模写を…描かせてください…」
と、成金に頭を下げる。
ゴーギャンの模写を描くと決めた伴は、その日の夜、
「これも…ゴッホのような画家になるためには仕方のないことなんだ…」
と自分を納得させるように呟きつつも、悔しさで泣きながらゴーギャンの絵を模写していた。
そんな伴の元へ喪黒が現れる。
「伴さん、約束を破りましたね」
と言う喪黒に、
「も、喪黒さん!こ、これは仕方がなかったんです!僕は、せっかく恵んできたチャンスを離したくなかったんです…!」
と、伴は泣き崩れる。
「しかし絵描きの魂を売り渡してしまってはもう自分の絵など描けませんよぉ」
と責める喪黒に、
「僕は…僕はどうしたら…!」
と、伴は途方に暮れたように顔を上げる。
すると喪黒は、
「ゴッホを目指すのです」
と言い、
「こうなったらあなたはゴッホになりきる以外はありません、ゴッホになるのです、ドーン!」
と、伴に指を差す。
翌日、ゴーギャンの模写を受け取りに成金が伴のアトリエを訪ねてくる。
しかし伴はゴーギャンの模写を描き上げてはいたものの、描き上げたあとその絵に大きな傷をいくつもつけていた。
傷のついた絵を見た成金は、
「き、君!なんてバ力なことを!せっかく仕上げた模写になんてことをするんだ!」
と、声を荒げる。
しかしアトリエに立ち竦んでいる伴は成金の言葉に反応せずにずっと背中を向けていた。
「おい!聞こえてるなら返事をしろ!耳がついてんだろうが!」
と成金が再度伴に怒鳴ると、伴は突然ナイフを手にしてそのナイフで静かに自分の右耳を切り落とし始める。
伴の突然の奇行に、
「うわああああ!?…ワシゃ知らん、ワシゃ知らんで!」
と成金は怯えて、慌ててアトリエから逃げて行く。
右耳を完全に切り落とした伴は、その後ひとり残されたアトリエの中で、
「フフフフフ…アハハハハハハ!」
と狂ったように笑いながら、耳がない自分の自画像を何枚も描き続けていた。
そんな伴がいるアトリエの外に佇んでいた喪黒は、
「かのゴッホが世間に認められ絵に高い値がつくようになったのは彼のタヒ後何十年も経ってからです、ともあれ芸術の道というのは非常に厳しいもんなんですねぇ、そう、藤子先生もひとごとじゃありませんよぉ、オーホホホホホホ」
と、ひとりごちながら去って行くのだった。
『自画自賛』のレビュー
これは伴さん可哀想ですね、魂を売ったら絵描きとして終わると言っても成金さんにパトロンをやめられてもやはり絵描きとして終わってしまいますからね。
なのでゴーギャンの模写を引き受けたのも仕方がないのかと…。
どうしろと?っていう話ですね。
それにしてもこの話に出てきた成金さんは色々な話に出てきますね。
客と絡む金持ちというとだいたい成金さんになりますね。笑
あと、この話はところどころ空がゴッホの『星月夜』になっていたり、伴さんがゴーギャンの模写をすると泣く泣く決めた時にアトリエに置いてあったゴッホの自画像の顔がしかめっ面に変わっていたりといろいろと凝った演出があって面白かったです。
最後の喪黒さんのセリフに、
「そう、藤子先生もひとごとじゃありませんよぉ、オーホホホホホホ」
と、楽屋落ちが入っていたのも面白かったですね。笑
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