引用元:笑ゥせぇるすまん『弱肉強食』
「第118話『弱肉強食(SP)』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『弱肉強食』はこんなお話
ハピエン度 ★☆☆☆☆
後味の良さ度 ★☆☆☆☆
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ★☆☆☆☆
『弱肉強食』のあらすじ
大の肉嫌いで、肉料理が一切口にできない会社員の青菜 仁志夫(25)
青菜は肉の匂いを嗅ぐだけでも気持ちが悪くなるため、今まで一度も肉を食べたことがなかった。
そんな青菜は肉を食べていないからか身体が弱く、またせい格も酷く気弱だった。
そのため同僚の牛河という身体の大きな男にいつもからかい半分にイジ〆られていた。
青菜は牛河を憎々しく思っていたが気弱なため反抗できず、牛河にイジ〆られる度に人知れず牛河の写真をなぐりつけてウサを晴らしていた。
そんなある日、青菜は喪黒福造と出会う。
突然青菜の家に押しかけてきて、
「あなたに良いものプレゼントいたしましょう」
と、てるてる坊主に手足が付いたような謎の人形を出して見せる喪黒。
青菜は、
「な、何です、その人形は?…分かったあなたはていのいい押し売りだな、安物の人形を僕に高く売りつけようっていうんでしょう」
と、突然やって来た喪黒を警戒するが、
「プレゼントだと言ったでしょう、お代は頂きません」
と喪黒は言い、
「ちょっとこの写真お借りしますよ」
と、青菜がテーブルに置いたままにしていた牛河の写真を手に取る。
喪黒は牛河の写真を人形の顔の部分に貼り、その人形の右手に針をプスリと刺してみせる。
『…何をしているんだ?』と青菜が思っている内に、喪黒はいつの間にか人形だけを残して部屋から姿を消してしまう。
翌日、会社に出勤した青菜は牛河が右手に絆創膏を貼っていることに気付く。
「虫に刺された」
と牛河は言う。
青菜は、
『あの人形に針を刺したところと同じ場所だ…!』
と思うが、たぶん偶然だろうとあまり気に留めなかった。
そんな青菜は、その日も牛河に無理矢理焼肉屋に連れて行かれて無理矢理肉を食べさせられるというイジ〆を受ける。
気持ち悪そうにする青菜を見て楽しげに笑う牛河に、青菜は憎しみを募らせる。
自宅へ帰って来てからも牛河への憎しみは収まらず、青菜はウサを晴らすために喪黒が置いていった牛河の写真が貼られた人形に針を刺してみることにする。
ドキドキしながら、
「…ようし!」
と、試しに左足へと針を刺してみる青菜。
プスリと針を刺した瞬間、
「青菜さん、だいぶ勇気が付きましたね」
と、青菜は突然喪黒に声をかけられる。
いつの間にか部屋にいた喪黒に、
「あ、あなた、いつの間に….!?」
と、青菜は腰を抜かしつつ、
「…ぼ、僕はただちょっと冗談に針を刺してみただけです」
と、青菜は先程の自分の行いを弁解する。
すると喪黒は、
「弁解入りませんよぉ、あなたは今自分の意思で針を牛河人形に刺した、あなたは始めて自分の怒りを具体的に表明したのです、大変な進歩ですよぉ。
人間の社会というのは強者と弱者、加害者と被害者から成り立っているのです。現在の適者生存の社会では、加害者は成功者と言われ被害者は敗残者と言われます。
あなたは今日まで被害者として生きてきました、しかしその針を人形の足に刺した瞬間からあなたは加害者の側に入れたのです。さぁ自信を持って、今こそあなたは強ーい男になるのですよぉ」
と言い、鞄から焼肉を取り出す。
「肉食が闘争心と活力を付け、強ーい男を作るのです」
と言いながら、青菜に持ってきた焼肉を食べるように勧める喪黒。
しかし、
「うぅ…!?や、焼肉…!?結構です、僕は肉を見ただけで気持ち悪くなるんです、肉なんか食いたくない…!」
と、青菜は肉を食べることを拒否する。
そんな青菜に、
「この肉は普通の肉じゃないのです、滅多に手に入らない特別な肉なんですから。ほら全然生臭くないでしょう?それどころか芳ばしく食欲をそそる匂いがするでしょう?」
と喪黒は言い、青菜に肉を近付ける。
喪黒の言葉に試しに肉の匂いを嗅いでみた青菜は、
「ほ、本当だ…うまそうな匂い…」
と、驚いたように呟く。
始めて肉を美味しそうと思った青菜は喪黒が持ってきた肉に興味が湧き、
「…そ、それじゃあ、一口だけなら」
と、恐る恐る肉を食べてみる。
するとその肉はとても美味しく、
「うまい!不思議だ…だけどうまい!」
と、青菜は感動したように目を見開く。
そして、
「知らなかった、知らなかった、肉ってこんなにうまいものだったのか!」
と、バクバクとがっつくように肉を食べ始める。
青菜が始めて肉を食べられた翌日、会社に出勤した青菜は牛河が左足を怪我して松葉杖をついていることに気付く。
昨日の晩に酔って駅の階段を踏み外して捻挫をしたという牛河。
2回続けて人形に針を指した場所を怪我した牛河に、
『これは偶然なんかじゃない…!』
と確信を得た青菜は、
「はぁ…恐ろしい…!あの人形は、呪いの人形だったんだ…!捨てなくちゃ…捨てなくちゃ」
と、青ざめる。
しかしその日もまた牛河に手酷くイジ〆られた青菜は、人形のことなど忘れて泣きながら外へと飛び出しひとり河原へと来て落ち込む。
するとそこへ喪黒がやって来る。
「泣いてるんですか?情けない顔ですなぁ」
と言う喪黒は、
「あなたやられっぱなしじゃダメですよ、さぁこの肉を食べて強くなりましょう」
と、またしても青菜に肉を差し出す。
しかしすっかり落ち込んで自分に自信をなくしている青菜は、
「いいんです…僕はもう…」
と、顔を上げない。
そんな青菜に、
「あなたは強くなれるのです、大丈夫あなたは強くなるべきなのです、あなたは強くならねばなりませーん、ドーン!」
と、喪黒は指を差す。
その日の夜、青菜は自宅で例の人形の心臓の部分に針を突き刺していた。
ニヤニヤと笑いながら針をグイグイと押し込んでいく青菜。
その頃、牛河の自宅では牛河が悲鳴を上げながらのたうち回っていた。
のたうち回る牛河の身体はどんどんと痩せ細っていき、やがて完全に萎んでその場に倒れ込む。
一方、人形に針を刺し終わった青菜は喪黒からもらった肉をむさぼり食っていた。
「うまい…うまい…やっぱり喪黒さんからもらった特別な肉は最高だなぁ…」
と言いながら肉を食べる青菜は一口食べるごとにどんどんと肥えていき、痩せて萎んだ牛河と反比例するようにその身体を大きくしていくのだった。
『弱肉強食』のレビュー
「この肉は普通の肉じゃないのです、滅多に手に入らない特別な肉なんですから」
って、…喪黒さん一体なんの肉を食べさせたのでしょうかね?
怖いです。笑
最後加害者側になった青菜さん。
…うーん、まぁそこまで悲劇的な終わり方ではないかもしれませんね。
一応牛河さんには復讐できたわけですし。
身体も強くなったし、精神面も強くなったわけですし。
肉も食べられるようになりましたしね(喪黒さんの謎肉だけですが)
…いや、でもやっぱり牛河さん56しちゃってるからダメか。汗
でもこれ絶対バレないでしょうからある意味完全犯罪ですね。
ちなみに喪黒さんが青菜さんに話した、
「人間の社会というのは強者と弱者、加害者と被害者から成り立っているのです…」
のくだりのセリフは、下記の『喪黒福造の名言集』にも入れました↓
結構身も蓋もない事を言っていますが、ちょっと考えてしまうセリフですよね。
それにしてもこの話は肉をテーマにしているだけあって肉を食べているシーンがたくさん出てきますが…全然美味しそうに見えないのですよね。笑
私アニメの食事シーンを見るのがすごく好きで(グルメアニメに限らず)、キャラが何かを食べてるとすごく美味しそうに感じたり謎に萌えたりするのですが、この話の肉を食べているシーンは微塵も美味しそうだと感じませんでしたしまったく萌えませんでした。
まぁホラー作品なので食べているシーンもあえて不気味なテイストに絵描いているのでしょうから当たり前っちゃあ当たり前なのかもしれませんが、それにしてもこんなに美味しくなさそうに不気味に食べるシーンを絵描けるのはある意味すごいと感じました。笑
ちなみに「アニメのキャラが何かを食べているシーンに萌える…好きなキャラが何かを食べているシーンだとさらに萌える!」ということで、『喪黒福造の食事シーンまとめ』という記事も作っています↓
こちらもよろしければぜひご覧ください。笑
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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