引用元:笑ゥせぇるすまん『今仁見手郎の秘密復讐計画表』
「第100話『今仁見手郎(いまにみてろう)の秘密復讐計画表(SP)』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『今仁見手郎の秘密復讐計画表』はこんなお話
バドエン度 ★★★★★
怖さ度 ★☆☆☆☆
グ口度 ★★★★☆
『今仁見手郎の秘密復讐計画表』のあらすじ
人とうまく喋ることができない、小学生の今仁 見手郎(12)
見手郎は人と話す時いつもオドオドとどもるような喋り方をしていたため、同級生たちからよくバ力にされていた。
そんな見手郎は、誰かからバ力にされる度に自分だけの秘密の復讐計画表に相手の名前と星マークを付けていた。
その星マークは復讐のバロメーターになっていた。
どれくらい腹が立ったのかを星マークで示し、星マークが10個になった時にその対象に復讐をするつもりだった。
そんな見手郎は、ある日街で喪黒福造と出会う。
野良猫に引っ掻かれているところを助けてくれた喪黒に見手郎は感謝をするが、やはりいつものようにうまく話せずに逃げるように立ち去ってしまう。
そんなある日、見手郎はいつも自分のことを引っ掻いてくる野良猫の星マークがついに10個になったことに気付き、
「俺の定めにより、処刑しなければならない…」
と、野良猫に復讐を誓う。
野良猫を餌でつって捕らえた見手郎は野良猫を拘束して自分の部屋へと連れて帰り、まずは野良猫の全身に墨を塗って魚拓をとる。
魚の魚拓をとることが好きな見手郎は、復讐相手のものも記念に欲しくなったのだ。
魚拓ならぬ猫拓をとった見手郎は、その後復讐を実行するためにノコギリを手にして野良猫に襲いかかろうとする。
しかしその瞬間、見手郎の部屋の窓の外にいきなり現れた喪黒に邪魔をされ野良猫は窓から逃げて行ってしまう。
野良猫を逃された見手郎は恨みがましそうに喪黒を見る。
そんな見手郎に、
「私はあなたのような心に隙間のある人をお助けするのが仕事でして。…もし何でしたらあなたの秘密計画の実行をお手伝いしましょうか?」
と、喪黒は言う。
「…余計なお世話です」
と見手郎は返し、窓をピシャリと締めてブラインドも下ろして喪黒を拒絶する。
いきなり現れて自分の邪魔をした喪黒に、
「あの男、油断できない存在だ、それに俺の計画を知ってしまった、なんとかしなければならない…」
と見手郎は警戒し、復讐計画表に喪黒福造の名前も追加する。
喪黒を警戒しつつも、見手郎はその後も次々と復讐をやり遂げていく。
いつもからかってくる同級生、いつも襲いかかってくる近所の犬。
見手郎は復讐計画表の星マークが10個になった者たちへとどんどん復讐を実行していき、またその度に魚拓をとることも忘れなかった。
そんな見手郎の元に、後日再び喪黒がやって来る。
見手郎のやっていることを微妙に咎めてくるような喪黒に見手郎は腹が立ち、復讐計画表の喪黒福造の欄に星マークを一気に追加していく。
そして、その星マークはあっという間に10個になった。
星マークが10個になった喪黒に見手郎は復讐を誓うが、しかし只者ではなさそうな喪黒ことを警戒し、見手郎はやりそこねないようにと念入りに準備をする。
そんな見手郎のことを影から見ていた喪黒は、
「見手郎くん…私はあなたに興味というより妙な親しみさえ感じていたのですが、どうやら対決しなければならないようですねぇ」
と独りごちる。
その日の夜、見手郎は部屋に貼った復讐の犠牲者たちの魚拓の前でボーガンを持って喪黒を待ち構えていた。
そんな見手郎の元へ喪黒がやってくる。
「こんばんは、お邪魔しますよぉ。ひとりで鑑賞しないで私にも見せてくださいなぁ」
と、いつものように飄々と見手郎の部屋へと現れた喪黒。
そんな喪黒に、
「あなたを処刑します」
と見手郎は言い、ボーガンの矢を放つ。
ボーガンの矢が胸に当たり、部屋にうつ伏せに倒れる喪黒。
『喪黒福造を倒した…!』
と思った見手郎は、喪黒の魚拓も取ろうと喪黒に墨をかけようとする。
しかしその瞬間、「ホーホホ」と笑って喪黒は起き上がる。
『確かに矢が刺さったはずなのにどうして!?』
と驚く見手郎に、喪黒は胸元に刺さった矢を引き抜く。
するとその矢にはいくつものスチール製の名刺が突き刺さっていた。
喪黒は予めスチール製の名刺を何枚も胸元に入れておき、ボーガンの矢を防いだのだった。
そんな喪黒に見手郎はパニックになったように再びボーガンを向ける。
しかし喪黒は見手郎を諭すように、
「おやめなさい、無駄ですよ。復讐ごっこもいい加減にしていればよかったのに」
と言い、
「でもこうなった以上、仕様がありませんね、お別れです!ドーン!」
と指を差す。
その後、見手郎の部屋には誰もいなくなった。
しかし部屋の壁には魚拓が一枚増えていた。
その魚拓は見手郎の姿をしており、魚拓からは「うっ…ううううぅ…」という苦しげな声が聞こえてくるのだった。
『今仁見手郎の秘密復讐計画表』のレビュー
喪黒さんを倒そうと向かっていった唯一の客ですね。
しかもその客が12歳の子供というのも結構衝撃的ですよね。
まさかこの話の冒頭の、
「それはスチール製の名刺です。結構いろんな場所に持ち歩くもんですから、皺にならないようにオーダーメイドしたのです」
と喪黒さんが見手郎くんにスチール製の名刺を渡したシーンがのちのちの伏線になっていたなんて…なかなかしてやったりといった感じで気持ちがいいですね。
スチール製の名刺、普段の名刺と違って左上に喪黒さんの顔マークが入っていて可愛いです。笑
それにしても、最後見手郎くんはタヒんでしまったのでしょうか。
いや声を漏らしているから生きてはいるのでしょうけど…いわゆる人外エンドですかね。
一生魚拓ならぬ人拓として生きていくのでしょうかね。
だとしたら、結構子供相手にしてはエグい終わり方ですよね…。
まぁでも見手郎くんやっていることが結構えげつないので(話の中でバイクに乗っている人のバイクに釣り針を引っ掛けて転ばせるシーンがありましたが、これは下手したら普通にさつ人未遂では?と思いました…)しょうがないのかな?
しかしあの喪黒さんが、
「私はあなたに興味というより妙な親しみさえ感じていたのですが」
と言うなんて。
喪黒さん、結構見手郎くんに自分と同じ匂いを感じとっていたのですかね?
確かに罪悪感なく人や動物に危害を加えようとする見手郎くんと、罪悪感なくいつも人を破滅に追い込んでいる喪黒さんはどこか似ている気もしますが…でも決定的に違うのはその理由ですかね。
喪黒さんが人を破滅に追い込む理由は『悪意のないイタズラ』ですが、見手郎くんが人に危害を加える理由はバリバリ『悪意の籠もった復讐』ですからね。
(喪黒さんの『悪意のないイタズラ』に関してはこちらに詳しくまとめています→【喪黒福造の正体】人間じゃない6つの証拠!悪魔?何者?何がしたいのか?)
ある意味見手郎くんはとても人間くさいです。
なので悪魔(と言われている)の喪黒さんとはやはり似て非なる存在な気がしますね。
あ、あとちょっと気になったのですが、最後の方の花火のシーンの花火だけ実写だったのは何なのでしょうかね?笑
笑ゥせぇるすまんって一部分だけ実写になることが結構多いのですよね。
この時代特有の遊びですかね?
他がしっかりと絵描かれているので手抜きとかではなく粋な遊び表現っぽいですよね。
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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