引用元:笑ゥせぇるすまん『家の灯』
今回はアニメ『笑ゥせぇるすまん』の、
「第26話『家の灯』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
『家の灯』はこんなお話
バドエン度 ★★☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『家の灯』のあらすじ
家に帰りたくない、サラリーマンの加江利 宅内(かえり たくない)46歳。
加江利は家の中に自分の居場所がないため、毎日会社終わりに喫茶店やコンビニで時間を潰して少しでも家に帰る時間を遅くしていた。
そんなの加江利は、ある日コンビニで喪黒福造と出会う。
「僕は8年前に郊外に中古の建売を買ったのですが部屋を子どもたちに占領されて私の居るところがないのです、犬だって犬小屋があるのに…テレビを付ければ受験勉強中の息子に『うるさい!』って言われるし、家内には『給料が安い、ローンが苦しい』って愚痴られるし、うちにいても気が休まらないのです…といって酒も飲めないお金もない、毎日どうやって余った時間を潰そうか苦労してるんです、誰にも煩わされず自由にできる部屋があったらと思うのですが、所詮叶わぬ夢…」
と、悲しそうに話す加江利に、
「よろしい、ではその部屋を提供しましょう」
と、喪黒は言う。
「え!?…でも僕にはお金が」
と困惑する加江利に、
「いえいえお金はいりません、手頃な部屋があるんですよ、今から行ってみます?」
と喪黒は言い、加江利をとあるマンションの一室へと連れて行く。
喪黒が加江利を連れて来た部屋は、家具までキチンと揃っていてすぐにでも住める状態になっていた。
「私の友人がこの間まで居たのです、ところが急に海外転勤になりまして留守中の管理を私に任せていったんですよ、なのでこの部屋をお好きなようにお使いください」
と説明する喪黒に、
「本当にいいんですか?」
と、加江利は恐縮しつつも願ってもない提案に喜ぶ。
そんな加江利に、
「ただしここへ女せいを連れ込むようなことだけはしないでください、あなたの家庭の平和を乱したくありませんから」
と、喪黒は忠告をする。
喪黒の忠告に、
「いえ、ぼ、僕は一人っきりでくつろげる空間が欲しいだけですよ、女なんて煩わしいだけですよ」
と加江利が慌てたように返すと、
「それは結構、ではご自由にどうぞ」
と喪黒は言って、加江利に部屋の鍵を渡す。
喪黒から部屋を借りた加江利は、次の日から会社終わりにその部屋へと行きひとりでゆっくりと過ごすようになる。
自分の好きなものを作って食べ、誰にも邪魔されずに好きなようにテレビを見る加江利は、自由気ままな生活に心の底から満足していた。
そんなある日、加江利が住む部屋のインターホンがけたたましく鳴り響く。
『誰だ?』と思い「はいはい」と加江利が玄関を開けると、
「すみませんっ!お願いしばらく居させてぇ!」
と、見知らぬ女せいが慌てた様子で飛び込んでくる。
「ええ!?こ、困りますよぉ」
と、何が何だかわからず困惑する加江利に、
「私隣のものですけど、しつこい男が押しかけてきて帰ろうとしないんです、お店のお客さんなので警察も呼べなくて…タハ"コを買ってくるからってやっと出てきたんです、諦めるまでお願いします、何も持たずに出てきてしまってどこへも行けないんです…」
と、女せいは泣きそうな顔で懇願する。
喪黒の『女せいを連れ込むな』という言葉が頭をよぎるが、
「どこへも行けない…どこも行くところがないというのは実にツライもんだからなぁ…」
と、女せいの姿に自分を重ね合わせて同情した加江利は、
「そ、それじゃあ嫌な客が帰るまでですよ」
と言い、その日しばらくの間女せいを匿うことにする。
数日後、加江利はその日は日曜日だったが『家にいるよりもマンションの部屋にいる方が居心地が良いい』といつものマンションへと向かっていた。
しかし日曜日なのにどこかにいそいそと出かけていく父親を怪しんで、加江利の息子はこっそりと父親のあとを付けていた。
そんなこととは知らない加江利は、いつも通りマンションの部屋へと行き食事の支度を始める。
すると突然部屋のインターホンが鳴る。
加江利が玄関を開けると、
「この間はありがとうございました!」
と、そこにはこの間部屋に匿った女せいが立っていた。
「これ、私が煮たんだけどお口に合うかしら?」
と、お礼にと料理を持ってきた女せいに、
「あ、これはどうも、ちょうど今からメシを炊こうと思ってたとこなんですよ」
と、加江利は恐縮したように言う。
すると女せいは、
「あ~らそう!それじゃあ私が炊いてあげるわ!」
と笑顔で言いながら、加江利の部屋へとズカズカと上がり込む。
「え!?あ、ちょ…け、結構ですよ!」
と、慌てて断る加江利だったが、
「遠慮しないで、この間のお礼よ!ホラホラ背広なんか脱いでテレビでも見てなさい」
と女せいは加江利の妻のように世話を焼き、加江利の背広を無理矢理脱がせてベランダへとブラシをかけに行く。
加江利も女せいを追いかけてベランダへと行きなんとか女せいに帰ってもらうように説得をするが、女せいはまったく聞く耳を持たない。
そんな2人のベランダでのやり取りを、加江利の息子はマンションの前から目撃していた。
『浮気だ…!』
と父親の浮気を疑った息子は、2人の姿をこっそりと写真に収める。
その日の夜、家に帰った加江利は、
「一体誰なんですこの女は?ハッキリおっしゃってくださいな!」
と、妻に写真を見せられながら詰問される。
加江利の妻は息子から写真を見せられて激怒し、帰って来た加江利を問いただしたのだった。
「だ、誰でもないよ、なんの関係もないんだ…」
と、困ったように言う加江利に、
「関係ない人があなたの服にブラシなんかかけますか!あなたの安月給で一生懸命やりくりしてるのに、まさか会社のお金を使い込んでるんじゃないでしょうね!?」
と、妻は声を荒げる。
浮気の他に横領まで疑われた加江利は、
「バ力なこと言うな!なにもわからんくせに!」
と思わず怒鳴るが、
「なによっ!わからないから聞いてるんじゃないの!」
と妻は叫び、
「出てってぇー!出てってぇー!」
と、目に涙を浮かべながら家中の物を加江利に投げつけて加江利を家から追い出す。
「うわああぁぁ!」
と家から追い出された加江利は、行く宛もないため仕方なくマンションの部屋へと向かう。
しかしマンションの部屋の前まで来ると、見知らぬ男せいが部屋のドアを開けようとしていた。
「もしもしあなた!そこは僕が借りてる部屋ですよ!」
と、思わず加江利が高圧的に男せいに近付くと、
「は?ここは私の家ですけど?」
と、男せいは不思議そうな顔をしながら鍵を差してドアを開けて見せる。
『この部屋の本当の住人か!?』と驚いた加江利が、
「え?あなた…海外に転勤じゃなかったんですか?」
と戸惑いながら聞くと、
「今出張から戻ったところですよ、…変な人ですね、おたく何号室?」
と、男せいは加江利を怪しむ。
マズイと思った加江利は、
「し、失礼しましたぁー!」
と、慌ててマンションから逃げる。
加江利がマンションから出て行くと、マンションの前には喪黒がいた。
「あ、あんた!酷いじゃないですか!全部嘘だったんですね!」
と、喪黒に気付いた加江利が怒りながら喪黒に詰め寄ると、
「ええ」
と、喪黒はしれっと言う。
「どうしてくれるんだっ!お陰で大事な家庭がめちゃめちゃだぁ!」
と、喪黒の胸倉を掴む加江利に、
「そんなに大事な家庭なら何故もっとしっかりしないんですかぁ」
と、喪黒は言う。
「うぐっ」と言葉に詰まり手を離した加江利に、
「一家の主なら主らしく自分の居場所くらい確保なさい、うちの外に逃避などせず自分のうちにこそ安住の場所を見つけるべきです、ドーン!」
と喪黒は指を差す。
翌朝、加江利の家では妻と息子と娘がどんよりと暗い顔をしていた。
「…お父さんとうとう帰ってこなかったねぇ」
としょんぼりと言う娘に、
「うん…」
と、妻も落ち込んだように顔を伏せる。
そんな中、庭では飼い犬のムクがけたたましく吠えていた。
「…うるさいぞムク、どうしたんだ?」
と不思議に思った息子は庭にムクを見に行くが、すぐに、
「お母さん!ちょっと来てぇー!」
と叫ぶ。
息子の声に妻と娘が慌てて庭へ行くと、ムクの犬小屋の中にはなんと加江利が入っていた。
加江利は『自分のうちに居場所を見つけろ』と喪黒に言われ、犬小屋を自分の居場所にしようとしていたのだった。
追い出されたムクに吠えられながら身体を丸めて犬小屋に収まる加江利の姿を見た妻は、
「ああ!?お父さん…!」
と、絶句する。
そんな加江利家の庭の様子を外から覗いていた喪黒は、
「一家の大黒柱はうちの中にあってこそ大黒柱、家庭の重みに耐えかねて逃げ出してもうちに勝るところはなかなか見つからないものです、オーホホホホホホ」
とひとりごちながら去って行くのだった。
『家の灯』のレビュー
これは、加江利さん気の毒ですね、自分から女せいを部屋に入れたわけじゃないのに…ただの親切心だったのに…。
というか女せいの振る舞いも「加江利さん嫌がってるんだから遠慮しなさいよ」とイライラしてしまいました。
しかし救いがあるとすれば、加江利さんの妻が加江利さんが帰ってこなかったことに意外と反省をしている…というか落ち込んでいたところですかね。
あの様子なら犬小屋に入っていた加江利さんをなんとかしてくれそうですよね。
なんだかんだいって家族全員が加江利さんのことを心配している風だったのがまだ救いでした。
それにしてもまったく知らない人の部屋を友人の部屋だと偽り、鍵まで持っていた喪黒さん…。
そして「全部嘘だったんですね!」と指摘されても「ええ」としれっと返す喪黒さん…。
とんでもないですね。笑
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