引用元:笑ゥせぇるすまん『同窓会』
「第107話『同窓会』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『同窓会』はこんなお話
ハピエン度 ★★☆☆☆
後味の良さ度 ★★☆☆☆
怖さ度 ☆☆☆☆☆
グ口度 ★☆☆☆☆
『同窓会』のあらすじ
同窓会をやるのが好きな、サラリーマンの堂木 学(39)
堂木は高校の頃の気の合う同窓生3人としょっちゅう居酒屋に集まり、同窓会を開いて楽しんでいた。
しかし同窓会は毎回同じメンバーのため、堂木は同窓会を最近少しマンネリに感じ物足りないと思い始めていた。
そんな堂木は、ある日居酒屋で喪黒福造と出会う。
同窓会がマンネリだと言う堂木に、
「だったら良い方法をお教えしましょうか?学生時代のマドンナを呼ぶんです、そうすれば同窓会も盛り上がりますよぉ」
と喪黒は言う。
喪黒の提案に、
「まぁ確かに、僕らのクラスにはマドナ ヨシコという美少女がいましたが…」
とかつての学生時代のマドンナのことを思い出す堂木だったが、
「彼女は僕ら落ちこぼれの集まりになんか鼻も引っ掛けてくれませんよぉ」
と、堂木は苦笑いを返す。
そんな堂木に、
「よろしい分かりました、私が彼女を必ず同窓会に連れていきましょう、お任せください」
と喪黒は言い、堂木の同窓会に必ず彼女を連れて行くと約束する。
驚く堂木に、しかし続けて喪黒は、
「ただしその方は同窓生みんなのマドンナなんですから、独り占めするような抜け駆けはいけませんよぉ」
と忠告をする。
喪黒の忠告に、
「抜け駆けなんて、僕なんかにそんなこと…」
と、堂木は自嘲気味に笑って返す。
数日後、堂木がいつものメンバーで同窓会を開いていると、突然同窓会にかつてのマドンナのマドナ ヨシコが現れる。
「みんなお久しぶり」
と笑顔で言うマドナに、
「嬉しいなぁ、本当に来てくれるなんて…!」
と、堂木は感動したように涙を浮かべて返す。
学生時代と同じく大人になっても美人のマドナに他のメンバーたちも色めき立ち、同窓会は大いに盛り上がる。
ひとしきり盛り上がったあとマドナは、
「私のお店で二次会やらない?」
と、堂木たちに持ちかける。
マドナは『まどんな』というスナックでママをしていたのだった。
スナック『まどんな』に場所を移した堂木たちは、
「ここに来れば懐かしのマドンナにいつでも会えるってわけだ!」
と、これからもマドナと会えると喜ぶ。
『まどんな』でもひとしきり呑み明かした堂木たちはひとりまたひとりと酔い潰れていき、最終的に起きているのは堂木とマドナだけになった。
すると突然マドナは意味ありげに堂木を見つめ、
「堂木くん…」
と、堂木に身体を寄せてくる。
そんなマドナに堂木はどぎまぎし、マドナと深い仲になってしまう。
「抜け駆けはいけませんよ」と喪黒に忠告されていた堂木だったが、堂木は憧れのマドンナといい関係になれたことを喜びマドナのことを独り占めしたいと考えるようになる。
しかしそんな中、堂木はメンバーの中で唯一の既婚者であるナカダがやはりマドナのことを狙っていることに気付く。
「女房のある身で俺のヨシコに…!」
と怒った堂木はナカダの妻に告げ口をし、ナカダをマドナから離れさせる。
妻に告げ口をしたのが堂木だと知ったナカダは、
「汚ねぇや!女房に告げ口なんかしやがって!もう絶交だ!」
と怒鳴り、堂木の前から姿を消す。
メンバーをひとり失った堂木だったが、
「ふん!汚いのはどっちだ」
と呟き、後悔はしなかった。
そんなある日、マドナは、
「どうしてもまとまったお金が必要なの…」
と、涙ながらに堂木に相談してくる。
マドナに頼られた堂木は喜び、
「お金はなんとか僕が都合をつけるよ」
と返す。
しかし都合をつけると言ったもののあてがあるわけでもなく、金に困った堂木は会社の金に手を付けてしまう。
堂木の悪行はすぐに発覚し、堂木は会社をクビになる。
困り果てた堂木はとりあえずスナック『まどんな』へと行く。
しかしスナック『まどんな』の中にマドナはおらず、中にいた店の女の子は、
「前のママならこのお店売ってもうここには見えないわ」
と言う。
マドナが突然消えたと聞かされた堂木は、
「な、なんだって!?」
と驚き、その場に立ち尽くす。
そんな堂木のうしろからは、
「金返してくれぇ!」
「ヨシコはどこだぁ!?あんな酷い女はいないぞぉ!おかげで俺は会社をクビになっちまったぁ」
と叫ぶ堂木のメンバーたちがやって来る。
メンバーたちの様子で、
『マドナに誑かされて金をせびられていたのは自分だけじゃないのか…全員マドナの被害者なのか…」
と知った堂木は、
「お前たちもか…」
と、呆然とする。
その後、堂木はナカダもあれから離婚をしたことを知り、自分たち同窓生メンバーは全員すべてを失って何もかもめちゃくちゃになってしまったことを知る。
堂木はかつての楽しく同窓会をしていた居酒屋を見て、
「あの頃はよかったなぁ…」
と、悲しそうにひとりごちる。
そんな堂木の元へ喪黒がやって来る。
喪黒に気付いた堂木は、
「喪黒さん!?酷いじゃありませんか!あなたが彼女を連れてきたから僕も、そして僕たちの友情さえも、みんなめちゃくちゃになってしまいましたよ…」
と、喪黒に詰め寄る。
そんな堂木に、
「あなたが私の忠告を聞かないからですよ」
と喪黒は言い、
「大丈夫、あなたたちの友情は前にもまして強〜いものとなるはずです、私が保証いたします、ドーン!」
と指を差す。
後日、駅のホームにはダンボールを敷いてその上で酒盛りをする堂木たちメンバーの姿があった。
今まで通りのメンバーで楽しげに盛り上がる堂木たちだったが、その姿は全員ホームレスのようにボロボロだった。
マドナによって全員職も金も家も家族も何もかも失ってしまったからだ。
しかし堂木たちは前よりもより友情を強固なものにしたように、相変わらず楽しげに同窓会をやり続けるのだった。
『同窓会』のレビュー
まぁまぁ救いのある終わり方ですね。
何もかも失った堂木さんたちでしたが、一応友情は取り戻せたわけですし。
着ているものはボロボロですが、最後みんなで楽しそうに酒盛りしていますしね。
この話は、第79話『日曜クラブ』や第90話『点滴症患者』の終わり方と少し似ているなと感じました。
世間的には「…どうなの?」と思うような姿になっていますが、本人(たち)は幸せそうというね。
しかし『日曜クラブ』と『点滴症患者』の話を、
「ある意味これはハッピーエンドだ!」
と言う人は結構多いのですが、今回の『同窓会』を、
「ある意味これはハッピーエンドだ!」
と言う人はあまりいないのですよね。
『日曜クラブ』と『点滴症患者』同様、今回の『同窓会』も”客が社会不適合者のようになるけれど本人は幸せそう“という終わり方は同じなのに何故?と思ったのですが…
あれですかね。
世話をしてくれる人がいるかいないかの違いですかね?
『日曜クラブ』と『点滴症患者』の客は、最後社会不適合者のようになりますが世話をしてくれる人がいるのですよね。
対して今回の『同窓会』の客は世話をしてくれる人がいません(友達はいるけど)
…その違いかなぁ?なんて思いました。
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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