引用元:笑ゥせぇるすまん『長距離通勤』
「第103話『長距離通勤』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『長距離通勤』はこんなお話
ハピエン度 ☆☆☆☆☆
後味の良さ度 ☆☆☆☆☆
怖さ度 ★★★★★
グ口度 ★★★★★
『長距離通勤』のあらすじ
毎日4時間もかけて会社に通っている、サラリーマンの長井 道範(34)
長井は郊外にしかマイホームを買えなかったため、毎朝4時に起きて電車を4度も乗り換えて会社まで長距離通勤をしていた。
そんな長井は、ある日電車の中で喪黒福造に足を踏まれる。
「本当にすみませんでした。このままでは私の気が済みません、どうか私に償いをさせてください」
と言う喪黒に、
「償いなんてそんなオーバーな、結構ですから…」
と迷惑そうに返す長井は、
「あ!早くしないと遅刻する、4時間もかけて来たのに!失礼!」
と、時計を見て慌ただしく喪黒と別れる。
何とか遅刻せずに会社に来られた長井は、息を切らせつつデスクに着く。
そしてデスクの上に置いてある蟻の巣観察キットを眺めて、
「…お、今日も元気に働いてるなぁ」
と、笑顔を浮かべる。
長井は蟻の巣観察キットで働き蟻たちを眺めるのが趣味なのだった。
長井が喪黒に足を踏まれてから数日後、長井は再び会った喪黒から相変わらず「償いをさせて欲しい」と言われ、とある高級マンションへと連れて行かれる。
そのマンションは長井の会社から歩いて5分の場所で、さらに身の回りのことはすべてやってくれる若くて美人のメイドまでいた。
「ここ自由に使ってください、部屋代は無料ですから」
と言う喪黒に、『こんな条件がいいマンションを!?』と長井は驚愕する。
しかし続けて喪黒は、
「ただし、週末は必ずお宅へ帰ること。日曜休日にここへ来ることは一切許されません。もしあなたがこの約束を破ったら、とんでもないことになりますからねぇ」
と、長井に忠告をする。
喪黒の忠告に、
「は、はい…」
と、長井は引き攣ったように答える。
喪黒から借りたマンションに住み始めた長井は、通勤疲れがないためか前よりも意欲的に仕事に取り組めるようになり、また今まで終電を理由に断っていた上司との呑み会にも積極的に参加できるようになった。
長距離通勤がないとこんなにもラクで自由なのかと、長井は今の生活にすっかりハマってしまう。
そんなある日、長井は仕事帰りに上司と呑みに行きいい気分でマンションへと帰る。
「うちよりこっちの方がず〜っといい、綺麗なギャルも待ってるし」
とニヤけながら、
「ただいま〜」
と、ご機嫌でマンションの部屋のドアを開ける長井。
しかし、部屋の中はすべての家具がなくなりがらんどうになっていた。
「あぁ!?」
と、長井は驚愕する。
するとそこへ喪黒がやって来て、
「今日は祭日ですよ長井さん、あなた約束破りましたね」
と言う。
酔っぱらっていた長井は気付かずに祭日にマンションへと帰って来てしまったのだった。
「そんなに会社の近くがいいのですかぁ?」
と言う喪黒は、
「ではご希望を叶えましょう、ドーン!」
と、長井に指を差す。
後日、長井の会社では社員たちが長井が出勤して来ないことを心配していた。
「長井はいったいどこへ行っちまったんだ?」
と言う上司に、
「奥さんのとこへも全然連絡ないそうですよ」
と答える社員。
そんな中、女せい社員のひとりが長井のデスクに置かれている蟻の巣観察キットから蟻が行列を成して外に脱走していることに気付く。
「あら?大変…!」
と、脱走する蟻の行列の先を目で追っていく女せい社員。
他の社員も同じように蟻の行列の先を目で追っていく。
すると、蟻の行列はゾロゾロと長井のロッカーへと入っていく。
『何でこんなところに…?』
と不思議がった社員たちが長井のロッカーを開けてみると、中にはしゃがんだ姿でそのまま腐り果てた長井のタヒ体が入っていた。
驚き悲鳴を上げる社員たち。
蟻たちは長井の腐って発酵した甘い匂いに誘われて、長井の身体に群がっていたのだった。
『長距離通勤』のレビュー
この話はちょっと閲覧注意かもですね。
最後の蟻が群がってる長井さんのタヒ体のシーンがかなりグ口く、トラウマシーンとなっております。
私も思わず「ヒエー」となってしまいました…。
直視が憚られますね。
この話が『笑ゥせぇるすまん』の中で一番のグ口回ですかね?
第9話『プラットホームの女』や第53話『老顔若体』も描写的にグ口いシーンはありますが、「怖い!」と言う声が圧倒的に多いのはこの『長距離通勤』のような気がします。
まぁ、この話の客はタヒんでしまっていますしね…。
というか長井さんは最後ロッカーに閉じ込められてしまったのでしょうかね?タヒ体になるまで?
なかなかにエグいです。
『笑ゥせぇるすまん』は、喪黒さんの「ドーン!」の制裁に結構ばらつきがありますよね。
割と生ぬるい制裁の時もあれば、「そこまでしなくても…」と思うような酷すぎる制裁の時もあります。
そしてその制裁の良し悪しは、必ずしも客の行いに比例しているわけではないのですよね。
約束を破ってもハッピーエンドになる客もいますし、比較的いい人なのに酷すぎる制裁を受ける客もいます。
今回の場合は明らかに後者ですね。
「長井さん、そこまで悪いことしてないのに何も56さんでも…」
と思ってしまいます。
もしかしたら制裁の良し悪しはすべて喪黒さんの気まぐれ、気分次第なのかもしれませんね(迷惑なセールスマン)
今回の話の喪黒さんはめちゃくちゃ機嫌が悪かったのかもしれません。笑
まぁその話の読めなささや不条理さもまた『笑ゥせぇるすまん』の魅力なのですがね。
勧善懲悪ではない面白さがあります。
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