
引用元:姉貴のカス旦那
「漫画『姉貴のカス旦那』の最終回(結末)までのネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「話のおさらいをしたい」
「これまでの話の流れを簡潔に知りたい」
という方はぜひご覧ください。
登場人物紹介
花形 エース(26):七海の弟、優しい
七海 (28):マコトの妻、妊婦
マコト :七海の夫、モラハラ
①姉貴の旦那はカスだった…!
※「1話~9話」辺りまで
姉が夫からモラハラを受けていることに悩む、花形 エース。
エースは最近姉の七海が夫のマコトからモラハラを受けていることを知り、心を痛めていた。
妊婦の七海に、
「僕は家のことは一切やらないから」
「妊婦だろうが家のことは疎かにしないでくれよ」
「家のことは専業主婦である七海の仕事なんだから」
と言って、いくら七海が具合悪そうにしていても絶対に家事を手伝おうとはしないマコト。
そんなマコトに、『妊婦には手を貸すもの』と当たり前のように思っていたエースは驚愕する。
「こんなに顔真っ青な姉貴見たら普通多少は手伝うだろ!?」
と七海の買物の手伝いをしながらマコトの態度にあり得ないと憤慨するエースだったが、
「ほら…あの人研究職だから頭固いっていうか…」
と、七海はどこかマコトのことを諦めたように苦笑いをし、
「まぁ本当に辛くなったらちゃんと手伝ってくれるようにあの人にも言ってみるからさ!」
とエースを心配させないように明るく言う。
七海が妊婦の間は自分もできる限り手伝おうと決めていたエースだったが、やはり一番いいのは身近にいるマコトのサポートだろうと思ったエースは、七海の家に出向いた際に家にいたマコトに、
「…あの、姉さんつわり酷いみたいだし妊娠中と出産後だけでも家事とか手伝ってあげられません?」
と聞いてみるが、しかしマコトは、
「いくら弟でも他所の家庭に口出しするものじゃないよ、君は少し短絡的な所があるからね、わきまえた発言を心がけたほうがいい」
と、エースの言葉に全く聞く耳を持たなかった。
それどころかマコトは、
「それに君の意見なんて聞いてないよ、大体僕は普通よりだいぶ上の人間なんだから、だって僕年収800万だよ、つまり僕の時間は人よりも価値のあるものなんだからあまり僕の時間を邪魔しないように」
と聞いてもいない年収をひけらかし、半笑いでエースを小バ力にしてくる。
マコトのあまりにも失礼な発言に、
『なんだこいつ…』
とエースはドン引きし、尚の事マコトに不信感を抱くのだった。
②七海「夫が怖い…」
※「10話~16話」辺りまで
3年前に職場の人の紹介でマコトと知り合った七海。
穏やかで優しいマコトに七海は好感を持ち、マコトと付き合うことにする。
付き合ってから最初の誕生日に七海がマコトにプレゼントをあげると、
「ありがとう…僕親からも愛されてなかったし、誕生日プレゼントなんて貰ったことなくて…ありがとう、大切にする」
と、マコトは嬉し涙を流しながら七海のプレゼントを喜んでくれた。
そんなマコトを見て、
『親から愛されなかった…?』
と七海は心を痛め、また自分のプレゼントを涙を流しながら喜んでくれるマコトに心を射抜かれてマコトへの想いをより強くする。
その後七海はマコトからプロポーズをされ、喜んでそれを承諾する。
結婚が決まった2人は報告のためにマコトの実家を訪れるが、マコトの両親は、
「悪いが式には出席しない、親戚付き合いも控えてほしい」
と、2人に冷たく言い放つのみだった。
マコトの実家をあとにした七海は、
「自分の息子の結婚なのになんて無関心な親なの!?」
と思わず憤るが、そんな七海にマコトは、
「昔からああだから」
と諦めたように言い、
「…大丈夫、僕には七海がいるからね、七海だけが僕の家族だから」
と、七海に笑いかける。
七海はそんなマコトを見て、『結婚したらこの人と暖かい家庭を築こう』とマコトに笑い返すのだった。
マコトの両親が式に出席しないということで、結局2人は式をせずに入籍だけをして一緒に暮らし始める。
マコトと結婚できて幸せいっぱいの七海だったが、しかしその幸せは長くは続かなかった。
結婚してからすぐに、
「仕事を辞めて専業主婦になって欲しい、家事を全てやって欲しい、僕を仕事に専念させて欲しい」
と、マコトから頼まれた七海。
マコトは研究の仕事が生き甲斐だと知っていた七海は、このマコトの頼みを了承し専業主婦になる。
しかし次第にマコトの要求はエスカレートしていき、
「就寝の時間、食事の時間、食事のメニューは僕が決めた通りにすること、掃除は全部屋毎日すること、曜日ごとに決められた入浴剤をいれること」
と、家事を細かく七海に指示し始める。
さらにマコトは、
「常に家では笑顔でいなさい」
とも七海に言うようになる。
マコトの細かくなっていく要求を始めは頑張ってこなしていた七海だったが、やがて七海は妊婦する。
妊婦してからはどうしても身体がつらいため、七海は家事をこなすのが難しくなっていった。
しかし夫に家事は頼めないため、仕方なく七海は近くに住んでいる弟のエースに協力を頼む。
弟に家事を手伝ってもらい、ヘロヘロになりながらもなんとか今まで通り家事をこなしていた七海だったが、そんな七海にマコトは、
「弟に頼るなとは言わない、ただ他所に夫婦間のことを言い回ったりしないようにね?それぞれの家庭で考え方や収入の基準はまったく違う、それは夫婦が少しずつ築いていくものだからね、うちは僕の収入がかなり多いから嫉妬を防ぐためにもね」
と、くどくどと説教をする。
マコトは、七海が弟に協力を仰ぐために自分の夫婦間の事情を話したことをよく思っていないのだった。
マコトは気に入らないことがあると何時間も七海に理詰めで説教をしてくる。
その日も2時間近くマコトから説教をされた七海は、具合が悪くフラフラする頭で、
『なんか、最近、夫が怖い…』
と、夫に対して怯えの感情を抱いていた。
しかし普段からのマコトの理詰めの説教で、
『私は専業主婦なのに妊娠してから家のことがまともにできていない…』
『最近はすごく眠くて昼間もたまに寝ちゃうし…』
『夫は働いてるのに…』
と、すっかり自己肯定感が下がっていた七海は、
「分かったから…!もう夫婦間のことは話さないから…!お願い、体調悪いし、寝かせて…」
と絞り出すようにマコトに頼むのみで、結局またいつものように反論できずにマコトに言いくるめられてしまうのだった。
体調の悪さと寝不足で意識が薄れゆく中、
「僕は僕なりに君を大切にしてる、それだけは分かって欲しい、僕の言う通りにしてたら間違いないからね」
というマコトの言葉を、七海はただぼんやりと聞いていた。
③エース「姉貴にボイレコを渡そう!」
※「17話~37話」辺りまで
妊娠してからすっかり自己肯定感が下がってしまった七海。
「本当に迷惑かけてごめんね…」
「せっかくの休みにごめんね…」
「ダメなお姉ちゃんでごめんね…」
と、家事を手伝うエースに異常なほど恐縮する七海に、
『姉貴…元々のんびりはしてたけどあんな怯えたみたいに謝るような人じゃなかったのに…』
と、エースは心を痛めていた。
七海が変わってしまった原因は確実にマコトのモラハラのせいだと思ったエースは、ある日七海にボイスレコーダーを渡すことを決める。
「でしゃばりすぎかとも思ったけど…」
と、七海にボイスレコーダーを差し出したエースは、
「使い方は姉貴に任せるよ、なんつーか、あいつの言ってること明らかにおかしいのに姉貴あんまり気付いてなさそうっていうか…」
とおずおずと七海に言い、
「まぁあいつに言われたことを第三者に聞いてもらって意見もらったり?とか、いざとなれば証拠にもなるし…とにかく理不尽なこと言われてると思ったら録音しときなよ、その音声をどうするかは別としてさ」
と、念の為に持っておいたら?と軽い感じで七海に話す。
エースの話に七海は戸惑いつつも、
「…うん、分かった」
と言って、ボイスレコーダーを受け取る。
④七海、マコトの発言を録音する
※「38話~最新話」辺りまで
七海が妊娠してから、マコトは定期的に「携帯チェック」と言い、七海がいつ誰と連絡をとったか、いつどこへ出向いたかを確認していた。
何もやましいことをしていないのに携帯チェックまでされるようになった七海は、
『今まではなんだかんだマコトの支えになろうと自分なりに頑張ってきた…だけど家事の要求はどんどんエスカレートするし、態度も横柄になってる気がするし、携帯チェックまでされるようになるし…』
とマコトにどんどん不信感を募らせ、
『正直言い返すの怖いけど…でも、ちゃんと言わなきゃ…お腹の赤ちゃんのためにもちゃんと言わないと!』
とこのままじゃダメだと、ようやくちゃんとマコトに意思表示をしようと覚悟を決める。
いつものように七海にネチネチと家事のダメ出しをしてくるマコトに、
「今日の定期検診で妊娠前より体重が減ってるって言われて…ストレスも原因なんじゃないかって…私、マコトのそういう責めてくるみたいな話がストレスなの!」
と、思い切って切り出した七海。
七海の突然の意思表示にマコトはキョトンとする。
まさか七海が自分に反抗してくるとは思わずしばらくフリーズしたマコトだったが、しかしその後状況が飲み込めると、
「…何で?いつもみたいに七海にも理解できるように説明してあげてるんだよ?毎日毎日毎日毎日僕の貴重な時間を割いてまで君に諭してきたんだ!そんな僕の話がストレスってこと?夫婦の会話がストレスってこと?」
と七海に畳み掛け、
「あまり調子に乗った発言をしないでくれる?イライラするから、僕が快適に働くことに七海の能力全振りする以外の選択肢があると思わないでくれる?七海の今も子供の未来も全部僕次第なのは分かってる?…悪いけど僕と君が対等だと思わないで欲しい」
と、ドスの利いた声で吐き捨てる。
本心を見せたマコトに、
「対等じゃないって…夫婦なのに!?なんで!?私がマコトのお金で生活してるから?マコトが専業主婦になってほしいって言ったのに!?」
と、七海は青ざめながら言い返し、
「…もう実家に帰っていいかな?マコトがそんな考え方なら、正直私はもうついていけない!そこまで見下されてたらこれから一生一緒にいたいなんて思えない!」
と泣き崩れる。
泣き始めた七海にマコトは心底うんざりしつつも、七海に実家に帰られては困ると思い、
「ごめんね、そんなつもりはなかったんだけど…ちょっと言葉を間違えただけだから、僕と七海は対等だよ!」
と、先程とは一転にこやかに七海に話しかける。
そんなマコトに、
「じゃあさ…対等って言うならさ…マコトの携帯も見せてよ、それと私が体調悪い時だけでいいから家事を手伝って欲しい、あとは話し合いとか言って何時間も寝かせないのもやめて欲しい」
と、七海は涙を堪えながらマコトに直して欲しいところを伝える。
七海の要求にマコトは内心苛つきながらも必タヒにそれを隠しつつ、
「あー…その意見、検討しておく」
とだけ言って、そのままスタスタと自分の部屋へと行ってしまう。
話し合いを自分勝手に切り上げたマコトに、
「逃げた…自分の意見が通らない時は何時間も話すくせに…」
と、七海は信じられないといった顔でマコトの背中を眺める。
そんな七海の服のポケットにはボイスレコーダーが入っていた。
七海は念の為に携帯チェックの時からエースにもらったボイスレコーダーを回していたのだ。
↑今ココ(2025.7.4)
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レビュー・感想
※このレビューは33話を読んだ時点で書いています
※最終回まで読んだらまた追記します
これはまた苛つく夫ですねぇ…。
このインテリな感じで妻をバ力にして洗脳する感じは、『妻の不幸を喜ぶ夫』に出てきたトオルさんとどことなく似ていますね。
しかし今作のマコトさんの方が冷たく感じますね、『妻の不幸を喜ぶ夫』のトオルさんはにこやかに妻を洗脳してくる感じでしたが、今作のマコトさんは「…僕なにか間違ってる?」と笑顔もなく理詰めで洗脳してくるパターンですからね。
またマコトさんはなまじ稼ぎや肩書があって自信満々なため尚の事たちが悪いですね…。
これは実際に七海さんの立場だったら私も自身をなくして萎縮して七海さんみたいになってしまうかも…と思ってしまいました。
しかし弟のエース君が真っ当なので、絶対に七海さんを救い出してくれる展開になるんだろうなと思えるためある意味安心して読めますね。笑
早く救い出して上げて欲しいです。
それにしても14話で、エース君に電話をかけている七海さんの前で『僕をほめて』という紙を見せていたマコトさんのシーンにはゾッ…としてしまいました。
こいつぁやべぇ…。
あ、あとこの話は『飯飯飯飯うっせーわ!』とシンクロしているのも面白いですね。
30話で『飯飯飯飯うっせーわ!』のけんとさんが出てきて、
「あ、ここでのあのシーンに繋がるんだ」
と、ニンマリしてしまいました。
しかしけんとさんは別の漫画で見てもイライラしますね。笑
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